window
トップページ > 記事閲覧
* そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人

日時: 2015/01/10(土) 14:35:10 メンテ
名前: ものし

 戦闘機人がメインの話ってあんまりない気がしますので書いてみました。
 更新ペース遅いかもしれませんがよろしくです。
 
Page: [1] [2]
* Re: そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人 ( No.17 )
日時: 2015/05/12(火) 21:53:19 メンテ
名前: ものし

「ふぅ、これじゃ当面の間出られないわね。」

学生寮の寮母・相楽美佐枝はハイグレ光線の難を逃れて体育倉庫に隠れていた。

「まったく、なんでこんな目に会うんだか・・・・」

学生寮の経費に関する報告で事務室を訪れていた短時間のうちに学校がハイグレ人間たちによって占拠された。表門は有紀寧に、裏門は合唱部三人組に塞がれ、校内には風子が徘徊していた。その状況で人気のない体育倉庫を選んだのだ。

「ハイレグ姿なんて絶対ごめんだわ。いい歳して。」

美佐枝は自身の美貌に無頓着であり、いかにハイレグ姿が似合うかということが分かっていなかった。

「校庭では坂上さんが戦っている・・・・でも、私が行っても足手まといになるだけ・・・・」

戦っている人にとって最も怖いのは、強い敵ではなく弱い味方。美佐枝は自分の分をわきまえていた。

「でも、暑いわね、ここ。外に出たい・・・・」

締め切った倉庫内はうだるような暑さだった。美佐枝の顔から大粒の汗が流れおちた。

「えっ?」

倉庫の奥に敷いてあるマットの上の空間が赤く光った。その光は球体をなし、何者かがそこに現れるのが見えた。

「だ、誰!?」

美佐枝は光に眼がくらみつつも叫んだ。そのうちに光が拡散して消えた。

「・・・・・・」

紫のロングのストレートの髪、左側に髪飾りをつけている。薄い青色のハイレグ水着に身を包み、手足に防具をしている。

「う、嘘・・・あなたもなの、藤林さん!?」

呼ばれた藤林杏は不敵の笑みを浮かべ、素早く美佐枝の懐に入り込んだ。

「なっ!?」

「がっ・・・・はっ・・・・・・!!」

美佐枝は女性としては大柄な方である。その彼女が、首根っこを杏の左片手に掴まれ、上に持ち上げられた。

「く、苦しいっ!!」

どんどん息が苦しくなっていき、空中で足をばたつかせる。

「美佐枝さん、ここでハイグレ人間になるなんてもったいないですよ。外に連れて行ってあげますよ。」

杏が右手で体育倉庫の扉にパンチをすると、扉が粉々に砕け散った。そのまま美佐枝を連れて中庭の方に歩いていく。

「ふぅ、このあたりでいいかな。」

杏が美佐枝を締め上げていた手を放した。美佐枝は地面にへたり込んだ。校庭で智代が戦っているのが若干見える。

「美佐枝さん、知っていると思いますけど、ここ、中庭ですから校舎のいろんなところから見やすい位置なんですよね。」

「だから何だっていうの?」

「美佐枝さんのハイグレ人間姿、ここで見せなきゃもったいないでしょう?」

杏は残酷な笑みを浮かべ、美佐枝の腹に右手の手刀をつきたてた。

「えっ!?」

杏の右手は美佐枝の体内に入り込んでいく。かといって血が出るわけでも痛いわけでもない。くすぐったさも気持ち悪さも感じなかった。

「私はハイグレ戦闘機人・キョウ。直接戦闘に特化した能力を南春日部博士に与えて頂いた最高の戦士。」

「あっ、あのっ・・・・・・・・・・きゃあああああああああああ!!」

美佐枝は恐れおののく間もないうちに体内に入り込んでくる異物に悲鳴を上げた。そう、入り込んできたのはハイグレ光線だった。

「この攻撃は何人たりとも避けられない。そうでしょう、美佐枝さん?」

杏が手刀を引くと、そこにはオレンジ色のハイレグ水着姿の美佐枝が立っていた。苦しそうに前傾姿勢を取っていた。

「な、なんて屈辱・・・・みんなの前で・・・・・」

「ほら、ハイグレ人間になったらやることがありますよね?ほら、ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

「覚えて・・・・なさい・・・・ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

美佐枝は中庭の真ん中で小さくコマネチをしながらハイグレポーズを繰り返した。

「さてと、私も智代倒しに加勢しに行きますか。あの子たちだけだと苦戦してるみたいだし。」

杏は悠々とハイグレ戦闘機人スーツを周囲に見せつけながら校庭に歩いて行った。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

美佐枝は大きな胸を揺らしながら杏を見送った。そして、そのハイグレ姿は転向を済ませていなかった多くの男子生徒たちの脳裏に焼きつくこととなったのだ。
* Re: そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人 ( No.18 )
日時: 2015/05/15(金) 06:15:28 メンテ
名前: ものし

「ちっ、裏門にも見張りがいやがる。仁科たちか。」

朋也は物陰から裏門の方角を見ながら悔しそうに言った。仁科たちは裏門に近づいてくる生徒たちを次々にハイグレ人間にしていた。

「ううっ・・・・・ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

同級生の三井が杉坂の放ったハイグレ光線に当たってハイグレ人間にされた。紺のハイレグ水着姿になってコマネチを繰り返す。他にも数十名の生徒がハイグレ人間に既にされている。

「杏ちゃんや椋ちゃんやことみちゃんは無事でしょうか・・・・。」

渚が親友たちを案じて言った。だが、既にハイグレ人間にされ、あまつさえハイグレ戦闘機人に改造されていることは知らない。

「大丈夫だ、渚。杏は腕っ節は強いし、藤林もことみも頭がいいからそう簡単にはやられないだろう。」

だが、宮沢有紀寧が智代と戦っていることから、頭の良さはあてにならないことも朋也には分かっていた。

「こっちは無理だ。別に逃げる場所があるか探そう。中庭を通って行こうぜ。」

「はい。」

朋也と渚は人気の少ない中庭を通りかかった。すると、そこにはハイグレ人間にされた相楽美佐枝の姿があった。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

「・・・・・・・」

朋也は美佐枝の圧倒的なスタイルを食い入るように見ていた。

「と・も・や・く・ん!?」

「べ、別に・・・・その・・・・すみませんでした!!」

朋也は静かに怒りに燃える渚に平身低頭して謝った。



「ハイグレ戦闘機人も慣れてくれば作成をするのが容易になるな。」

「ふふっ、博士のお力があってこそです。戦闘データもかなり集まってきています。世界征服も、憎きアクション仮面を倒すのも、もう間もなくですね。」

「そう急くものではない。アサクラ、スオウ、もうすぐ5体目と6体目の完成だ。気を抜くな。」

「はい、博士。」

南春日部研究所研究員・アサクラはことみの、スオウは芽衣のハイグレ戦闘機人化を担当している。朝倉は軽口を叩きながら、周防は黙々と作業を進めている。

「(私たち、このままだと椋ちゃんや有紀寧ちゃんのように改造されてしまうの。怖いの・・・・怖い・・・・)」

天才少女であることみにはこの後自分と芽衣がどういう運命になるか分かっていた。逃げることもできずにその恐怖に震えていた。

「(ハ・・・・ハイ・・・・ハイグレ・・・・いやっ!!どうしてこんなこと考え・・・ハイ・・・・グ・・・・)」

既に精神順応が始まっていた芽衣は洗脳の恐怖に身をよじらせていた。

「よし、最終段階だ。やれ。」

「「はい。」」

朝倉と周防が最終調整のボタンを押すと、ことみと芽衣はありったけの悲鳴を上げた。それが人間としての最後の言葉になった。入れられていたカプセルが開かれると、そこからハイグレ戦闘機人となった2人が出てきた。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

2人はすぐにハイグレ戦闘機人のスーツに身を包んだ。

「機人・コトミさん、やっぱりおっぱいすごい・・・・。」

「機人・メイちゃんもとってもかわいらしいの。」

スーツの装着が終わると、博士の前に整列した。

「よし、お前たちは近接戦闘よりも別の能力を高めて調整している。分かっているな?」

「はい。」

「では、行け。ハイグレ人間の恐怖と素晴らしさを愚民どもに味あわせてやるのだ。」

ことみと芽衣は了解すると、光坂町に向かった。
* Re: そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人 ( No.19 )
日時: 2015/05/17(日) 16:34:09 メンテ
名前: ものし

「ハイグレバズーカ、発射!!」

風子が11発目のハイグレバズーカを発射。しかし、智代は俊敏にそれを避けた。

「えいっ!!」

その間に有紀寧が高速で呪文を詠唱し、ハイグレ光線を放った。それも身をのけぞらせて避けた。

「坂上さんはとても強いです。風子、とても驚きました。」

「いや、お前たちもだいぶ強い。誰に操られているのか知らないが・・・・私相手にここまで粘れた女性はお前たちが始めてだ。」

「はっ!!」

有紀寧が詠唱し、地面に向けて魔法を放った。地面から砂埃が嵐のように舞い上がり、智代を飲み込むように取り巻いた。

「ちっ、厄介だな・・・・だが!!」

智代は地面を右足で思いっきり横なぎに蹴り、砂嵐と相殺してかき消した。

「なっ!?」

有紀寧が会心の一撃だと思っていたものを一瞬で消されて動揺した。その隙を智代は見逃さなかった。

「覚悟してもらうぞ!!」

智代が好機とみて一瞬で距離を詰めた。

「あっ・・・・」

有紀寧は魔法を詠唱しようとしたが、咄嗟のことで反応が遅れた。

「えいっ!!」

有紀寧に智代の蹴りの連打が炸裂。数メートル吹き飛ばされて地面に叩きつけられた。ハイグレ戦闘機人になって体力が強化されているので軽傷で済んだが、生身であったら重傷になっていただろう。

