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* ハイグレ警察8190時

日時: 2018/09/02(日) 20:20:07 メンテ
名前: ものし

オリキャラSS、久しぶりの投稿です。不定期に更新するのでよろしくです。
 
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* Re: ハイグレ警察8190時 ( No.20 )
日時: 2018/12/22(土) 14:29:08 メンテ
名前: ものし

午後7時半過ぎ。私たちは日が暮れるのを待ってから新宿中央公園にやってきた。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

市民たちは相変わらず元気に声を張り上げながらハイグレポーズをしている。疲れない、眠らない、一生あのままなのかな。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

一心不乱。泰然自若。いろいろ言葉はあるけど、異様な光景。ハイグレ人間とは言いつつ、もはや人間じゃないみたい。

「さて、ハイグレ城が着陸している足の部分は警戒して近づいたことがないけど、今なら行けそうね。」

先頭を歩く横崎さんが言う。私たちはさっきまではハイレグ水着姿をしてたけど、今は機動隊用の防護服に着替えている。戦闘があるあもしれないから当然とはいえ、暑い。

「ふぅ、この格好なら誰かがハイグレ人間にされても判別できるね。なりたくはないけど・・・」

華ちゃんがため息混じりに行った。私だってそんなのごめん。意志を奪われてハイグレポーズをするだけの人生なんて。

「しっ!!誰か来る・・・」

私たちは全員茂みの中に隠れて周囲の様子をうかがう。パンスト兵の見回りみたい。オマルに乗って旋回しながら下の様子を見ているみたい。

「・・・・・・・」

パンスト兵は数分して去っていった。

「みんな、用心して進みましょう。」

福本さんの頬から冷や汗が流れていた。私たちは先ほどよりもより警戒しながら前に進んでいく。

「あれね・・・どうします?このまま踏み込みますか?」

ハイグレ城の足の部分が見えた。ドアが開いているみたい。加藤さんが銃の安全装置を外しながら言う。すかさず美南ちゃんと山田さんも後に続く。

「どうする、沢村さん?」

横崎さんも不安そうな表情で、沢村さんの意見を聞いた。

「自己犠牲って好きじゃないですけど、私たちが何もしなければ日本が、世界がハイグレ魔王の思い通りになります。行きましょう。」

「そうです。今さら怖気づく必要はありません。もしもの時だって覚悟はできています。」

島原さんが強い口調で言った。そうだよね、私たちは警察官。犯罪者を前にしっぽを撒いて逃げるなんてできない。

「私が先陣を切ります。皆さん、私に続いてください!!」

「「おおっ!!」」

私は足には自信がある。パンスト兵のいないのを確認すると、一目散に駆け出してハイグレ城に突っ走った。
* Re: ハイグレ警察8190時 ( No.21 )
日時: 2018/12/24(月) 10:17:32 メンテ
名前: ものし

