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* ハイグレは戦いと共に+

日時: 2011/04/30(土) 00:47:00 メンテ
名前: DY

随分と遅れました
ストーリーの変更をさせてもらいました
 
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* Re: ハイグレは戦いと共に+ ( No.1 )
日時: 2011/04/30(土) 00:45:44 メンテ
名前: DY




「落ち着いて・・・。」
「美奈、頑張れ。あと少しだぞ。」
怜の声が聞こえる・・・
そうだ・・・ここは病院だ





地球が魔王様のものになって時が流れた
今ではハイレグを着ないなんて信じられないことになっていた
Bとはずっと一緒だけど、戦いの終わった私がブルーになることはほとんどなくなっていた。
私はそんな中、一人の奴隷だった
ある人に仕え、奉仕をする
とても光栄なことだった
それが当たり前になっていた冬のある日
商店街はクリスマス気分、道行くカップルは身を寄せ合いながら歩き
子供を連れた家族などもちらほら見かける。
私は青いハイレグを身に纏い、小さなお店へと入る。
私はここで注文が来ると、奉仕をするために現場へと向かう。
そう、私にとっての仕事場である。
そして、奴隷になったものが働くことを義務づけられている場所。
「ハイグレッ!ハイグレッ!こんにちはー!」
いつものように挨拶をすると奥から受付の方が出てきた。
「ハイグレッ!ハイグレッ!こんにちは、美奈ちゃん。あなたにお知らせがあるのよ。」
「お知らせ?何のことですか?」
私が首を傾げると、奥から男性が出てきた。
私より二つ年上の春野怜さんだ。
「美奈、お前はクビだ。」
「え・・・?」
怜さんがクビと言った途端、受付の女性が慌てる。
「怜さん!クビじゃないでしょ!」
「え、えっとじゃあ何なのでしょう?」
「簡単に言えば、あなたは自由になったってところかしら。」
「自由にって・・・ここで働く義務がなくなったってことですか?」
私が聞くと受付の女性は頷いた。
「でも・・・どうして急に?」
「ふふっ、怜さんがね・・・。」
受付の女性が言うのと同時に怜さんは店の扉から外に出て行った。
「詳しいことは本人に聞いた方がいいわね。」
受付の女性はクスクスと笑いながら店の奥に戻って行った。
私は怜さんの後を追った。

「怜さーん!」
商店街を抜けた先、やっと怜さんに追いついた。
「なんだ、美奈。お前はもう自由なんだぞ。ほら、さっさと家にでも帰れ。」
「聞いたんです。今回のことが怜さんのおかげだって。」
怜さんは黙って私の方を見ている。
私は深呼吸すると、ガニ股になって腰を落とす。
「ハイグレッ!ハイグレッ!ありがとうございました!」
「まったく・・・世話が焼けるよな。」





声が聞こえる・・・・小さい子の泣き声
「よくやった・・・美奈。女の子だ。ほら、名前で呼んでやれ。」
怜が布で包まれた子を見せてくれる。
「夏帆・・・。」
夏帆・・・私と怜の子。







私は学校を卒業してから怜さんと結婚をした。
私がハイグレ人間へと転向してからもう7年の月日がたっていた。
夏帆は既に小学一年生、夏帆が生まれた一年後に生まれた愛も幼稚園年長になっていた。
そう、今日は夏帆の入学式
青のハイレグを着た私は夏帆と愛を起こす。
「二人とも、昨日で春休みはお終い。早く起きなさい。」
「「・・・・・・。」」
やれやれ、二人ともぐっすり眠ってるなぁ。
「起きなさいってば!」
寝室のカーテンを開けると、寄り添って寝ている二人が眩しそうに眼を開ける。
「うぅん・・・眠いよ。」
「ダーメ。はい、起きる!」
私が言うと、最初に水色のハイレグを着た夏帆が起き上がる。
「はいぐれっ、はいぐれっ、ママおはよう。」
「ハイグレッ!ハイグレッ!おはよう。いい子だね。顔洗って来なさい。」
続くように白いハイレグ姿の愛も起き上がる。
「はいぐれ、はいぐれ、おはよう、ママ。」
「ハイグレッ!ハイグレッ!おはよう、愛。」
挨拶を終えると二人は洗面所へと向かった。
私はリビングへと向かう。
そこにはコーヒーを飲んでいる怜がいた。
「ハイグレッ!ハイグレッ!早いね、怜。」
「そりゃあ夏帆の入学式となったら当然だろう。」
親バカかしらね。私も人のこと言えないけど。
「顔洗ってきたよー。」
夏帆と愛もリビングに戻ってきた。
「それじゃあ朝ご飯にしようね。」