「ごめんなさい、機人・フウコさん・・・・」

有紀寧は戦闘不能。その場で気を失った。

「さて、宮沢は倒した。後はお前だけだな。」

智代が風子の方に振り返り、ゆっくりと歩み寄ってきた。

「ハイグレバズーカ発射!!」

12発目のハイグレバズーカも智代に軽々と避けられた。

「どんな攻撃でも当たらなければ意味がない。お前のバズーカとやらはモーションが大きすぎる。私にはお前の動きが止まって見える。」

「ハイグレ戦闘機人に対してこの余裕な発言・・・・坂上さんをぜひハイグレ戦闘機人のお仲間に入れたいです。」

「悪いが私にはハイレグを着てコマネチをする趣味などない。終わらせてもらうぞ!!」

智代が風子の前にやってきて右足で回し蹴りをするために振りかぶった。

「ひっ!!」

風子は左腕の防具でそれを防ごうとした。だが、その前に・・・・

「・・・・んっ?誰だ・・・・」

智代はすぐにとても攻撃的な気配に気づいた。

「その子を倒すのは私を倒してからになさい。」

智代の後ろからやってきたのは、ハイグレ戦闘機人・キョウであった。



「ぎゃああっ・・・・ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

「やだああっ・・・・ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

校庭での戦闘を避けて裏門から逃げようとする生徒たちは次々に合唱部三人組の餌食にされた。

「ふうっ、これで一段落かな。ねえ、原田さん、そっちは?」

「うん、こっちも終わったよ。えへへっ、南春日部博士にいいデータが送れそうだね。」

杉坂と原田は自分たちの戦果に満足していた。

「そういえば、この学校って門以外の場所から逃げることもできそうなのに・・・・。どうして門にみんな来るのかな?」

「パニックになってると、そういうところに気が回らないんじゃないかな。ねえ・・・・」

「うん。」

杉坂と原田は目配せをしてから倉庫の陰に向けてハイグレ光線を放った。物陰から悲鳴が上がった。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

男女のカップルが仲良くハイグレ人間にされてしまった。

「あら、2人とも、ずいぶん楽しんでたんだね。」

巡回から戻ってきた仁科。ハイグレ銃を担いでいた。

「どうだった、そっちは?」

「どっちの門からも出られなくて隠れていた生徒や先生たちをたくさんハイグレ人間にできたよ。」

「そっか。じゃあ、次はあたしだね。行ってくるよ。」

3人はローテーションを回して2人が校門を固め、1人が巡回をして隠れている生徒たちのハイグレ化を進めていた。杉坂は中庭を歩いていく。

「あっ・・・・岡崎さんと古河さんだ。よし。」

杉坂は他の生徒たちと同じく逃げ場を探してうろうろしている2人を見つけると、忍び足で近づいた。
* Re: そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人 ( No.20 )
日時: 2015/05/19(火) 00:08:54 メンテ
名前: ものし

「藤林さん、あなたまで・・・・。一体、この学校に何が起きているというんだ?」

「あんたもハイグレ人間になれば分かることよ。さあ、行くわよ!!」

「速い・・・・・!!」

杏が地面を足で蹴って智代に近づく。風子や有紀寧よりも格段に速い。

「覚悟!!」

杏がチョップを智代の体に突き刺そうと繰り出し、智代はそれを避けた。先ほどまでの戦闘に対する余裕はなく、紙一重で避けた。

「なるほど・・・・近接戦に特化した能力が・・・・それに、藤林さんの元々の身体能力が合わさって・・・・」

「ごちゃごちゃ言ってないで、次行くわよ!!」

「くっ・・・・!!」

杏の攻撃に防戦一方の智代。少しでも避け損なえばハイグレ人間にされてしまう。距離を取ろうとしてもすぐに距離を詰められてしまう。

「どうすればいいんだ・・・・!!」

今までどんな不良と戦ったときにも感じることのなかった敗北の恐怖。智代は人生で初めてそれを感じていた。そして、敗北は死よりも屈辱的な結果を伴う。

「ふふっ、ハイグレ戦闘機人ってすごいわねえ。機人にしていただく前なんて、あんたにかすり傷一つ負わせることできなかったもんねえ。」

杏は攻撃力は智代と同等だが、素早さの点で劣っており、過去に攻撃を当てることはできなかった。それが今は違うのだ。

「す、すごいです、お2人が目にもとまらぬ速さで戦っています・・・・」

風子は異次元レベルの戦いぶりにただただ感心していた。

「機人・フウコや機人・ユキネはあんたや私みたいに肉弾戦タイプの機人じゃないから勝てただけ。それは分かってるんでしょう?」

「ああ、分かっている。藤林さんがまだ本気を出していないこともな。」

「ふふっ、謙虚でよろしい。せいやあっ!!」

杏が素早く手甲をした右手を突き出した。智代は左手でそれを押さえた。

「今度はこっちから行くぞ!!」

智代が春原にしているのと同じ高速の蹴りの連打を杏に叩きこむ。だが・・・・

「へえ、その程度?今の私には大して効いてないみたいね。」

「くっ・・・・」

智代は後ろに跳躍して杏と距離を取った。

「甘い!!」

杏が地面を殴ると、大きな地割れが起きた。

「すさまじい攻撃だ・・・だが!!」

智代は地面を蹴って空高く飛んだ。だが、その隙を突いてそこに杏が後ろから素早く回り込んだ。

「後ろ、取ったわよ。」

「何!?」

智代は杏に羽交い絞めにされた状態で地面に着地した。

「くっ!!放せ!!」

「放さないわよ!!それにしてもすごい馬鹿力ね!!」

脱出しようとめちゃくちゃに暴れる智代と放すまいとする杏。

「そうだ、機人・フウコ!!今よ、ハイグレバズーカを!!」

「了解しました!!」

風子が立ちあがってハイグレバズーカのエネルギーをチャージし始めた。

「ひ、卑怯だぞ!!正々堂々と戦わないのか!?」

「戦いに卑怯もへったくれもないのよ。あんたを倒すのにこれ以上時間を使ってられないのよ。南春日部博士のためにもね!!」

「ひっ・・・・・・や、やめろ・・・・・」

智代の潜在的な恐れが顕在化し、顔に出た。人生で初めて本当に恐いと思う時間だった。自分はこれからハイグレ人間にされてしまう。

「い、嫌だ・・・・やめてくれ・・・・・」

「へぇ、あんたが命乞いなんてね。ふふっ、滅多に見られない光景だわ。」

「私は・・・・・私は・・・・・」

風子のハイグレバズーカを見つめながら、智代は言葉にならないことをぶつぶつ言いながら顔をひきつらせていた。

「ハイグレバズーカ、発射!!」

「イ、イヤアアアアアアアアアアッ!!」

ハイグレバズーカが当たる寸前に杏が横っ跳びで回避。だが、智代は高威力で広範囲のハイグレバズーカを避けることはできなかった。

「うわああああああああああっ!!」

智代の制服が点滅してハイレグ水着に置き換わっていき、段々に定着していく。ハイグレ光線の点滅がおさまると、そこには・・・・

「ううっ・・・・なんて、ことだ・・・・・」

紫色のハイレグ水着に身を包んだ智代が、靴と靴下のみを履いた状態で立っていた。

「い、いかん・・・・・だ、だめ・・・・・」

「さあ、坂上さんも風子たちのお仲間ですよ。」

「い、いやだ・・・・ハイ・・・・ハイグ・・・・ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

智代は嫌々ハイグレポーズを取り始めた。これで最恐・最凶・最強の全てが陥落した。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレは素晴らしい!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」
* Re: そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人 ( No.21 )
日時: 2015/05/20(水) 21:00:28 メンテ
名前: ものし

「こちら、機人・ユキネ。はい・・・はい・・・よろしくお願いします。では。」

有紀寧が南春日部研究所との通信を切った。目の前にいるハイグレ人間化した智代をハイグレ戦闘機人に改造するために回収しに来てもらうことになった。

「さて、表門から逃げようとした子たちは椋が全員ハイグレ人間にしているらしいわね。で、裏門は仁科さんたちっと。」

「この学校のハイグレ化は95%以上が終わっているようです。風子もだいぶハイグレ人間にしました。」

「では、私たちも町の方に繰り出しましょうか。機人・キョウさんはまだ暴れたりないですよね。」

「ふふっ、腕が鳴るわ。ハイグレ戦闘機人の力、存分に楽しませてもらうわ。」

杏・風子・有紀寧の三人組が学校を後にする。智代はその三人の姿を見送った後もハイグレポーズをとっていた。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

黙々と1人でコマネチをする智代。そこに南春日部研究所の迎えがやってきた。

「行きましょう、坂上さん。」

智代は南春日部研究所研究員・モリの手によって研究所に連れて行かれることになった。



「待ちなさい!!」

「待てるかっ!!」

ハイグレ光線を放ちながら追いかけてくる杉坂と逃げる朋也・渚。校舎の周りで追いかけっこをしていた。

「杉坂ってあんなに運動神経よかったっけ?」

「ハイグレ人間というのに操られているからじゃないですか?」

「なるほどな・・・・。まずいな。」

朋也は元バスケ部員で鍛えているので体力には自信があったが、渚は見る見るうちに息が上がってスピードが落ちてきた。

「朋也君!!」

「しまった・・・」

袋小路に追い詰められてしまった2人。学校と外を隔てる壁とその壁に沿って立ち並ぶ木々。

「ふふっ、万事休すですね。じゃあ、古河さんからです。彼氏さんに彼女さんのハイグレ姿、拝ませてあげます。」

最後に情けと言わんばかりに残酷な笑いを浮かべる杉坂。ハイグレ銃の銃口を渚に向けた。

「させるかっ!!」

朋也がハイグレ銃を奪おうと杉坂に飛びついた。銃身を押さえて上に向ける。もみ合いになって膠着状態になった。

「杉坂さん、ごめんなさい!!」

渚が杉坂の後ろから抱きついてわきの下をくすぐった。

「あはははっ、くすぐった・・・・あっ!!」

一瞬全身の力が抜けた杉坂の腕からするりとハイグレ銃が抜けた。

「すまんな、杉坂。」

バットを振るように銃を杉坂の頭に振りおろした。杉坂はその場で昏倒して気を失った。

「よし・・・仁科と原田が来る前にずらかろう。なあ、渚。あの木、登ればフェンスを越えられると思わないか?」

「そうですね、うまくいけば・・・・」

木のうち1本がうまい具合に太い枝がフェンスの上に向かって緩やかに伸びており、なんとか外に出られそうだった。

「俺が先に登るから、それを手本に同じように登るんだ。」

「はい、がんばります。」

朋也と渚は協力し合って木を登ってフェンスに飛び移り、外に出ることに成功した。

「よし、物陰に隠れながら下に降りよう。それからどうするか・・・・」

「私、お父さんとお母さんのことが心配です。ご無事でしょうか・・・・」

「さあな。この学校だけが襲われてるわけじゃないかもしれないしな。よし、古河パンに戻るか。」

「はいっ!!」

朋也と渚は手を取り合って歩き始めた。
* Re: そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人 ( No.22 )
日時: 2015/05/23(土) 06:30:39 メンテ
名前: ものし