「まったく、地球人はどの次元でも執念深いわね。大人しくハイグレ人間になればいいだけなのに。」

ハラマキレディースBはほくそ笑みながら言った。

「本当にね。でも、だからこそ、非常に有能なハイグレ戦士の宝庫でもあるから魔王様もこだわるわけ。」

ハラマキレディースCも含み笑いをしながら映像を見ていた。

「さてと。さっさと始末してしまうわよ、あなたたち。」

「「はい、リーダー!!」」

ハラマキレディースリーダーに連れられ、3人は部屋を出て行った。

「(來美ちゃん・・・・華ちゃん・・・・逃げて・・・・)」

黄色のハイレグ水着姿でハイグレポーズを一番下まで腕を下げている状態で石化していたひまわりは声にならない声で叫んでいた。

「(どうして、こんな目に・・・・苦しい・・・・戻りたい・・・・)」

ピンクのハイレグ水着姿で石化していた五代春香は、別次元での業など知るはずもなく苦しんでいた。

「(嫌だ、死なせて・・・・誰か、お願い・・・・)」

大きなバストを強調させるポーズで石化していた藤崎夢は、自分の青のハイレグ水着姿を見てそう思った。

「「「イ、イヤアアアアアアアアアアー!!」」」

実験室で3人の若い女性の悲鳴が聞こえてきた。

「(また、犠牲者が・・・・私たちにはどうすることもできないのか・・・・)」

ハイグレポーズ姿で石化していたアクション仮面は己の無力さに打ちひしがれていた。



「ええ、このまま上層階に潜入してみます。ええ、ええ、では・・・」

私は福島県警に城内に入ったところの画像を送ってから手短に報告して電話を切った。この後もリアルタイムで城内の報告をしないと・・・・

「随分簡単に入ることができましたね。わざとかもしれませんけど・・・・」

「そうね。この後もトラップがあるかもしれないし・・・慎重に進みましょう。」

美南ちゃんと沢村さんを先頭に銃を構えながら前に進んでいった。
* Re: ハイグレ警察8190時 ( No.22 )
日時: 2018/12/30(日) 19:59:19 メンテ
名前: ものし

私たちは恐る恐るらせん状の階段を上っていく。幾何学模様の不思議な空間が続いているけど、誰もいない。本当に無人?それとも罠?

「つらいね・・・エレベーターを使えないなんて。」

華ちゃんが愚痴をこぼした。まあ、仕方ない。エレベーターを使って気づかれたらそのまま閉じ込められてしまうかもしれないし。

「高度260m・・・・そろそろハイグレ城の足の部分から出られるはずなんですが・・・・」

島原さんがGPSを確認して言う。そう、ハイグレ城を人間の体に例えると、お腹のあたりのはずなんだけど・・・

「ねえ、來美ちゃん。」

先頭を一緒に歩いていた美南ちゃんが私に目くばせした。うん、私も気づいた。開けた空間があるみたい。

「私たちが状況を確認します。待っていてください。」

私たちは銃を上に向けながら開けた空間に飛び出した。相変わらずしんとしている。素早く視線で障害物を確認。うん、大丈夫みたい。

「大丈夫です。上がってきてください。」

美南ちゃんが言うと、他の7人がぞろぞろと上がってきた。

「不気味ね・・・・パンスト兵は全員出払っていていないのかしら?」

沢村さんが首をひねっている。おかしい。いくら科学力が彼らの方が上だからってまったく防衛に人を割いていないなんて・・・・

「考えていても仕方ないわ。警察の名にかけて、犯罪者たちの動向をなんとか・・・」

横崎さんの話を遮るように、いきなり警報が鳴り始めた。気づかれた!?

「急いで戻りましょう!!」

加藤さんが先ほど上がってきた階段めがけて走ったけど、その目の前でシャッターが下がってしまった。

「も、もう片方に!!」

山田さんがもう片方の階段に向かったけど、そちらも同じく封鎖されてしまった。

「う、嘘・・・」

戻ることができなくなってしまった。つまり、私たちは閉じ込められて・・・・

「何かしら、この臭い・・・」

福本さんが鼻をクンクンさせながら言った。私ははっとした。部屋の下の方から微弱な風を感じる・・・まさか!?

「皆さん、鼻と口をふさいで!!毒ガスです!!」

こういう時の鉄則は既に習っている。ガスは重いので下にたまる・・・私たちは上に行くゲートに次々に入っていった。

「みんな、ごめんなさい・・・・」

一番後ろにいた横崎さんが息絶え絶えに言った。目が虚ろになっている。嘘、でしょ・・・・!?