怜と出会ってからBは大城さんの元へ返した。
寂しかったけど、美奈ちゃんが幸せに暮らすのをお邪魔しちゃうからと言って手放すことになった。
Bもその方がいいということで私も同意せざるを得なかった。
魔王様の元へ行けばいつでも会えるのだけど・・・やっぱり寂しいかな。
「「ごちそうさまー。」」
でも、夏帆と愛がいるから・・・ね。



「美奈、そろそろ行く支度済ませろよ。」
「わかってるって。」
怜に言われ、私も着ているハイレグを整える。
「ママー、もう行こうよ。」
鏡に向かう私に愛が近づいてくる。
「ほら、愛、ちゃんとハイレグ着なさい。」
幼稚園バッグをかけて崩れた愛のハイレグの肩紐を直す。
「これでよし、じゃあそろそろ行こうか。」
玄関に行くと夏帆が嬉しそうに水色のハイレグの上にランドセルを背負っていた。
「怜、夏帆を学校まで連れて行ってあげてね。愛を幼稚園まで送ったら私も行くから。」
「なるべく急げよ。夏帆の晴れ姿なんだからさ。」
「はいぐれっはいぐれっ、行こう、ママ。」
愛にハイレグを引っ張られる。
「はいはい。出発しようね。」
私達はそのまま家を出た。



* Re: ハイグレは戦いと共に+ ( No.2 )
日時: 2011/06/04(土) 00:11:25 メンテ
名前: DY




私は愛と二人で幼稚園まで歩いている。
「愛も年長さんだね。」
「うん、先生がもうお姉さんだねって言ってくれたんだー。」
「そっかそっか。じゃあみんなに優しくしてあげるんだよ?」
「うん!」

幼稚園につくと黄色いハイレグ姿の女性が門の前で待っていた。
愛のクラスを担当している優美さんだ。
私達に気づいた優美さんが近づいてくる。
「ハイグレッ!ハイグレッ!春野さん、おはようございます。」
「ハイグレッ!ハイグレッ!おはようございます。ほら、愛もご挨拶しなさい。」
私が愛の方を見るとすぐにハイグレをする体勢になる。
「ハイグレッハイグレッ、先生おはようございます。」
「ハイグレッ!ハイグレッ!はい、愛ちゃんもおはよう。」
「優美先生、今年も愛をお願いしますね。」
私が笑顔で言うと優美さんも笑顔を返す。
「えぇ、任せてください。」
「じゃあ、私はもう行くから。夕方迎えに来るね、愛。」
私は愛を優美さんに任せ、学校の方へ向かった。



「美奈、こっちだ。早く来い。」
怜に呼ばれ、私は椅子に座る。
ここは夏帆の通うことになる学校の体育館。
辺りを見回すとハイレグ姿の保護者達がカメラを用意したりしている。
「怜、ビデオカメラ持ってきてるよね?」
「当たり前だろ。愛にも夏帆の入学式を見せてやりたかったからな。」
怜は相当張りきってるな。
『これより式を開会します。在校生、起立。保護者の方も御起立お願いします・・・・一同、礼。』
「「「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」」」
開会と同時に体育館にハイグレコールが響いた。





「ハイグレッ♪ハイグレッ♪」
夏帆の入学式を終え、怜は仕事に向かって行った。
私はいつものように部屋で掃除機をしている。
入学初日だし、夏帆はもうそろそろ帰ってくるかな。
『ガチャ』言ったそばから夏帆が帰ってきたようだ。
ドタドタと玄関から走ってくる足音が聞こえる。
「ハイグレっ♪ハイグレっ♪ママ、ただいまー。」
私の所に元気よく走ってくると夏帆は満面の笑みでハイグレをする。
この顔からして、もう友達でもできたのかな?
「ハイグレッ♪ハイグレッ♪お帰り、夏帆。」
「ママ、お腹空いたよ。」
そういえば、もうお昼の時間だ。
「そうだなぁ・・・夕飯の買い物もしたいし、愛と怜には悪いけど、レストランでも行く?」
「うん!行くー。」