「がっ・・・・・はっ・・・・」

智代はハイグレ戦闘機人を作るカプセルの中で身を悶えさせていた。南春日部博士は杏の時の教訓を生かし、身体的に強い彼女に何重にも鎖を巻いて暴れないように拘束していた。

「く、苦しい・・・・」

両手両足に拘束具を付けられた上に首、胸、腹、膝に鎖を巻かれ、それが肌に食い込んでいた。

「負けるものか・・・・負け・・・・ない・・・・」

いかに智代が強くとも、さすがに拘束を解くことはできなかった。

「博士、もうすぐですね。」

「そうだな、モリ。究極のハイグレ戦闘機人の誕生までな。」

「(究極のハイグレ戦闘機人?嫌だ・・・・私が私でなくなるなんて・・・・)」

人工呼吸器から息が漏れる。智代はただただ恐怖した。先ほどまで自分が戦っていた改造人間たちと同じようにされてしまうのかと。

「(お父さん・・・・お母さん・・・・鷹文・・・・)」

智代は大切な家族たちの顔を走馬灯のように思い浮かべていた。

「ハイ・・・・グレ・・・・・ハイグ・・・・・・レ・・・・・・」

智代の頭の中にハイグレという単語が絶えず入り込んでいく。

「ハイグレ洗脳開始!!」

南春日部博士が大きなレバーを目いっぱい下におろした。

「きゃっ・・・・・私は・・・・・ハイグレ・・・・・ハイグレ戦闘機人・・・・・」

カプセルの扉が開くと、智代はノロノロと這い出した。そして、与えられた機人スーツを着用した。

「素晴らしい・・・・機人・トモヨ、南春日部博士に忠誠を誓います!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

「お前は最強ランクの強さのハイグレ戦闘機人だ。お前の生まれ故郷の町を破滅させるのだ。」

「仰せのままに。」

「既に他のハイグレ戦闘機人たちが町で活動している。素晴らしい戦果を期待しているぞ。」

「はっ!!では、行ってまいります!!」

ひとしきりハイグレポーズをした後、智代は光坂町に旅立っていった。



朋也と渚を逃がした以外特に失態はなく、合唱部三人組は光坂高校の制圧を終えた。何百人もの生徒や教員たちが思い思いの場所でハイグレポーズをしている。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

逃げようとした生徒たちはふもとの道から続く桜の花道の途中で椋に始末され、同じくハイグレポーズをしていた。

「町の方ではハイグレ戦闘機人様たちが大活躍しているみたいだね。」

合唱部三人組は校舎の屋上からふもとの町の方を眺めていた。仁科が目を細めてハイグレ戦闘機人たちの姿を見ていた。

「ふぅ、これで一段落かな。やっと罪滅ぼしができるよ。」

杉坂が灰色のハイレグ水着を脱ぎ、素っ裸になった。仁王立ちしたまま腰に手をあてた。

「杉坂さんだけに全裸ハイグレなんてさせないよ。私もやるよ。」

原田も緑色のハイレグ水着を脱ぎ捨てて素っ裸になった。

「先ほどのプールでの失態、それに杉坂さんが岡崎さんにやられてしまったのも私たち3人の共同責任。杉坂さんだけ背負おうなんてずるいよ?」

仁科も2人と同じように水色のハイレグ水着を脱ぎ捨てた。

「ううっ、ありがとう・・・・じゃあ、行くよ。全裸ハイグレの罰!!」

「「うんっ!!」」

3人は股間に手をあててタイミングを合わせ・・・・

「「「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」」」

校内ではハイレグ水着姿のハイグレ人間ばかりの中に、3人だけが異質な姿でハイグレポーズを繰り返した。
* Re: そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人 ( No.23 )
日時: 2015/05/24(日) 08:18:52 メンテ
名前: ものし

「渚、大丈夫か?」

「はい、私は大丈夫です。」

朋也と渚は雑木林の中を歩いていた。下りの傾斜が緩やかになっており、もうすぐ町中に出る。だが、朋也も渚も妙な胸騒ぎがしていた。町の人々は無事だろうか?

「よし、道路に出たぞ。なんだか商店街の方が騒がしいな。」

「はい、悲鳴が聞こえてきます。」

朋也と渚は自然と足早になり、商店街のメインストリートに向かった。

「なんだ、これは!?」

「そんな・・・・皆さん・・・・」

2人とも商店街の光景に言葉を失った。八百屋の店主も、魚屋の店員も、喫茶店のマスターも、買い物中の主婦も、みんなハイレグ姿でハイグレポーズをしていたのだ。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

無地のハイレグ水着を着た大人たちが思い思いの場所で股下で手を交差させてハイグレポーズをしている。学校と同じ光景だった。

「哀れな・・・・」

朋也は老夫婦のハイレグ姿に思わず目をそむけた。

「岡崎君と渚ちゃんじゃないですか。2人ともいけないですね。服装違反です。」

ハイグレ戦闘機人・リョウが2人のそばにやってきた。

「椋ちゃん!?そんな格好をして一体どうしたんですか!?」

「私は最高のハイグレ人間。ハイグレ戦闘機人・リョウです。渚ちゃん、覚悟です。」

「宮沢ともう1人智代と戦っていたやつと同じ格好だな。智代といい勝負をしていたが・・・一体何人いるんだ?」

「私を含めると7人ですね。私はナンバー3です。」

「そうか・・・。そいつらがみんな町で暴れているってわけだな。誰に操られているんだ、お前ら?」

椋が朋也の質問に一瞬黙り込んだが、すぐに腹を抱えて笑いだした。

「私たちは操られてなんていません。ハイグレ人間の素晴らしさを教えてもらっただけです。だから、南春日部博士に協力して、この世界をハイグレ人間の世界にするんです。」

「狂ってやがる・・・。」

「そうだ、渚ちゃんもハイグレ戦闘機人にしてくれるように頼んであげましょう。渚ちゃんはいい子ですから、善良で心の美しい機人になれるはずです。」

椋は手元からトランプカードを取り出した。

「避けろ!!」

朋也が渚の服の裾を引っ張った。渚の立っていた場所にトランプが突き刺さった。

「逃げるぞ!!」

朋也と渚は商店街の奥の方に逃げて行った。意外にも椋は追う気配を見せなかった。

「まあ、私が追わなくてもね。それよりもこの付近のハイグレ化を進めましょう。」

椋は自動販売機の陰に隠れていた男の子に向けてトランプを放った。

「うわあああっ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

男の子は母親の隣でハイグレポーズをし始めた。



「あっちには杏がいる・・・。」

「ひいっ・・・!!」

物陰から見ていた杏の姿に渚が悲鳴を上げた。自動車の扉を破壊し、泣き叫ぶ主婦と3歳くらいの女の子を引きずり出し、直接両手を2人に突き刺したのだ。

「この子だけは・・・・・きゃああああ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

「ママー!!いやああっ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

杏の凶悪なことを楽しそうにやっている顔に、朋也と渚は身震いする恐怖を感じた。

「皆さん、性格まで変わってしまっているんでしょうか。」

「そうみたいだな。藤林や杉坂たちもそうだったが、大人しい奴までああなっちまうんだ。杏だったらあのくらい凶暴になってもおかしくないだろう。」

「もう見ていたくありません。ここを離れましょう。」

善良な渚には耐えがたい光景だった。殺戮まがいのことをしている杏の姿を見続けることができなかった。

「おっさんと早苗さんは本当に無事だろうか?」

ハイグレ人間であふれかえる商店街を走りながらそう思った。
* Re: そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人 ( No.24 )
日時: 2015/06/06(土) 11:17:37 メンテ
名前: ものし