「行って・・・私が・・・私でなくなる前に・・・・」

前のめりに倒れる横崎さん。彼女の防護服が足先からぼろぼろと剥がれていく・・・・

「やっぱり、ね・・・・」

横崎さんは下半身から黄色のハイレグ水着に覆われていく。最後に四つん這いの体勢でビクンと体を震わせ、その場で動かなくなった。

「ごめんなさい!!」

私たちは横崎さんを見捨てて逃げるしかなかった。彼女の犠牲、無駄にはしない・・・
* Re: ハイグレ警察8190時 ( No.23 )
日時: 2019/01/13(日) 16:18:56 メンテ
名前: アクション仮面好き

アクション仮面もハイグレポーズ姿で石化させらているのは人類側にとって絶望的なシチュエーションですね。何色のハイレグを着ているのでしょうか?
アクション仮面が完全に洗脳されてハイグレ人間にされてしまうと婦警さんたちにはかなりの痛手となるでしょう。続きを楽しみにしてます!
* Re: ハイグレ警察8190時 ( No.24 )
日時: 2019/01/13(日) 23:39:05 メンテ
名前: ものし

横崎さん、ごめんなさい。仲間を見捨てることになってしまった。本当にごめんなさい。

「ガスはやってこないみたい。とりあえず危機は脱しましたね。」

島原さんが言う。うん、ガスはやっぱり上には上がってこないみたい。

「この先もトラップが待ち受けているはず。気を付けながら進むわよ、みんな。」

横崎さんが犠牲になってしまったので、沢村さんがリーダーとしてみんなに注意をした。私たちは銃を抜いて恐る恐る前へと進んでいく。

「(この先、誰が犠牲になるのか・・・・それは私かもしれない・・・・)」

私は美南ちゃんと一緒に先頭を歩きながらその不安がずっと強くなっていった。まだまだだな、警察官としての勇気が足りないのかな。

「大丈夫よ、八木沢さん。私だって本当は恐いもの。みんな同じよ。」

私の不安そうな顔色を見て取って山田さんが声をかけてくれた。

「ありがとうございます。でも、大丈夫です。」

「そう。それならいいんだけ・・・・(カチッ)」

山田さんが歩いた場所で妙な音がした。何かのスイッチ?と思った時には遅かった。

「きゃっ!?」

その場で左足を取られて動けなくなった山田さんの体が光ったかと思うと、次の瞬間には青いハイレグ水着姿で立ち尽くしていた。信じられないという表情をしていた。

「山田さん?」

私は恐る恐る山田さんに触ってみた。彼女はそのままの姿勢で動かなかった。他のメンバーもすぐに山田さんの異変に気付いて近づいてきた。加藤さんがすかさず青いハイレグ水着ごしに心臓に手を当ててみた。

「動いて・・・ない?横崎さんと同じ?」

アニメなんかでよくある石化状態っていうのかな。そういう状態みたい。セーラームーンなんかであったよね。

「山田さんが踏んだ場所は床の色が違います。これがトラップだったみたいですね。」

なんてこと・・・・山田さんまで犠牲になってしまうなんて。この通路、色の違うところは絶対に踏まないようにってことで、山田さんをそのままにして前に進むことにした。
* Re: ハイグレ警察8190時 ( No.25 )
日時: 2019/01/15(火) 20:20:34 メンテ
名前: ものし

「第二関門突破。1人がハイグレ地雷にやられたみたいですね。」

ハラマキレディースBがインカムに入ってくる情報をリーダーに伝えた。続けてハラマキレディースCが報告する。

「先ほどのハイグレガスで捕らえたハイグレ人間と同じく、お仕置き部屋に運んでおきました。」

お仕置き部屋にはアクション仮面、別世界でハイグレ魔王に逆らった面々がハイグレポーズのまま安置されている。横崎梨香子も山田真菜もそこに運ばれていた。

「さて、鼠退治をいつまで続ければよいのやら・・・。さっさと片付けるわよ。」

エレベーターから降りると、ハラマキレディースは3方向に別れた。



「さて、3方向への分岐がありますね。どうします?」

華ちゃんが沢村さんに伺いを立てる。私たちの行く先には直進、右折、左折の道があった。

「位置的にはハイグレ城の輪っかがある面積的に一番広いエリア・・・・通路の形状からしてどれも上に向かっていると思われるわ・・・・」

沢村さんはどの道を進むべきか必死に考えているみたい。

「沢村さん、既に我々の動きは敵に捕捉されているでしょう。考えている時間はありませんよ。7人いますから、3手に分かれましょう。」

福本さんが言った。でも、戦力の分散は敵にやられるリスクもあげてしまうので悩みどころ・・・

「あらあら、お困りのようね。」

ねちっこい男の人の声がした。私たち以外の声・・・・誰?はっとすると、そこにはホログラムの・・・ハイグレ魔王!?

