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* 戦姫絶唱シンフォギアGX 彼女はだれのために歌うのか

日時: 2015/08/08(土) 00:03:28 メンテ
名前: ファウスト

シンフォギアシリーズのオリジナルSSです。定時スレでは結構話題に出てるのに意外と無いなあと思い、チャレンジしてみました。
普段あまり目立たないオペレーターの二人がメインとなってます。
時系列は3期1話のAパートからBパートの間の空白の期間ということにしております。
基本的に1〜2週ごとに更新を目安に出来たらいいかなと思ってますので、よろしくお願いします。
 
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* Re: 戦姫絶唱シンフォギアGX 彼女はだれのために歌うのか ( No.1 )
日時: 2015/08/08(土) 00:04:15 メンテ
名前: ファウスト

「はい。あったかいもの、どうぞ」

「あったかいもの、どうも」

 友里あおいがあったかいものをそっと差し出し、藤尭朔也はそれを受け取り一口軽く口にする。

「適度に休憩も取らないと体に毒よ?」

「気遣いどうも。でも、ちょっと無理するのが俺なんでね」

「やれやれ、彼女とか作ろうと思わないの?」

「人の心配の前に自分の心配からしたらどうですか?友里さん」

「もう…」

 悪戯な笑みを浮かべる朔也に、あおいは参ったとばかりに目を逸らす。

「…それにしても、こんなに落ち着いた環境で仕事するのは久しぶりな気がするわね」

「いろいろありましたからね。ルナアタックにフロンティア事変…それに先日のスペースシャトルの一件…まあでも、バビロニアの宝物庫が閉じたことでノイズも出てこなくなったし、これ以上のことはさすがにもう起きないと思いますけどね」

「そうね。響ちゃん達にも、これ以上苦しい想いはしてほしくないし…」

「……」

「あの子たちには、もう戦いとは無縁の普通の女の子として生きてほしいもの…辛い思いをするのは私たち大人だけで充分よ」

「…でも、彼女たちはその戦う道を自分たちで選んだんです。だったらその想いを受け止め、支えてやるのも大人の使命なんじゃないですかね」

「……」

「俺たちは俺たちのできることをやる。ただそれだけですよ」

「…そうかもしれないわね」

 そう言ってあおいが自分の席に着いたその時、司令室内に警報が響き渡る。

「これはっ…!?」

「ノイズか…?いや違う…!」

 あおいも朔也もすぐに仕事モードへと切り替え、そこへ警報を聞いて駆けつけた風鳴弦十郎と緒川慎次もやってくる。

「これは一体何事だ!?」

「わかりません!過去に前例を見ない現象です!」

「ノイズじゃないとしたら、一体何が…」

 朔也の返事に、普段は冷静な緒川もいつになく焦りを見せる。

「もしかするとこれは、かなり深刻な事態化もしれん…奏者の力を使うほどのことでなければいいのだが…」

「来ました!映像を映します」

 あおいが映像をモニタに表示させる。そこに映し出されたのは、一同の予想を遥かに上回る衝撃の光景だった。

「こ…これは一体……」

 弦十郎が唖然とした表情で呟く。

「「「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」」」

 そこに映し出されていたのは、色とりどりのハイレグ水着を着た姿で、奇妙なポーズをとり続ける人々の姿だった。男も女も、大人も子供も関係なく女性用のハイレグ水着を着用したその光景に、指令室で映像を見ていた一同はただただ呆気にとられるばかりだった。

「…!こ、これと同じ現象が、東京のほかにも、埼玉、神奈川、茨城をはじめとした関東各地で次々に起きています!」

 我に返った朔也が更に状況を報告する。

「何が起こっているんだ…ん?藤尭、あれは何だ?」

 映像を見ていた弦十郎は、上空に浮遊する謎の飛行物体に気づき指摘する。

「拡大します」

 朔也がモニタの一部を拡大すると、そこには幼児が使用するオマルのようなものに跨りながら浮遊する、パンストを被って顔を隠した怪しげな者が映っていた。よく見ると一人や二人ではなく、あちこちにその姿が確認できる。そして、その中の一人が何かに気付いたらしく手に持った銃を構え動き出す。パンスト兵の目線の先には、必死に逃げるOLの姿があった。

「嫌…助けて…!いやああああああっ!!!」

 次の瞬間、パンスト兵の持っていた銃からピンク色の光線が放たれたかと思うと、一瞬のうちにOLに命中し、彼女は悲鳴を上げながらピンクと青の光に包まれる。やがて光が収まったとき、OLは先程まで着ていた黒のスーツから白色のハイレグ水着を着た姿へと変わり果て、ほかの人々と同じようにハイグレポーズをとり始める。