「待たせたな、機人・ユキネ。加勢させてもらうぞ。」

「よろしくお願いしますね、機人・トモヨさん。」

大通りで逃げ惑う人々を追いかけてはハイグレ人間にしていく2人。先ほどから暴れまわっていた有紀寧と到着したばかりの智代だった。

「いやああああっ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

「きゃっ!?ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

2人に狙われたら最後。1人残らずハイグレ人間にされていった。そこにパトカーのサイレンが鳴り響く。10台のパトカーが防衛線を張り始めたのだ。

「うるさい奴らが来たな。どうする?」

「私たちの敵ではありません。ハイグレ人間にしてしまいましょう。」

言うが早いか、有紀寧はハイグレ光線弾を一番近くのパトカーめがけて打ち込む。パトカー近くにいた警察官たちがハイグレ人間にされた。

「よし、行くぞ!!」

智代が数十メートルの高さまで跳躍。唖然とする警察官たちを尻目に、真ん中に止まっていたパトカーの屋根に飛び乗った。

「ふっ!!」

智代が思い切り足踏みをすると、パトカーの屋根が軋んで壊れた。

「か、確保!!」

10人の警察官が智代相手に飛びかかった。だが・・・・

「みんなハイグレ人間になってしまえ!!」

10人を同時に相手し、蹴りで一閃。一つ一つの蹴りからハイグレ光線が出てきて警察官たちを飲み込む。

「「うわあああああっ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」」

「哀れだな・・・・。」

警察官たちはあっという間に智代に敗れ、ハイグレ人間にされてしまった。

「えいっ!!」

智代が足を上げてくるっとターンした。するとすさまじい突風が起きてパトカーが全て中に舞った。落ちてきたパトカーは全てぺしゃんこになった。

「ば、化け物よ・・・・」

女性警察官の1人がつぶやいた。

「ハイグレ戦闘機人はあなたたちにとっては化け物でしょう。ですが・・・・」

有紀寧がパチンと指を鳴らすと、ハイグレ人間にされた同僚の女性2人が生き残っている女性警察官の両手両足の自由を奪って拘束した。

「ちょっと、あなたたち!?や、やめて・・・・やめてええええええっ!!」

「ふふっ、ハイグレ人間はみんな化け物のような悪魔なんですよ。」

有紀寧は動けない女性警察官にハイグレ光線を放った。

「きゃっ!?ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」



朋也は大通り沿いに他の町に逃げることをあきらめた。とてもではないが智代と有紀寧相手に逃げ切れそうにない。

「おっさんと早苗さんが無事でも逃げる場所がないな・・・・」

「そうですね。残念です。」

朋也と渚が肩を落とした。今日何回目の落胆だろう。数えきれないほど絶望を味わっていた。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

住宅街でもハイグレの魔の手に落ち、町の人々は右往左往するうちにハイグレ人間にされていった。そうこうするうちに古河パンの近くまでやってきた。

「朋也君、あれ・・・・・」

渚が指さした先には古河家の目の前にある公園があった。そこでは、古河塾の子供たちがハイレグ姿でコマネチをしていた。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

2人は胸騒ぎがした。秋生と早苗は無事なのか。恐る恐る古河パンの扉を開いた。

「お父さん・・・・・・お母さん・・・・・・無事だったら返事をしてください・・・・・・」

「ハイグレという声は聞こえない。大丈夫かもしれないな・・・・」

朋也は靴を脱いで部屋に上がった。すると・・・・

「あっ、渚、朋也さん・・・・・・」

古河早苗が青ざめた顔をして押し入れから出てきた。
* Re: そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人 ( No.25 )
日時: 2015/05/30(土) 00:19:51 メンテ
名前: ものし

渚が床に倒れこむ早苗を助け起こした。

「お母さん、無事だったんですね?良かったです。」

「渚、渚はハイグレ人間なのに一般人のふりをしていませんか!?私、私・・・・」

早苗は半狂乱になってその場で泣き始めてしまった。普段はどんな大事にも全く動じない彼女が子供みたいになってしまっていた。

「早苗さん、落ち着いてください。一体何があったんですか?オッサンは?」

「上です・・・・。何人かの子供たちと一緒に・・・・ハイグレ人間に・・・・」

早苗がむせび泣きながらなんとか言葉を紡ぎだした。

「ほんの10分くらい前、古河塾の最中にことみちゃんがやってきました。そして・・・・」



〜回想〜

「ことみちゃん、用があるなら後にしてくれませんか?今、塾のお勉強の時間中で・・・・」

「早苗さん、朋也君と渚ちゃんは帰ってきていませんか?」

「はい、まだ帰ってきませんけど。」

私は不審に思いました。ことみちゃん、悪い笑顔をしたんです。いつもの彼女では考えられないような・・・・

「そうですか。ふふっ、でも良かったの。大収穫なの。」

ことみちゃんがその場でいきなり制服を脱ぎ始めました。すると、妙な防具をつけたハイレグ水着姿をしていて、邪悪な笑みを浮かべていました。

「みんな、ハイグレ人間にしてあげるの。」

ことみちゃんが銃を取り出して、近くにいた子2人に撃ちました。ぱっとその子たちの体が光って大の字になって、あっという間にハイレグ水着に姿にされました。

「うわっ!?ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

「きゃっ!?ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

何が起きたのか目の前で起きたことが分かりませんでした。ですが、私は子供たちを守るために、銃を向けることみちゃんの前に立ちふさがりました。

「邪魔なの。」

目の前にいたはずのことみちゃんにいつの間にか背後を取られて、足をかけられてその場で転倒しました。そして、ことみちゃんに首根っこをつかまれて締め上げられました。

「なんだ、何の騒ぎだ?って、なんだ、こりゃっ!?ことみん、やめるんだ!!」

秋生さんがことみちゃんを取り押さえようとしたら、その場からことみちゃんが消えたんです。

「無駄です。あなたたちには私を捕まえることはできないの。」

普段のことみちゃんからは考えられない力でキックが繰り出されました。秋生さんはあっという間に吹き飛ばされました。

「くそっ、なんなんだ!?早苗、子供たちを逃がせ!!」

「はいっ!!さあ、皆さん、ひとまず近くの公園まで逃げてください!!」

ハイグレ人間にされていない子供たちを下の階に逃がしました。その間に秋生さんはことみちゃんと戦いました。

「早苗、お前も逃げろ!!悪いが、そんなに長く支えられない。」

秋生さんはとても強いはずなのに押されていました。秋生さんが放ったパンチがことみちゃんには当たりません。蹴りも当たりません。

「瞬間移動が私の特殊能力。秋生さん、覚悟なの!!」

私は階段を下りる途中に秋生さんの悲鳴とハイグレという言葉を叫ぶのを聞きました。そして、秋生さんが身を犠牲にして守った子供たちは・・・・・

「うわああああああああああっ!!」

「きゃああああああああああっ!!」

子供たちが悲鳴を上げたので公園を見ると、そこにはことみちゃんと同じ格好をした芽衣ちゃんがいて、魔法の杖を持って光線を放っていました。当たった子供たちはハイグレ人間にされました。

「逃がさないよ。スターハイグレライトブレイカー!!」

残っていた子供たちにも大きな束の光線が当たってハイグレ人間に・・・・。そして、私は運よくここに隠れて難を逃れたのです。



「そんな、ことみちゃんと芽衣ちゃんまで・・・・」

「俺たちの知り合いがどんどんハイグレ戦闘機人とやらにされてるな。」

朋也は数えてみた。誰だか知らない女の子(風子)、杏、椋、智代、有紀寧、そしてことみ、芽衣。

「ことみちゃんは私を探していたんですよね?まさか、私もハイグレ戦闘機人にされてしまうんでしょうか?」

「善人の鑑みたいな渚が悪事に手を染めるようになるなんて信じられねえな・・・・」

「渚、岡崎さん。」

2人の会話を早苗が打ち切った。厳しい表情をしている。

「渚も岡崎さんもとにかく今すぐ逃げてください。もうこの町は安全ではありません。」
* Re: そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人 ( No.26 )
日時: 2015/05/30(土) 14:25:22 メンテ
名前: ものし

「こちら、機人・コトミ。未洗脳者3人を捕捉したの。対象は朋也君、渚ちゃん、早苗さん。」

「機人・メイ、了解です。そっちに行きますね。機人・フウコさんはどうします?」

ハイグレ戦闘機人・メイは、傍らにいる機人・フウコに聞いた。

「風子も行きます。岡崎さんたちはぜひこの手でお仲間に加えたいです。」

「そういうことで、機人・コトミさん。ポイントEに引き込んでください。3人いますから、誰をハイグレ人間にするかは早い者勝ちってことで。」

「了解なの。3人をハイグレ人間にするのは少しだけ我慢するの。」

そこで通信を終えた。ことみは人家の屋根から飛び降りて町の中を逃げる3人を追った。



「博士、ハイグレ戦闘機人たちの戦闘データは素晴らしいものですね。」

南春日部研究所研究員・アサヒナがたくさん送られてくるデータにてんてこまいになりながら、処理を行っていた。

「ああ、私の予想以上の出来だ。今まで作ってきた人造人間たちとは格段にレベルアップした身体能力、ある程度の凶暴性を発するような洗脳、それを補う装具。彼女たちの可能性はまだまだある。」

博士は自身の研究の成果が素晴らしいものになってとても満足していた。

「ハイグレ戦闘機人たちがアクション仮面を倒せる可能性はどのくらいだ、ナガト?」

「7人で戦って不確定事象の発生を考慮しなかった場合勝率は38%。だが、もう1人ハイグレ戦闘機人を増強すれば、確率は55%に上昇する。」

「ハイグレ戦闘機人に次に改造すべき人間は誰か?」

「古河渚。ハイグレ戦闘機人へ適応できる確率は97.6%。」

研究員・ナガトはその演算能力を使って即座に博士の質問に答えていく。

「あっ、博士、現在ハイグレ戦闘機人・フウコ、コトミ、メイがちょうど追跡中です。」

ことみに確認を取った研究員・アサヒナが報告した。

「いいだろう。やはり若い女はいい。改造されるためにいるようなものだ。」

博士は研究所内を眺めながら言った。研究員たちも全て若い女性で、かつて雪山で拉致した女性たちをハイグレ人間に改造して研究員として使っていた。

「研究員・タチバナ、そっちの様子はどうだ?」

「うう〜ん、なかなかうまくいかないですね。やっぱり、男には無理なのかもしれません。」

「ならばしばらく放っておけ。羽村市の次にハイグレ戦闘機人の触媒がたくさんいそうな場所を探すのだ。」

「かしこまりました。」

研究員・タチバナは、ハイグレ人間女体化実験中のキョンとコイズミの水槽から席を外した。



「どこもかしこもハイグレ人間だらけ。駅の方からも悲鳴が聞こえてくる。一体、どうすればいいんだ?」

「雑木林の中を抜けていくしかないでしょうか?」

「あっ、ことみちゃん・・・・!!」

朋也と渚が話しあっているところで、早苗が悲鳴に近い叫び声をあげた。

「あいつもなんて格好を・・・・・近づいてくる!!逃げろ!!」

ことみはハイグレ銃を持って高速で走って近づいてきていた。

「朋也君、渚ちゃん、早苗さん、見〜つけた。」

ことみは残忍な目をしてハイグレ銃を放った。至近距離でいくつか着弾した。

「こっちだ、こっちに!!早苗さんも!!」

朋也は渚の手を引き、早苗がその後について町を見下ろす丘の方に上がっていった。しかし、それが誘導されていることに朋也は気付かなかった。
* Re: そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人 ( No.27 )
日時: 2015/05/31(日) 20:20:55 メンテ
名前: ものし