「驚かなくていいわ。あんたたち、ハイグレ魔王に会いたいんでしょう?」

「そうだよ。会わせてくれるの?」

私が勇気を出して言ってみた。

「ええ、私が暇つぶしで作ったダンジョンを突破できたらね。3方向に分かれているでしょう?その3ルートのゴールにそれぞれスイッチがあるの。それを同時に押せば玉座に行けるわ。」

「へえ、本当かどうか知らないけど、随分あっさり教えてくれるんだね。」

「言ったでしょ、暇つぶしだって。退屈してたの。この次元の地球人は張り合いないんですもの。アクション仮面もあっさりやられるし、それ以外の奴らもただの一般人だし。」

「この次元って意味が分からないけど・・・・」

「さっきからFBIだのCIAだのが潜入してるんだけど、簡単にトラップにかかって全滅したのよ。あんたたち、せいぜいあがいてあたしを楽しませてちょうだい。」

「高みの見物ってわけだね。いいよ、必ずあなたのところにたどり着いて見せるから。」

「あら、そう。さっきゲームオーバーになった奴らもそう言ってたけど・・・まあ、がんばってね。」

言いたいことだけ言って、ホログラムは消えてしまった。

「つまり、本気を出せば私たちなんてすぐにハイグレ人間にできるってこと?随分なめられたものね。」

加藤さんが吐き捨てるように言った。

「やってやろうじゃないですか。日本警察の正義、見せてあげましょう!!」

美南ちゃんが気を吐いた。そうだよ、私たちは警察官。悪の輩に絶対負けないんだから!!
* Re: ハイグレ警察8190時 ( No.26 )
日時: 2019/01/29(火) 20:44:11 メンテ
名前: ものし

私と沢村さんと島原さんは正面、華ちゃんと福本さんは右、美南ちゃんと加藤さんは左。3方向に分かれて進むことにした。

「ハイグレ魔王、か・・・。余裕ぶってて吐き気がするわね。地球人をモルモットのように扱って・・・。」

「そうですよね。私たちの体を乗っ取って好き勝手して、許せないです。絶対にやっつけましょう。」

沢村さんと島原さんが怒りながら話している。無理もないよね。私だって家族も友達も仲間も次々にハイグレ人間にされて・・・。無様な姿でコマネチをする人形にされてしまうなんて許せない。

「あれは・・・また広間?」

先頭を歩いていた私は拳銃を構えながら壁伝いに近づき中を確認した。誰かいる?敵の幹部かな?パンスト兵とは違う格好をしている。

「ようやく来たわね。待ちくたびれたわよ。」

部屋の中から気づかれないように見ていたのに気づかれた。気配察知能力?それとも監視カメラでも見たのかな?

「警察です。一般人のようには見えませんけど、職務質問させてもらえますか?」

私は警戒しながら近づく。緑色のロングヘア、ボディコンのような黄色いスーツ、ピンク色のマント、緑色の長手袋とブーツ。地球人とは違う肌。

「私はハラマキレディースのリーダー。玉座への道を通りたければ、私を倒すことね。」

それだけ言うと、リーダーはつけていたインカムを外した。すると、彼女の体が青白く光り始め・・・・

「離れて!!」

沢村さんが叫んだ。私と島原さんは咄嗟に距離をとった。

「アハハハハハハハハッ!!」

私たちの目の前にいるのは異形の形をした怪物だった。
* Re: ハイグレ警察8190時 ( No.27 )
日時: 2019/02/03(日) 10:39:26 メンテ
名前: ものし

「私たちハラマキレディースは天地人・・・宇宙の万物の理を表す神に近い存在・・・・」

ハラマキレディースのリーダーは異形に変身しながら滔々と述べ始めた。

「私たちが仕えていたハラマキ魔王がハイグレ魔王によって倒された・・・私たちは彼の手下に・・・」

ハラマキ魔王?ハイグレ魔王みたいにいろんな星の人々をハラマキ姿に変えていたのかな?