「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」

「可哀想に……」

 これ以上は見るに堪えないと判断したのか、あおいはそっとモニタのスイッチを切る。

「…こんなことがあちこちで起こってるのか…緒川、すぐに彼女たちにも知らせろ」

「わかりました。」

「司令…まさか、彼女たちを戦わせるおつもりですか?」

「前例の無い異常事態だ。もしもの時の為に備えておく必要がある。…友里、響たちにこれ以上無理をさせたくないお前の気持ちもわかるが、俺たち大人が適わない脅威には、彼女たちの力がどうしても必要なんだ」

「それは、そうかもしれませんが…」

 そこへ、緒川が焦り気味に割って入った。

「司令!奏者たちと連絡がとれません!」

「何!?」

「…!しまった!響ちゃんたちが危ない!!」
* Re: 戦姫絶唱シンフォギアGX 彼女はだれのために歌うのか ( No.2 )
日時: 2015/08/12(水) 23:02:31 メンテ
名前: ファウスト

 あおいが危惧した通り、連中の魔の手は私立リディアン音楽院にも伸びていた。

「きゃあああああっ!」

「うわあああああっ!」

「「「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」」」

 すでにパンスト兵による無差別攻撃は開始されており、大勢の生徒や教師がそこらじゅうでハイレグの水着姿となってポーズをとっている。まだ洗脳されていない者たちも何組か残ってはいるが、パンスト兵に対抗できる力などあるはずもなくただ逃げることしかできなかった。
 それは彼女たちも例外ではない。

「みんな!こっち!」

 立花響は、親友の小日向未来、安藤創世、寺島詩織、板場弓美とともに構内を逃げ回っていた。担任の教師やクラスメイト達は皆あっという間にハイグレ人間にされてしまい、その様子を間近に見た五人は自分もいつああなってしまうのかという恐怖に怯えながら、必死にその運命から逃れようとしているところだった。

「はあ…はあ…もう駄目です…私のことはいいから、先に行ってください…」

 門の前まで走ったところで、詩織が足を止めてしまった。

「諦めちゃ駄目!とにかくここを脱出して、安全なところを探そう!」

 響が駆け寄って励ますが、創世と弓美もその場に腰を下ろしてしまう。

「…本当に、逃げ切れるのかな…」

「これがアニメなら、私達もこのままやられちゃうんだろうなあ…」

「……」

 すっかり弱気な三人を前に響が言葉を詰まらせていると、そこへ未来がやってくる。

「響…」

「……」

「…みんなのことは私に任せて、響は行っていいよ。また、戦うんでしょ…?」

「未来…でも……」

 その時だった。

「…!未来!危ない!」

 響は上空にパンスト兵が迫っているのに気が付き、素早く未来を押し倒す。直後、彼女がさっきまでたっていた位置に光線が放たれた。

「みんな立って!早く逃げなきゃ!!」

 響の言葉で一斉に立ち上がり、再び走り出す五人。だが……

「きゃっ!」

 しばらく走ったところで詩織が蹴躓き、倒れてしまう。

「詩織!」

「あ…嫌…来ないで!!きゃあああああっ!!」

 弓美が急いで駆け付けるも既に遅く、パンスト兵の放った光線が詩織に命中してしまった。

「…!」

「そんな…!」

「うう…ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」

 響たちの目の前で詩織は白色のハイグレ水着姿になってしまい、苦しそうな表情でハイグレポーズをとり始める。

「…!弓美!」

「え?あっ…!うわあああああっ!!」

 さらに、詩織に気を取られて立ち尽くしていた弓美にも光線が命中し、彼女は黄緑のハイレグ水着を着たハイグレ人間となった。

「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」

「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」

 詩織と弓美は二人並んでハイグレポーズをとり始める。友人の変わり果てた姿を、響も未来も創世も呆然と見つめるしかできなかった。

「…!響…!」

「あっ…!!」

 気が付くと、三人は数人のパンスト兵に完全に包囲されてしまっていた。

「も、もう駄目えっ!」

「っ…!」

 恐怖のあまりその場にかがみこんでしまう創世。それを見た響は、決意を固めた表情でパンスト兵たちの前に立つ。

「私が得たこの力は…誰かを守るための力…!」

 そして一旦深呼吸をしたのち、響は歌いだす。

「-Balwisyall Nescell gungnir tron-」

 刹那、彼女の体にシンフォギアが構成・装着されていき、響はシンフォギアシステムを纏った戦士の姿へと変身した。


「ガングニールの発動を確認!続けて別の場所で天羽々斬、イチイバルの発動も確認!」

「彼女たちは、この未知なる敵にも勇敢に立ち向かえるというのか…!緒川!急げ!」

 リディアン音楽院へと向かう緒川に連絡を取りながら、弦十郎は装者たちの勝利を祈った。
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