ずっと緊張状態を強いられていた早苗は体力の消耗が激しかった。坂道を上がるのにだんだんと2人から遅れてきていた。

「はあっ、はあっ、渚、お母さんはもう駄目です。私を置いて岡崎さんと逃げてください。」

「お母さん、何を言ってるんですか。お母さんを置いて行くなんて嫌です。」

「早苗さん、高台まで上がれば身を隠せる場所があります。そこで一休みしましょう。」

朋也、渚、早苗は町を見下ろす高台にやってきた。朋也が隠れるのに絶好の場所に渚と早苗を隠した後、追っ手の様子をうかがった。

「機人・メイちゃん、渚ちゃんたちは?」

「見失ってしまいました。もしかしたら、高台を通り過ぎて坂を下ったのかもしれません。」

「なら、下の方に行ってみるの。」

ことみと芽衣は高台を通り過ぎて走って行った。

「ふう、なんとかやり過ごせたな。」

「はい、一時はどうなるかと思いました。さすが朋也君です。」

「ごめんなさい、わが子に助けられるなんて、母親失格でしたね。」

「いえ・・・・。とにかく、ここにも長くいられないでしょう。少し休んだらこの町から脱出しましょう。」

早苗にやさしく言う朋也だったが、そういう自分もかなり息が上がっていた。

「私の大好きな町が・・・・」

渚が高台から望む風景は、昨日までのそれと一変していた。町の人々はハイグレ人間に転向し、色鮮やかなハイレグ姿の人々がコマネチをしている。遠目にもそれが分かった。

「あっ・・・・赤い光。あそこで誰かがまた・・・・」

早苗は街中でしばしば赤く光るところで何が行われているか分かりつつ言った。そう、誰かがハイグレ人間にされているのだと。

「行きましょう。俺たちだけでも逃げのびて、このことをみんなに知ってもら・・・えっ!?」

朋也は歩きだそうと思って後ろを振り返り、驚愕した。渚と早苗も振り返ると悲鳴に近い叫びをあげたくなった。

「嘘、だろ・・・・?」

そこには風子、ことみ、芽衣の3人がいた。

「私たち相手に逃げられるなんて思ってました?ハイグレ戦闘機人は未洗脳の悪い人たちがいる場所が分かるんですよ?」

「私たちは機人・フウコちゃんを待っていただけなの。」

「風子、あなた方はこの手でハイグレ人間にしたいと思っていました。」

3人とも邪悪な目をしている。朋也は薬でも飲んでいるのかと一瞬思った。

「じゃあ、さっきじゃんけん勝ったから私からです。そうですね、早苗さん。ハイグレ人間にしてあげますね。」

芽衣が早苗に魔法の杖を向けた。そして、ハイグレ光線を放つ前にリングバインドをかけた。

「えっ・・・・きゃっ!?」

早苗の両手両足に魔法のリングが巻きつき、逃げようとした早苗はその場に倒れた。

「スターハイグレライトブレイカー!!」

うつぶせになった早苗が最後に見たのは目の前に迫ってくる大きなハイグレ光線の赤い光だった。

「きゃああああああああああああああああっ!!」

早苗の服が一瞬で黄緑色のハイレグに変換された。朋也と渚はそれを唖然として見ていた。

「秋生さん・・・これから、私も・・・・・」

手足を拘束していたバインドを引きちぎってその場で立ちあがった。高校生の子を持つ母とは思えない若々しい肉体を惜しげもなくさらけ出していた。

「ハ・・・・・ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」
* Re: そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人 ( No.28 )
日時: 2015/06/06(土) 11:15:17 メンテ
名前: ものし

「お母さん・・・・」

「早苗さん・・・・」

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

早苗は渚と朋也の声など聞こえないかのように、ハイグレポーズに集中していた。若干腰を落とし、眼の前だけをみてコマネチをしていた。

「渚、逃げるぞっ!!」

朋也が渚の手を引いて走り始めた。だが、目の前にことみが瞬間移動をして立ちふさがった。

「無駄だって分かってほしいの。えいっ!!」

ことみが左足で回し蹴りを朋也にかました。朋也は数メートル飛ばされ、放物線を描いて地面にたたきつけられた。

「がはっ・・・ごほっ・・・・!!」

通常であれば非力なことみの蹴りが、今はとても強烈になっていた。

「ごめんなさいなの、朋也君。でも、私は智代ちゃんや杏ちゃんと比べると身体能力は強化されていないの。」

「そうか、これでもましな方なのか・・・・。」

「見ててほしいの、朋也君。自分の彼女のハイグレ姿を。」

ことみは恐怖で体を震わせている渚に近づいた。

「あ、あの、ことみちゃ・・・・きゃっ!?」

渚はことみに馬乗りにされ、身動きがとれなくされた。いくら暴れてもびくともしなかった。

「い、いやっ、嫌です・・・・・ハイレグ水着なんて恥ずかしくて朋也君の前で着れません・・・・」

「渚ちゃんはとってもかわいいから、朋也君も喜んでくれるの。」

「やっぱり嫌です・・・・」

「ハイグレ戦闘機人として強化された私には、朋也君の心の中が手に取るようにわかるの。朋也君も男の子なの。内心ではとっても期待してるの。」

ことみは朋也の眼の動きや視線から、朋也の心の中を把握していた。

「そ、そんなこと・・・・」

朋也が否定するが、渚を抱いたこともキスしたこともなく、性的欲求がたまっている内心を隠すのに必死だった。ハイレグ水着姿を見たいというのは本心だった。

「渚ちゃんはハイグレ戦闘機人になる素質がとてもあるの。機人・フウコちゃんや機人・メイちゃんや私と一緒に戦うの。」

ことみはハイグレ銃を渚のこめかみに突き付けながら言った。

「嫌です、嫌です、嫌・・・・・きゃあああああああああああああっ!!」

ことみがハイグレ銃の引き金を引くのと、渚が悲鳴を上げるのが一緒だった。ことみは渚のそばからすぐに離れた。

「あっ・・・・・・」

光線がおさまると、渚の制服は黄色のハイレグ水着に変えられていた。革靴と靴下とハイレグ水着という姿だ。

「体が・・・・言うことを・・・・・」

渚の意思に反してその場で立ちあがり、早苗の隣まで歩いて行く。そして・・・・

「朋也君、助・・・・け・・・・て・・・・・・く・・・・ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

渚は顔をひきつらせつつ、早苗の隣で小さくハイグレポーズを始めた。その一挙手一投足は俊敏で、今までのおっとりした彼女と違っていた。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

朋也に向けてこれでもかというくらい魅力的なスタイルを見せつけていた。
* Re: そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人 ( No.29 )
日時: 2015/06/07(日) 13:56:11 メンテ
名前: ものし