「悔しいがこれが現実・・・ハイグレ魔王に忠誠を尽くすため、あなたたちを倒す・・・」

言い終えると、ハラマキレディースリーダーは高く飛び上がった。何もなしに飛んでいる!?

「私は天・・・羽ばたく天を捉えられるかしら?さあ、ハイグレにおなりなさい!!」

ハラマキレディースリーダーの手がアヒルの顔に変化した。パンスト兵が乗っていた飛行艇のと同じ形。アヒルの口からは赤い光・・・ハイグレ光線!?

「きゃっ!!」

私はすんでのところで避けた。危ない・・・頭上からの攻撃だから動きがとりにくい。

「よく避けたわね。でも、その悪あがきがいつまで続くかしら?」

今度は右手と左手の両方からハイグレ光線を出してきた。沢村さんと島原さんに向けてそれを撃った。

「ちいっ!!」

「ひっ!!」

2人とも横っ飛びに転がってそれを避けた。

「このっ!!」

私は両手で拳銃を構えて片膝をついて上空に2発放った。頭上の敵にはまったく当たらない。

「人間ごときが天に刃向かうなどとは愚かね。皆殺しよ!!」

ハラマキレディースリーダーがハイグレ光線を高速連打してくる。私たちは毬のようにあちこちを跳ね回った。

「せいぜい踊りなさい。あなたたちが踊り疲れたところをハイグレ人間にするわ。」

ハラマキレディースリーダーは余裕の表情。そりゃそうだよね。私たちは逃げ回るしかできないんだから。

「沢村さん、八木沢さん、このままじゃ・・・・!!」

島原さんが逃げ回りながら叫ぶ。そう、このままじゃ確実にやられる。

「せめて奴を地面に落とせれば・・・・いえ、もし彼女の上を取れれば・・・・そっか!!」

沢村さんは拳銃を高々と上げて天井に銃口を向けた。天井にはシャンデリア・・・・なるほど!!

「させないわ!!」

同じく狙いに気づいたハラマキレディースリーダーが沢村さんにハイグレ光線を放つ。でも、沢村さんは狙いを定めていて動けないし、動こうとも・・・・

「後はよろしくね。」

沢村さんはニヤリと笑うと、そのまま銃の引き金を引いた。その音と同時に、沢村さんにハイグレ光線が・・・・

「きゃっ!!」

勢いよく落ちてきたシャンデリアを避けそこなったハラマキレディースリーダーが墜落する。島原さんが当て身を喰らわせ、リーダーは気絶した。

「ううっ!!」

沢村さんは片膝をついたままハイグレ光線をもろに浴びた。数秒後、そこには黒のハイレグ水着姿の沢村さんが・・・・

「あっ・・・・くぅ・・・・」

一瞬戸惑った表情をした後、沢村さんはすくっと立ち上がり、すらりとした長身をそらせるように立ち上がった。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

クールな印象のあった沢村さんが笑顔でハイグレポーズをしていた。美人でスタイルのよい彼女のハイグレ姿はとてもきれい。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!みんなもハイグレを着よう!!」

「行きましょう、八木沢さん。」

「はい。」

無念だけど、残念だけど、しかたない。私たちはハイグレポーズをしている沢村さんを残して先に進むことにした。
* Re: ハイグレ警察8190時 ( No.28 )
日時: 2019/02/09(土) 12:59:23 メンテ
名前: ものし