「ハイグレッ!ハイグレッ!いらっしゃいませー。二名様ですね?」
私と夏帆はデパートのレストランでお昼ごはん。
「夏帆、学校のクラスはどう?楽しそう?」
席に座り、夏帆に今日のことを聞いてみる。
「うん、先生が優しいんだぁ。」
「へぇ、女の先生?」
「そうだよ。えっと・・・凄く綺麗な人。」
「ふふっ、きっと楽しい学校生活が遅れそうだね。」
「ハイグレッ!ハイグレッ!ご注文はお決まりですか?」
ウエイトレスが注文を聞きに来る。
「夏帆、好きなものを頼んでいいからね。」
「うん。」





「あら、外の空気でも吸いに行くのかしら?」
「別に私の勝手でしょ。」
「・・・・・・あなたは手間がかかるわね。」
「お互い様じゃないかしら。」
「あなたにも目的があるんでしょ?」
「・・・・そりゃそうよ。」
「ふーん・・・・。」
「それであれは完成したの?」
「当たり前よ。今、最終調整に入っている。」
「調整は万全にしてあるのかしら。」
「わかってるわ。伊達に研究してたわけじゃないのよ。最後の手もあるしね・・・。」



「マスター認識完了・・・スタンバイ。」

「衣里、最終調整終わったよ。」
「・・・・・・。」
「またイヤホンで音楽聴いてる・・・・こらっ、衣里!!」
「うわっ!青葉か。いきなり耳元で叫ばないでよ。」
「こんな大事な時期にずっと音楽聴いてるからでしょ。少しは自重しなさい。」
椅子に座る私の前で腕を組み、呆れ顔をしている優しい目つきの少女。
今の私の親友、新崎 青葉、はっきり言うと私の姉みたいな人・・・同い年だけど。
「まったく、この部屋で音楽聴いたら駄目って言ったじゃない。」
青葉はガラス張りの部屋を見渡す。
「確かにここは大事な部屋かもしれないけど、これだけ長い期間外に出てないんだよ?もう萎えちゃうよ。」
そういえば、本当に久しく外に出てないや。
「喜んでいいよ。やっと最終調整が終わったんだから。」
「え?本当!?完成したの?」
椅子から立ち上がり、青葉に顔を近づける。
「今さっき言ったじゃない。」
青葉は苦笑いしながら言う。
「って、ことは・・・もうすぐなんだね。」
その途端、部屋の扉が開き、一人の女性が入ってきた。
もう見慣れてしまった白衣を着た女性は真っ直ぐ私達に近づく。
彼女はここで指揮をとっている畑原 恵子さん。
それにしても恵子さん昨日も徹夜だったのかな?目元から疲労しか感じない。
「えぇ、その通りよ。」
「おはようございます、恵子教授。」
「お疲れですー、恵子さん。」
青葉に続くように私が挨拶すると、恵子さんは一息つく。
「衣里、青葉、ごめんなさいね。長い間、こんな所で生活させてしまって。」
「あんな姿にされるより断然ましですよ。」
「はい、衣里の言う通りです。恵子教授のおかげで私達も無事なんですから。」
「そう言ってもらえると助かるわ。だけど、ここから先のことは強要できない。それでもやってくれる?」
恵子さんの表情が真剣になった。
「はい、覚悟はできてます。ここまで恵子教授にはお世話になりっぱなしですから。」
「私も大丈夫。いざとなったら青葉もいるし。」
「ふふっ、良かった。それじゃあ、後で試運転をするから。」
「「はいっ!」」