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

渚は小柄な体を必死にくねらせ、早苗は大人の魅力あふれる体を揺らしてハイグレポーズをしている。誰もが注目してしまう魅力のあるハイレグ姿だった。

「岡崎さん、どうです?ハイグレ人間は素晴らしいでしょう?」

「素晴らしくなんて・・・・」

朋也は否定するが、目の前に広がっている光景は素晴らしいと内心思ってしまっていた。

「岡崎さん、ハイグレ人間になり、風子たちとともに歩んでいきましょう。」

風子が朋也の頭にハイグレバズーカを突き付けた。朋也は既にことみにボコボコにされて逃げる力を失っていた。

「ここまで逃げてきたのに・・・・ははっ・・・・男の俺が、な・・・・」

「みじめですか?ですが、それも人間のうちは思うことですが、ハイグレ人間になればどうでもよくなります。」

「あっ・・・・・」

朋也の目の前ハイグレバズーカがチャージされていく。死刑執行を待つ囚人のような気持ちになった。

「チャージ完了。ハイグレバズーカ発射!!」

「ぐおおおおおおおおおおおおおおおっ!?」

朋也の体を高濃度のハイグレ光線が覆った。朋也はなんとも言えない苦しさに顔をしかめた。

「あははっ・・・・朋也君もハイグレ仲間になるの。」

「岡崎さんは何色なのか楽しみですね〜。」

ことみと芽衣が興味深そうに朋也のハイグレ化を見守っている。そうしているうちに数秒でハイグレ光線は消え去った。

「くっ・・・・・」

朋也は紺色の女性用ハイレグ水着姿になっていた。股間ははみ出ないように水着に修正が加わっていた。

「くそっ、くそっ!!」

朋也は立ち上がると、渚と早苗の間に歩いて行く。体が言うことを聞かなかった。

「ねえ、写真とっておきましょうよ。傑作ですよ。」

「芽衣ちゃん、いい考えなの。」

「(やめてくれ・・・・・)」

朋也は心の中で悲鳴を上げた。きれいな女性2人、1人は恋人で1人はその母親。興奮があって少し勃起していたからだ。

「ううっ、ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

けがのせいで右肩が上がらない朋也は、2人の間で小さくハイグレポーズを始めた。

「風子、岡崎さんをハイグレ人間にできて満足です。さあ、機人・コトミさん、機人・メイちゃん、ふもとに下りてもう一暴れしましょうか。」

「「はいっ!!」」



「あっ・・・・・ここは・・・・・」

渚は手術台の上で目を覚ました。

「あらっ、起きた?」

「ここはどこです?あなたは誰です?」

「ここは南春日部研究所。私はここの研究員・スズミヤよ。」

渚は混乱していたが、徐々に状況を思い出してきた。そう、自分は丘の上でハイグレ人間になったのではなかったか・・・・

「(夢ではなかったようですね・・・・)」

自分の黄色のハイレグ水着姿を見ながら思う渚。そして、手足は拘束されていて動かせない。

「あの、私はどこに連れていかれるんですか?まさか、ハイグレ戦闘機人に・・・・」

「そのまさかよ。古河さん、羨ましいわねえ。博士に改造していただけるなんて。」

「羨ましくなんかないです。私は嫌です。」

「またハイグレ人間にしていただければ、この気持ちわかるわよ。ハイグレ戦闘機人にしていただける素質が私にもあればな〜。」

研究員・スズミヤは、渚とお揃いの黄色のハイレグ水着の上に白衣を羽織っている。腕組みをしながら残念がっていた。

「着いたわよ。」

大きな扉を開くと、そこには何人かの研究員と南春日部博士がいた。

「博士、連れてきたわよ。ちゃっちゃとやっちゃって。」

「ご苦労。その水槽の中に入れてくれ。」

「了解。」

渚は無理やりハイレグ水着を脱がされ、裸のまま器具を取り付けられて水槽に投げ込まれた。すぐに水槽の蓋が閉められた。

「あっ・・・・くっ・・・・」

人工呼吸器が口に付けられており、息は苦しくない。そして、体中についている細い管がくすぐったかった。

「ふむ・・・・よし、これで行こう。」

博士はコンピューターを操りながらニタニタと笑っていた。

「アクション仮面に勝つための8体目、いいできになりそうだ。」

渚は改造されていく恐怖に対し、何もすることはできなかった。
* Re: そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人 ( No.30 )
日時: 2015/06/09(火) 06:35:51 メンテ
名前: ものし

「博士、光坂高校周辺の全てのエリアのハイグレ化が完了したとの報告が入りました。」

研究員・キョンの妹が南春日部博士に報告した。

「ナガト、戦闘データの取り込みは済んでいるか?」

「済んでいる。」

「目標予想値との誤差は?」

「目標より効率的な戦闘を行えている。当初の予想値より22%効果が多い。」

「ふむ。私の研究成果は良好というわけか。アサヒナ、北春日部とアクション仮面の一味の動きは?」

「北春日部研究所に潜入している研究員・サカナカさんから連絡がありました。アクション仮面をこの世界に呼び寄せようとしているみたいです。」

「動きが早いな。アクション仮面は必ず光坂にやってくるだろう。そこを叩くぞ。サカナカには引き続き北春日部を監視させろ。」

「分かりました。」

南春日部博士は水槽の中で身もだえして苦しんでいる渚を見た。

「もうすぐ8体目のハイグレ戦闘機人が完成する。その時がお前の最後だ、北春日部。貴様の作ったアクション仮面など、屈服させてやる。」

渚の改造は最終段階に入った。苦しさが最初と比べて倍加している。

「(朋也君・・・・お父さん・・・・お母さん・・・・うっ・・・・・くっ・・・・・ハイグ・・・・・ハイグレ・・・・)」



「アクション仮面、来てくれたのね。」

「ああ、待たせたね、リリ子くん。」

北春日部研究所では、アクションストーンとアクションカードを使って桜リリ子がアクション仮面を呼び出していた。

「アクション仮面、大変なんじゃ。ある高校に現れた謎の集団が不思議な術を使って町の人々をハイレグ姿のハイグレ人間に変えとるんじゃ。」

「被害はどれくらい出ているんですか?」

「東京都羽村市の光坂周辺は全滅、何千人もの市民がハイグレ人間にされている。警察も手に負えない状況じゃ。」

研究所のスクリーンに光坂周辺の状況が映し出された。

「これはひどい・・・。」

「アクション仮面、お願い。すぐにみんなを助けにいって。」

「分かった。ところで、敵の人数は?」

「はっきりとしたことは分からないけど、7人いるようなの。みんなハイレグ水着姿で特殊な装備をした女の子よ。どうもその子たちも操られているみたいなの。」

「そうか・・・。だが、地球の平和を守るため、戦わなければいけないな。」

アクション仮面は女の子たちと戦うことに若干抵抗があったが、平和のためなら鬼にならねばと思いなおした。

「アクション仮面、乗り物の用意はできています。リリ子さんも。さあ、すぐに行きましょう。」

「君は?」

見慣れない女性研究員がアクション仮面とリリ子のところにやってきた。

「夏休みの間アルバイトで来てもらっている阪中君だ。腕は確かでのう。重宝してるんじゃ。」

北春日部博士が笑いながら言った。もちろん彼女がスパイだということは知らない。

「では、リリ子君、阪中君、すぐに行こう。」

アクション仮面、リリ子、阪中は空飛ぶマシーンに乗って飛び立っていった。
* Re: そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人 ( No.31 )
日時: 2015/06/10(水) 21:40:34 メンテ
名前: ものし

「研究員・サカナカさんから連絡がありました。アクション仮面が光坂に向かっています。」

研究員・アサヒナから情報が来た時、ハイグレ戦闘機人たちは別々の場所で市民のハイグレ化をしていた。

「到着予定場所は光坂町を見下ろす丘。10分後に到着します。」

ハイグレ戦闘機人たちは市民のハイグレ化を中止し、全員丘に向けて急いだ。



「これはひどい。男も女も関係なくハイレグ姿の異星人に変えられてしまうとは。」

飛行艇から降りたアクション仮面はうめいた。これほど大掛かりに人々が被害にあっているのを見ることはそうそうなかったからだ。

「あっ、あそこにも・・・・。かわいそうに・・・・。」

リリ子は丘を見ながらハイグレポーズをしている朋也と早苗を見ていた。

「おっと、例の戦闘員たちがお出ましになったようだ。リリ子君、阪中君、危ないから下がっていたまえ。」

アクション仮面を取り囲むように7人のハイグレ戦闘機人が走ってきた。

「私と機人・トモヨが切り込む。機人・フウコと機人・メイは援護射撃。機人・リョウと機人・コトミと機人・ユキネは後方から撹乱して。」

「「了解!!」」

杏と智代がアクション仮面めがけて突進した。杏はパンチを、智代はキックを繰り出した。

「普通の女の子の速さではないな。だがっ!!」

杏のパンチを左手で、智代のキックを右手で受け止めた。膠着している間に風子と芽衣がハイグレバズーカとスターハイグレライトブレイカーを放った。

「とうっ!!」

アクション仮面は両手を杏と智代から外し、後ろに避けた。

「えいっ!!」

椋がトランプをアクション仮面めがけて数枚投げた。

「はっ!!」

それもアクション仮面は飛んで避けた。

「死角からなのっ!!」

ことみが瞬間移動でアクション仮面の死角に回ってハイグレ銃を放った。だが・・・

「これしきのことでっ!!」

空中で体をひねってことみの攻撃もかわした。そのまま地面に着地すると、周りに生えている草が生き物のようにからみついてきた。

「大地の魔法・・・・」

高速で呪文を唱える有紀寧。草がどんどん伸びてアクション仮面に絡みついた。

「アクションローリング!!」

その場でアクションローリングで高速スピンをし、絡みつく草を引きちぎった。

「それで君たちの攻撃は終わりかな?なら、こちらから行かせてもらうぞ。」

ハイグレ戦闘機人たちは今までの敵よりも数倍強い彼に後ずさりした。

「アクションローリングサンダー!!」



「私は・・・・私は・・・・ハイグレ戦闘機人・・・・選ばれた戦士・・・・機人・・・・ナギサ・・・・」

自分の入っていた水槽から出た渚は、完全にハイグレ戦闘機人になっていた。研究員たちがすぐに渚の体を拭き、全裸の彼女に装備品を手渡した。

「いい着心地です・・・・」

ぴったりと自分に吸いつく薄紫のハイレグ水着。そして、両腕と両足に装備を身につけた。

「素晴らしいです・・・・」

自分のハイグレ戦闘機人姿にうっとりする渚。恋人の朋也にも見せてあげたいと思った。

「機人・ナギサ、お前の仲間たちが光坂町で苦戦している。すぐに助けに行くのだ。」

「仰せのままに。」

「アクション仮面を倒した暁には、この私がこの国を・・・・いや、この世界を征服することになる。お前たちはその足掛かりを作るのだ。」

「ふふっ、私たちもそれを望んでいます。作りましょう、新しい世界の秩序を。」

渚は南春日部博士にコマネチで敬礼した後、光坂町へ旅立った。
* Re: そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人 ( No.32 )
日時: 2015/06/12(金) 06:21:01 メンテ
名前: ものし

「きゃっ!?」

「なにっ!?」

ハイグレ戦闘機人となって強化されている杏と智代がいともたやすくアクションローリングサンダーによって吹き飛ばされた。

「アクションチョップ!!」

「ぐっ!?」

「がはっ!?」

ことみと椋もアクションチョップでその場に叩き伏せられた。

「シールド!!」

有紀寧が風子と芽衣を守るようにシールド魔法を張った。

「アクションキック!!」

アクション仮面の攻撃にシールドが少しずつひび割れていく。数発でシールドが砕け散った。

「アクションパンチ!!」

「きゃっ!?」

「いやっ!?」

有紀寧と芽衣も反撃をする間もなくやられてしまった。

「ハ、ハイグレバズーカ発射!!」

風子が咄嗟にハイグレバズーカを放ったが、軽くひらりとかわして避けられてしまった。

「操られている君たちを倒すのは不本意だが、許してくれ。」

「させまんせんっ!!」

アクション仮面めがけてハイグレ銃が上から飛んできた。アクション仮面はそれを気で察し、横っとびに避けた。

「誰だっ!!」

アクション仮面が木の上を見ると、そこには新手のハイグレ戦闘機人が立っていた。

「ハイグレ戦闘機人ナンバー8、機人・ナギサです!!」



渚は木のてっぺんから跳躍して地面に着地した。

「新手の改造人間か。哀れな。」

「哀れではありません。嬉しいんです。素晴らしいお姿にしていただき、いろんな力も与えていただきました。南春日部博士こそこの世界の王・・・いえ、魔王となるべきお方です。」