「うふふっ、さあ、遊んであげましょう。ただの人間が私たちハラマキレディース・地の戦士にどれだけ食い下がれるか見せて頂戴ね。」

ハラマキレディースBはそう言うと、床に溶けるように消えていった。私と福本さんは目と耳を凝らして警戒する。

「そこっ!!」

福本さんが避けた場所にハラマキレディースBの上半身が出現した。私も気づいたけど、音で判断できる。

「へえ、やるじゃない。一発目で3人に2人はやられるんだけど。じゃあ、次いくわね。」

そう言って笑った後、また彼女は床の下に消えていった。右・・・左・・・

「三郷さん!!」

「分かってますっ!!」

私は左に転がって避けた。私がいた場所にまたハラマキレディースBが出てきた。

「うふふっ、そうやって避けるだけで精一杯。あなたたちには私の攻撃を察知できても反撃はできない。さあ、三回目、ゲームスタート!!」

彼女にとって私たちをハイグレ人間にするのはゲーム感覚みたい。なめないで。私たち人間はあなたたちのオモチャじゃない。

「(また私を狙って・・・でも、慣れてきたから避けるのは簡単・・・)」

私はひらりと右にかわした。でも、その音源はずっとまっすぐ進んで部屋の外へ・・・えっ?

「・・・・きゃあっ!?」

部屋の反対側にいた福本さんが悲鳴を上げた。地面から伸びてきた手に足をつかまれて転倒。しまった、デコイ!!

「引っかかったわね。さあ、ハイグレ人間におなりなさい!!」

ハラマキレディースBがハイグレ銃を構えた。避けて、福本さん!!

「こんのっ!!」

福本さんは避けるどころか、ハラマキレディースBに抱き着いた。

「今よ、三郷さん!!今のうちに倒して!!」

福本さんが振り払おうとする敵を物ともせず、必死にしがみついている。そっか、地面に潜られたらダメだけど、今なら勝機がある。

「離しなさい!!」

ハラマキレディースBがハイグレ銃を引き抜いた。迷っている暇はない!!

「えいっ!!」

私は拳銃を逆さまに持って銃の台尻で思いっきり殴った。

「ぐふっ!?」

ハラマキレディースBは糸の切れた操り人形のようにその場に崩れ落ちた。

「焦ったわね。このままハイグレ人間にされるんじゃないかって。ありがとう、三郷さん。」

福本さんがベリーショートの髪をかき上げつつ苦笑した。

「いいえ、福本さんのナイスファイトのおかげです。」

「先に進みましょう。ハイグレ魔王の玉座が待ってるわ。」
* Re: ハイグレ警察8190時 ( No.29 )
日時: 2019/02/10(日) 11:08:07 メンテ
名前: ものし

「(へえ、あの2人がやられるとはね。まあいいわ、私がこの子たちを倒せば玉座には行けないんだから。」

ハラマキレディースCが厳しい顔をしている。何を考えているのかな?私と加藤さんは銃を持って右と左に分かれて距離を取る。

「さて、と。私は天地人の『人』よ。人の心を惑わし、ハイグレに引きずり込む存在。もとはハラマキに引きずり込む存在だったけど。」

「何を言ってるのかさっぱりだけど、ただでは通してくれないみたいね?」

加藤さんが尋ねると、ハラマキレディースCは高らかに笑った。

「あんたたちは今まで私たちが戦った地球人の中で最も弱い。ハイグレ戦闘機人でもない、自衛隊でもないハイグレポーズをするしか能のない一般人に何ができるの?」

「本当に言ってる意味が分からないんだけど。なら、一般人のしぶとさ、警察官の正義、見せてあげるよ。」

私は素早く彼女の懐に入り込み、上げ突きを喰らわせる。だが・・・

「えっ?」

私の突きはそのまま手応えなく空を切った。ハラマキレディースの体が消え、私の後ろに立っていた。

「ふふっ、何をしてるの?ちゃんと当てなさいよ。」

おかしい。寸分の狂いもなく繰り出したはずなのに。すかさず今度は密着した間合いから正拳突きを繰り出す。

「えっ?」

そんな馬鹿な・・・・今度は左斜め前にいた。瞬間移動?