「ママ、続き、早く読んでー。」
「はいはい。アクション仮面は言いました。ハイグレなんてものは私が消してやると。
そして、アクションビームを魔王様に浴びせてきました。
絶体絶命の魔王様、だけど、魔王様は諦めませんでした。
アクション仮面に苦しめられる人々を助けるため、魔王様は全ての力をアクション仮面へぶつけました。
アクション仮面もハイグレ仮面になり、地球はいつまでも魔王様が守り続けてくれました。
お終い。」
時間はもう夜、物語を読み終えた私は絵本を閉じて、ソファに座る愛と夏帆に笑いかける。
「魔王様って強くて優しいんだね。」
「そうだよ。魔王様は逆らっていた私もハイグレ人間にしてくださったんだから。」
「ママ、魔王様に会ったことあるの?」
夏帆と愛が驚いた顔をしている。
そっか、二人にとって魔王様はヒーローなんだもんね。
「あるわよ。愛と夏帆も会いたい?」
「「うん、会いたい!」」
「いい子にしてたら会えるよ、きっと。」
いつものような会話。
ハイグレ人間になってなかったら味わえなかったこの生活。
今思っても、本当に魔王様には感謝しきれない。
「あ、パパ帰ってきたー。」
とてとてと二人が玄関に向かって走って行く。
玄関へ私も向かう。
「ハイグレッ!ハイグレッ!お帰り、怜。」
「ハイグレッ!ハイグレッ!ただいま、美奈。」
ハイグレを終えると同時に愛が私の。夏帆が怜のハイレグを引っ張る。
「パパ、遊んでー。」
「ママ、遊んでー。」
二人同時に言うと、リビングへ走りだす。
「あはっ。」
「ふっ。」
私と怜は顔を見合わせる。
「よーし、遊んでやるかぁ。」
「疲れてるのに無理しちゃって。」



* Re: ハイグレは戦いと共に+ ( No.3 )
日時: 2011/06/04(土) 23:38:28 メンテ
名前: DY




「夏帆と愛は?」
「もう寝ちゃったよ。」
愛と夏帆は私の膝の上で眠っていた。
「遊び疲れちゃったんだね。」
「なぁ、美奈。」
「ん?どうしたの?」
「・・・べ、別になんでもない。」
「変なの。」
怜はそっぽを向いてしまう。
「怜、愛と夏帆を部屋までおぶってあげて。起こすの可哀そうだし。」
「はいはい。」
怜が夏帆と愛を部屋へ抱き上げて行った。
「ハイグレッ!ハイグレッ!ありがとね、怜。」
「美奈も早く寝ろよ。」
「うん、わかってる。」





「ハイグレッ!ハイグレッ!朝だよ!愛、夏帆、起きなさい。」
毎朝恒例の夏帆と愛を起こす。
「うぅ・・・眠い。」
愛が目を擦りながら起き上がる。
「あれ、夏帆は?」
「もう起きてるよー。」
いつの間にか夏帆は私の後ろにいた。
「ハイグレっハイグレっ、ママ、おはよう。」
「ハイグレッ!ハイグレッ!ふふっ、おはよう。愛も起きなさーい。」
「ハイグレっハイグレっ。わかってるよぉ。」
「朝から元気だな。親子揃って。」
怜に鼻で軽く笑われてしまった。
「ハイグレッ!ハイグレッ!怜、今バカにしたでしょ?」
「ママー、ご飯。」
夏帆がハイレグを引っ張ってくる。
「ほら、早く夏帆と愛にも朝飯作ってやりな。」
「んもう、すぐにからかうんだから。」

怜は仕事、夏帆も小学校へ向かった。
「愛、そろそろ幼稚園の時間だよー。準備できてる?」
「ハイグレっハイグレっ。うん、できたぁ。」
愛がいつものようにハイレグの上に幼稚園バッグをかける。
「よし、いい子。でも、お弁当忘れちゃダメだよ。」
テーブルの上に置きっぱなしのお弁当を愛のバッグに入れると、私達は外へ出た。



「愛、幼稚園は楽しい?」
毎日通る幼稚園への道中、何気なく愛に聞いてみる。
もちろん愛は笑顔でハイグレしながら答える。
「ハイグレっハイグレっ。うん、凄く楽しい!」
「うん、それならお母さんは安心だね。」
途端に『ガシャン!』と何かがぶつかる音がした。
「え?何?」
私が辺りを見回すとそこには倒れた自転車と赤いハイレグ姿の女性がいた。
「あ、大丈夫ですか?」
「ですかー?」
私と愛は女性に近づく。
「あはは、失敗しちゃった。心配しなくてい・・・美奈?」
女性が顔を上げると同時に動きが止まる。
私もこの人を知っている。
「智美さん・・・?」
「やっぱり美奈だ!」
赤いハイレグ姿の女性、間違いなく智美さんだった。
「ハイグレッ!ハイグレッ!久しぶり、美奈。」
「ハイグレッ!ハイグレッ!こちらこそ、智美さんも元気そうで。」
「そりゃあ元気よ。毎日ハイグレしてるんだから。元気すぎたから自転車運転失敗しちゃったけど。」
智美さんが以前と変わらない笑顔を私に見せる。
「ほら、愛。話に出てきた、私と一緒に魔王様に逆らっていた、智美さん。挨拶しようね。」
「ハイグレっハイグレっ。春野 愛です。」
「うわぁ、可愛い。ハイグレッ!ハイグレッ!よろしくね、あたしは藤田 智美。」
智美さんがハイグレを終えると愛を抱き上げる。
「愛ちゃん、美奈の子なんだ。」
「ハイグレッ!ハイグレッ!そうですよ・・・って、智美さん、お仕事あるんじゃ。」
「・・・・・あぁぁぁぁあああ!!」
智美さんは急いで自転車を起こす。
「もっとゆっくり話したかったね。あたし、小学校の先生になったんだよ。」
「え・・・?じゃあ時間は。」
「だからヤバいのよ!それじゃね!」
智美さんはすごいスピードで走り去って行った。
愛が隣で見送りながらハイグレをしていた。
「行こっか、愛。」
「ハイグレっハイグレっ。うん。」