「南春日部博士・・・・そうか。かつて彼の悪事を止めたことがあったが、まだ世界征服をあきらめていなかったのか。」

「アクション仮面、あなたはハイグレ世界の敵です。ここで滅びてもらいます。」

「私は世界の平和を守り続けなければいけない。こんなところで滅びるわけにはいかないんだ。」

「その強がりももうすぐおしまいです。いきますっ!!」

渚は素早くアクション仮面の懐に飛び込んだ。そして、アクション仮面に右手でタッチした。

「うおっ!?」

アクション仮面は自分の力が吸い取られる感覚がした。その場で少しよろめいた。

「私の能力は触れた相手のエネルギーを吸収できること。ほら、こんなふうに。」

今度は両手でアクション仮面に触った。すると、先ほどの倍のエネルギーが吸い取られるのが分かった。

「だが、それなら触れられなければいい話だ。」

アクション仮面はよろめきつつも後ろに下がった。リリ子は心配そうに見守っている。

「機人・フウコ、援護射撃します!!」

風子がハイグレバズーカを放った。アクション仮面がそれを避けた。だが・・・・

「あなたを避けさせれば、あなたの行動を予測できます。ほら。」

避けた先で再びエネルギーを吸い取られた。すぐにアクション仮面は距離を取った。

「(まずいぞ・・・・アクションストーンからエネルギーを受け取っているとはいえ、すぐに100%に戻るわけではない。どうすれば・・・)」

アクション仮面は棒立ちになって持久戦に持ち込む構えをした。

「はっ!!」

渚は両手を目の前に広げ、大声を発した。すると、強力なエネルギーが出てきてアクション仮面のいる場所を焼き尽くした。

「ぐわっ!?」

「私、吸収したエネルギーを発散することもできるんです。あなたの力がすごいからこれだけの攻撃ができるんですよ、アクション仮面。」

「ううっ・・・・・」

アクション仮面は地面にはいつくばっていた。今の攻撃で手足にダメージを負ったのだ。動けないアクション仮面に渚が近付いた。

「な、なにを・・・や、やめろっ!!」

渚はアクション仮面のベルトのバックルに手をあてた。丸いバックルが開き、虹色の球がでてきた。

「アクションストーンはいただきますね。」

「くっ・・・・」

渚はアクションストーンを奪い返されない位置まで飛び下がった。そして、胸の谷間にそれを入れた。

「私は負けるにわけにはいかない・・・」

アクション仮面はよろめきながら立ち上がった。

「ふふっ、まだまだ元気がありますね。ですが・・・・」

渚の後ろには他のハイグレ戦闘機人たちが立っていた。

「私たちハイグレ戦闘機人の方が上だってこと、教えてあげます。」
* Re: そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人 ( No.33 )
日時: 2015/06/13(土) 06:35:11 メンテ
名前: ものし

「くっ、倒したハイグレ機人がもう立ち上がるとは・・・・」

アクション仮面は負傷しアクションストーンも奪われ、万全な状態ではなかった。ハイグレ戦闘機人たちに周りを囲まれ、進退に窮した。

「アクション仮面!!がんばって!!」

リリ子の悲痛の叫び。アクション仮面は久々に大苦戦を強いられていたので思わず声が出てしまった。

「ぐはっ!?ごふっ!?」

8方からの攻撃の前に、アクション仮面はその全てを避けることができなかった。1発、2発と攻撃をくらってしまい、ダメージが蓄積していった。

「こうなったら・・・・くらえっ、アクションとりもちガ・・・・きゃっ!?」

ハイグレ戦闘機人に不意打ちをしようとしたところを研究員・阪中に邪魔され、銃を取り上げられてしまった。

「阪中さん、どういうつもり!?」

「さあ、どういうつもりでしょう。」

研究員・サカナカはぞっとするような黒い笑顔を浮かべ、アクションとりもちガンをへし折った。そして、おもむろに服を脱いで赤のハイレグ水着姿になった。

「ま、まさかハイグレ人間のスパイ!?」

「ふふっ、そうですよ。私はアクション仮面を監視し、北春日部研究所の内偵をしていました。そして、もうその必要がなくなったんです。」

「えっ・・・・どういう・・・・まさか!!」

その時、リリ子の通信機に北春日部博士からの通信が入った。

「リリ子君、やられた・・・わしの秘密研究所の防衛システムが破壊された。今ピンチなんじゃ。」

博士の後ろではハイグレ、ハイグレという声が聞こえる。

「ハイレグの上に白衣を着た女性たちが自動小銃を持って襲ってきておる。」

「博士、逃げてください。こちらが片付いたら助けに行きますから。」

「無理じゃ。退路を全て断たれて逃げ切れん。リリ子君、アクション仮面、幸運を・・・・だああああっ!?ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

その後パリンという音がして通信が途切れた。通信機が向こうで破壊されたらしい。

「ふふっ、あなたたちの甘さが命取りになりましたね。私を信用したばっかりに。」

「ゆ、許さないわよ!!」

「許さないって、どうするんです?あなたにはなんの力もありません。」

「アクション仮面が倒してくれるわ。」

「だって、そのアクション仮面、やられそうじゃないですか。」

ハイグレ戦闘機人たちの攻撃の前に多勢に無勢のアクション仮面は、高台の端に追い詰められていた。

「そうだ、私も先ほど支給されたハイグレ銃。今使ってみましょう。」

研究員・サカナカは脱ぎ捨てた服からハイグレ銃を取り出し、銃口をリリ子に向けた。

「た、助けてアクション仮面・・・・・きゃあああああああっ!!」

背を向けて逃げようとするリリ子にハイグレ銃を浴びせた。その場で大の字になり、水色のハイレグ水着姿にされて着地した。

「アクション・・・・仮面・・・タス・・・・ケ・・・・・ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

リリ子はその場で小さくハイグレポーズを始めた。

「がんばって、ハイグレ機人様!!アクション仮面なんて早く倒してください!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

「・・・・・・・」

研究員・サカナカは、リリ子の変わり身の速さ、いや、洗脳の速さにしばし唖然とした。



「南春日部博士、どうぞ、オーバー。」

「スズミヤか。そちらの状況は?」

「ええ、北春日部研究所はほぼ制圧。残っている未洗脳者が何人かいるけど、もうすぐ片付くわ。」

研究員・サカナカの情報をもとに、アクション仮面がいない隙をついて北春日部博士の研究所を急襲。ハルヒ、みくる、有希、鶴屋、朝倉、喜緑、佐々木、橘、周防、森の10人であっという間に制圧した。

「ご苦労。憎き北春日部をどうしてやろうか。殺すのではつまらん。連れて帰ってこい。たっぷりお仕置きを考えてやる。」

「分かったわ。」

研究員・スズミヤは、哀れなハイグレ姿でポーズをしている北春日部博士の末路を少しだけ哀れに思った。
* Re: そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人 ( No.34 )
日時: 2015/06/14(日) 13:40:16 メンテ
名前: ものし

「博士、リリ子君・・・・」

協力者たちが相次いで敵の手に落ちたことにアクション仮面は動揺した。その隙を智代は見逃さなかった。

「とおっ!!」

「ぐおっ!?」

智代の蹴りが鳩尾に決まり、空中に放り出されるアクション仮面。下は崖だった。

「止めよっ!!」

飛び上がった杏が止めの一撃を加えた。

「うわああああああああああっ!!」

アクション仮面は崖下に落ちていった。

「やった、やりましたね!!」

「はい、私たちの勝利です!!」

椋と芽衣が大はしゃぎした。だが、ことみと有紀寧はすぐにアクション仮面がまだ倒されていないことに気づいた。

「まだなの。彼はまだ戦えるの。」

「そうですね。最後の力を振り絞って上がってきますね。」

その言葉どおり、アクション仮面は崖を這いつくばって登ってきた。

「世界の平和を守るため、私は戦う!!アクションビーム!!」

両手の甲から黄色いビームが出てきた。8人にそれが浴びせられた。だが、アクションストーンを抜き取られ、へとへとになっているアクション仮面の攻撃はハイグレ戦闘機人たちに通用しなかった。

「気持ちいいですね、電気治療みたいで。そう思いませんか、機人・ナギサさん?」

「ええ、機人・フウコちゃんのいうとおりですね。そうだ、みんなで手をつなぎましょう。エネルギーを吸収します。」

8人が手をつなぎ、アクションビームのエネルギーを吸収しにかかる渚。アクション仮面はアクションビームを放つ体力がなくなって、アクションビームが切れた。

「さて、このエネルギーどうしましょうか。私の吸収した力、敵にだけじゃなくて皆さんにも分けることができるんですよ。」

「風子、いいこと思いつきました。機人・ナギサさん、アクションビームのエネルギーを皆さんに均等に割り振ってください。」

「いいですよ。」

渚は8等分した力をハイグレ戦闘機人たちに分け与えた。風子は右手にはめていたバズーカを外し、手首の運動をした。

「ふふっ、ベストな思い付きと言っても過言ではないかもしれません。いえ、ズバリ過言ではないでしょう。」

「な、何を・・・・」

アクション仮面は風子の考えていることが読めず、距離を取った。

「皆さん、ハイグレパワーを手に集めてください。そして、アクションビームの力に乗せるんです。そう・・・・ハイグレビーム!!」

「「ハイグレビーム!!」」

8人の手の甲から黄色ではなくオレンジ色の光が出た。ハイグレ光線の赤い光とアクションビームの黄色い光が絵具のように混ざったのだ。

「ぐわあああああああああああっ!?」

アクション仮面の服装が少しずつはがれていく。ハイグレ光線を寄せ付けないスーツ、その正体を隠しているマスク。それら全てが破壊され、その下に緑色のハイレグ水着が現れた。