「ごめんね、みんな!」
あたしは急いで自分の担当のクラスへ。
「ハイグレッ!ハイグレッ!先生、遅いよ。」
「ごめんねぇ。先生寝坊しちゃった。出席とるよー。朝倉 里奈ちゃん。」
「ハイグレッ!ハイグレッ!」
「飯田 佳奈ちゃん。」
「ハイグレッ!ハイグレッ!」

「次、春野 夏帆ちゃん。」
ん、春野?まさかね。
でも、そうだったりして。
「はい、みんな。授業始めるよ。






「帰って来たんだ。」
「そうだけど、何か言いたいことでもある?」
「直に二人に魔王討伐を頼むの。」
「経験が不十分の二人を?恵子、あんたは何を考えてるの?」
「あんたにはわからないわよ。」
「わかりたくもない。」





『テストモード終了。システムオールグリーン』

「衣里、お疲れ。」
「青葉、ありがとー。なんだか慣れてきたよ。」
私と青葉は軽くハイタッチ。
「これが私達の力。」
「これでお母さん達を助ける・・・。」
私の中ではもう想像できている。
過去に戦った人達は負けてしまった。
これから凄く苦しいことがあると。
「青葉、何があっても逃げないよね?」
「もちろん。」
「随分と気合いが入ってるわね。」
「愛紗美さん?」
部屋に入ってきたのは津田 愛紗美さん。
ここには滅多に来ないのに珍しい。
「愛紗美さん、私達、もうすぐハイグレ魔王を倒しに行くんです。」
笑顔で言う私に愛紗美さんは冷たい目で見てくる。
「あなた達は戦いをなめてるの?」
「え・・・?」
「ハイグレ魔王を倒しに行く?敵には元アクション戦士がいるのよ。恵子から話されなかったの?」
ずかずかと言い寄ってくる愛紗美さん。
「き、聞きましたけど。」
「今のままじゃ、ハイグレ魔王を倒すどころかたどり着けもしないわ。・・・美奈ちゃんぐらいの覚悟を固めないと。」
「美奈ちゃんって・・・誰ですか?」
私が聞くと愛紗美さんは黙る。
「関係ないわ。ただ、あなた達に洗脳された人達を助けられるかがかかってるのよ。」
「まぁ、待ちなさいよ、愛紗美。」
恵子さんが部屋に入ってきた。
「恵子、あんたは事の重大さがわかってるの?」
「今回二人を送り込むのは情報収集も兼ねてよ。それにやっぱり実践を積むのは必要よ。」
「・・・・・・・・・。」
愛紗美さんは恵子さんを一睨みすると部屋を出て行った。
「愛紗美も相当焦ってるわね。」
「恵子教授、美奈さんって誰なんですか?」
青葉が素朴な疑問を恵子さんに聞く。
「元アクション戦士で、愛紗美の知り合い。」
「ってことは・・・・・。」
「間違いなくあなた達の壁になるわね。」
青葉も私も黙りこんでしまう。
「平気よ。私がここで指示を出すから。それに従ってくれれば成功する。」
美奈って人か・・・
洗脳されると、大切な人も襲ったりするのかな?
もし、私が洗脳されちゃったら青葉は助けてくれるかな。
いや、今負けることを考えちゃ駄目だ。
操られてる人たちを絶対に助けるんだ、この手で




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