「お、おのれっ、私は・・・・・こんな洗脳には負けないぞ・・・・・」

アクション仮面はなおもコマネチをすまいと懸命の抵抗をした。その場で固まって動かないように力を入れた。

「往生際が悪いですよ、アクション仮面。えいっ!!」

風子がアクション仮面の股間を下から蹴りあげた。その瞬間、アクション仮面が全身に入れていた力が抜けてしまった。

「ぐおっ!?む、無念・・・・・・!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

アクション仮面は悔しそうにハイグレポーズを始めてしまい、ハイグレの手に落ちてしまった。
* Re: そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人 ( No.35 )
日時: 2015/06/20(土) 22:20:05 メンテ
名前: ものし

「これで・・・・この町は私たちハイグレ人間の物ですね。そして、これは南春日部博士を頂点にいただく王国の最初の領土・・・・」

機人・メイは学校の屋上から町を見下ろしたながら言った。光坂町を含め、羽村市と瑞穂町は全てハイグレの勢力下に置かれていた。

「今日はここまでにするようにと言われてます。明日からの戦闘に備えて休みましょう。」

機人・ナギサがみんなを労わっていた。

「どうやらこの学校の女子生徒をハイグレ軍として組織し、兵士として活用するらしいな。忙しくなるぞ。」

機人・トモヨが腕組みをしながら言った。

「まあ、仕方ないわよね。15歳から25歳までの女性が一番ハイグレ戦士として有能なんですもの。ま、がんばりましょう。」

機人・キョウが笑いつつも腕をぐるぐる回してウォーミングアップをしていた。

「早苗さん、美佐枝さん、公子さんもハイグレ兵の指揮官としてハラマキレディースになるんでしたよね。心強い限りですね。」

機人・ユキネが先ほどの研究所からの通信を思い出しながら言った。

「私たち、こんな素晴らしい教えを受け、素晴らしい戦士にしていただけるなんて思ってもみなかったの。ねえ、機人・リョウちゃん?」

「はい。悪いアクション仮面も倒せましたし、機人・コトミちゃんのいうとおり、本当に素晴らしいです。」

機人・コトミと機人・リョウが笑いながら談笑していた。

「風子たちの冒険はまだまだこれからです。明日も頑張りましょう。せ〜の、ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

8人のハイグレ戦闘機人は夕日に向かってコマネチをした。その頃、別次元の地球では本物のハイグレ魔王がアクション仮面に敗れていたのだった。



「ふふふっ、憎き北春日部とアクション仮面の一味を倒した。我が覇道を阻む者はいなくなった。」

南春日部博士は1人笑っていた。憎んでいた2人に加えてリリ子もハイグレ姿で冷凍保存された。博士の目の前にてコマネチをしている状態で氷の中に漂っていた。

「無様であろう、悔しいか?私に逆らった者の末路だ。永遠に苦しみ、醜い姿で居続けるがいい。その女は醜くないがな。」

リリ子は男2人に比べるととてもきれいなハイレグ姿だった。しかし、アクション仮面に味方した罪で同じ苦しみを未来永劫味わい続けることになる。

「さてと、低能な愚民どもよ、思い知るがいい。私がこの世界を征服し、魔王・・・・ハイグレ魔王となるのだ。」

果たしてこの次元の南春日部博士は世界征服を成し遂げ、ハイグレ魔王となることができるのだろうか。だが、博士には輝かしい未来が見えている気がした。



* Re: そこはかとなくプチ最悪なハイグレ戦闘機人 ( No.36 )
日時: 2015/06/20(土) 22:22:28 メンテ
名前: ものし

≪おまけ≫

2日後・・・・

日本中、いや、世界中を震撼させているハイグレ事件。光坂町がある羽村市が陥落してから2日間、勢力を拡大するわけでもなく、かといって外部の人間の侵入を許すわけでもない状態が続いていた。

「この町にもハイグレのテロリストが攻めてくるのかな。羽村市からだとこの辺って近いよね?」

「そうだな。だが、俺たちにはどうしようもない。これだけ多くの市民が一斉に逃げるなんて無理だしな。」

五代春香は、学校の屋上で恋人の十川健司に不安を訴えていた。

「ねえ、十川君。もしもの時は私のこと、ちゃんと守ってよね。」

「もしも本当に奴らが攻めてきたら、春香のことは命に代えても守ってやるよ。」

二人はお互いの顔を見て微笑みあった。そして、春香は何気なく羽村市のある方向を見ていると、その方向から赤い光がたくさん出てくるのが見えた。

「大変だよ、春香ちゃん!!ハイグレ勢力が周りの町への進攻を開始したって!!」

屋上に駆け上がってきた三鷹亜紀が荒い息使いでそう言った。

「まさか、あの光が・・・・やだ・・・・こっちにもやってくるんだ。」

「私も恐い・・・・」

「大丈夫だって、お前ら。そんなに慌てなくても・・・・ぎゃっ!?ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

「えっ!?十川君!?」

春香は信じられない光景を見た。目の前で自分の恋人が青いハイレグ水着を着てコマネチをしていたのだ。サッカー部で鍛えた肉体をさらけ出して。

「風子、また外してしまいました!!まだまだ未熟です!!」

「動く目標を狙うのは難しいですからね。なら、これならどうです?」

春香と亜紀は健司をハイグレ人間にした敵の正体を見ようとしたところで、動けなくなってしまった。

「さすがです、機人・ユキネさん。これなら簡単です。ハイグレバズーカ、発射!!」

「「きゃあああああああああああああああっ!?」」

春香と亜紀が見たのは、ニュースに出ていたハイレグの特殊スーツ姿の女性たちだった。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

春香は赤、亜紀は黄色のハイレグ水着姿でコマネチを始めた。



「幸代さん!?」

2人で図書室で勉強をしていた木戸唯と西郷幸代。突如、幸代の体が光ったかと思うと、その場で大の字になってオレンジ色のハイレグ水着姿になった。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

幸代は静かな図書室内で大声でコマネチをした。

「ふふっ、ハイグレ戦闘機人候補、もう1人発見なの。」

「えっ!?嘘・・・・」

唯の後ろにハイグレ戦闘機人・コトミが立っていた。ハイグレ銃を突きつけられた。

「うううっ!?ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

唯はその場で白のハイレグ水着姿でコマネチを始めた。

「さあ、機人・ナギサちゃん。この子たちを南春日部博士のところに連れていくの。」

「はい、そうですね。あ、でも、その前に・・・・」

渚は両手にハイグレ銃を構えると、図書室内で乱射した。面白いように生徒たちがハイグレ人間にされていった。



「く、くそっ・・・・・逃げろ、綾乃・・・・ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

空手の技が全く効かず、親友の百瀬綾乃を守って大久保琴音は機人・キョウにハイグレ人間にされてしまった。黒いハイレグ水着姿でコマネチをしている。

「やれやれ、こんなに弱くて本当にハイグレ戦闘機人の素質があるのか?まあいい、博士の命令だ、お前も連れていくぞ。」

「ひっ・・・・・」

機人・トモヨに一蹴され、綾乃もその場でハイグレ人間にされてしまった。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

綾乃は水色のハイレグ水着姿でコマネチをしていた。若干嫌そうな顔をして。



「東久留米市の時計坂高校の占領に成功、6人のハイグレ戦闘機人候補を手に入れました。」

「三鷹家を機人・リョウと機人・メイが襲撃。3人のハイグレ戦闘機人候補の確保に成功。」

研究員・アサヒナと研究員・ナガトが南春日部博士に報告する。次々に戦闘機人候補が水槽に投げ込まれていく。

「よしよし、素晴らしいぞ。この女たちはハイグレ戦闘機人になるために生まれてきたかのような高い資質を持っている。さあ、実験開始だ!!」

春香たちも、南春日部博士ですらも知らない。別次元でも春香たちはハイグレ戦闘機人にされることを。各々、自分が持っている生まれ持った運命にはどの次元でも逆らえないのだ。







 最初に投稿したハイグレ小説がCLANNADで、既に7年前とは。数えてみるとこれで33作目、数だけは誇れるかなと思います。今回は原点回帰でCLANNADにしました。それと、過去に登場させた南春日部博士の宿願を果たさせることができてよかったです。ではまた。
Page: [1] [2]
 
BBコード
テキストエリアで適用範囲をドラッグし以下のボタンを押します。
装飾と整形

フォント
この文字はフォントのサンプルです
リスト
標準  番号付  題名付

スマイリー
表とグラフ
データ入力
ファイルから入力(txt/csv)
要素の方向:
横軸の数値:
横軸の値 例:2009,2010,2011,2012
直接入力
凡例
カンマ区切り数値 例:1,2,3
横軸の値 例:2009,2010,2011,2012
オプション
出力内容
グラフタイプ
区切り文字
縦軸の単位例:円
横軸の単位例:年度
マーカーサイズ
表示サイズ
確認と適用
Status表示エリア
プレビュー
絵文字
連続入力
外部画像
  • 画像URLを入力し確認ボタンをクリックします。
  • URL末尾は jpg/gif/png のいずれかです。
確認ボタンを押すとここに表示されます。
Googleマップの埋め込み

  • 説明
  • 説明
確認ボタンを押すとここに表示されます。
HELP
題名 スレッドをトップへソート
名前
添付FILE 文章合計600Kbyteまで
パスワード (記事メンテ時に使用)
コメント

※必須

   クッキー保存