「村山さん、気を付けて。あなたの認識は彼女によってずらされているわ。あなた、誰もいない場所を攻撃してるわよ。」

少し離れた場所で見ていた加藤さんが叫ぶ。そ、そんな、私は既に彼女の術中に嵌っている?

「うふふ、特別サービスでもう1人の子に見せてあげたのよ。じゃあ、今度はサービスなしでいくわよ?」

ハラマキレディースCがニヤリと笑うと、彼女の体が10体に分裂した。

「加藤さん?私には10体に分裂して見えますけど?」

「私もよ・・・。どれが本物なのかしら?」

私たちは目くばせをして本物を見定める。ダメだ。どれも同じに見える。

「さあ、ハイグレにおなりなさい!!」

その刹那、ハイグレ光線が加藤さんめがけて飛ぶ。加藤さんの至近距離をかすめて壁に当たった。

「ハイグレ光線は命中率が低いのが難点なのよね。まあいいわ、あなたたちはどの私が本物か分からないままハイグレ人間にされるんだから。」

またハイグレ光線が飛んでくる。私は頭を咄嗟に下げてハイグレ光線をやり過ごす。

「さあ、次いくわよ!!」

次々にハイグレ光線が発射される。私と加藤さんは部屋の中を逃げ回ることしかできない。待てよ?分身は10体なのにハイグレ光線は1本しか飛んでこない?

「加藤さんも気づいてます?」

「ええ。私が見極める。だから、村山さんが仕留めて。」

今度は私たち2人のいる場所にハイグレ光線が飛んできたので、別々の方向に避ける。

「そこよっ!!」

加藤さんが指さした場所に一目散に駆ける。その分身が動揺しているのが分かった。

「えいっ!!」

私は正拳突きを連撃でぶち込んだ。今度は確かな手ごたえがあった。

「ぐふっ・・・・」

ハラマキレディースCは音もなくその場に倒れこんだ。それと同時に分身もすべて消えてしまった。

「やったわね。」

「ええ、先に進みましょう。」
* Re: ハイグレ警察8190時 ( No.30 )
日時: 2019/02/11(月) 09:40:19 メンテ
名前: ものし

ハイグレ姿の石像が並ぶ室内。そこに新たに据え付けられた石像3体。黒いハイレグ水着姿は沢村瞳、青は山田真菜、黄は横崎梨香子。

「(洗脳されてた方がましだった・・・なんでこんな姿で正気に・・・・)」

梨香子は鏡に映る自分のハイレグ水着姿を見て思った。つま先立ちで大きく腰を落とし、口を大きく開けてハイグレポーズをしている自分の姿が無様に見えた。

「(ずっと奴隷にされるなんてイヤ・・・いっそ殺して・・・)」

真菜は体をのけ反らせてハイグレポーズをしている姿で石像にされていた。この姿で一生奴隷にされるなんてと思っていた。

「(あぁ・・・ハイレグって体が締め付けられて快感・・・いえ、痛い・・・ハイグレ・・・!!)」

瞳は前かがみでハイグレポーズをしている状態で石像にさていた。正気に戻っているのにハイグレに洗脳されかかっている自分の意識に恐怖を感じていた。



「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

夜の春日部駅前でハイグレポーズをしている藤崎希。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

ハイグレ光線を浴びた直後はなぜあんなに苦しかったんだろう、今はとっても気持ちいいのに。そう思っていた。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

姉の藤崎夢が石像にされていることなど知る由もなく、一般人である彼女はハイグレ人間としての人生を謳歌していた。



「ふぅ・・・・」

なんだろう、なんだか嫌な予感がする。ハイグレ人間にされた沢村さんを置いて進む私たちだけど、このまますんなり行かない気がする。

「どうしたの、八木沢さん?疲れた?」

「いえ、なんでもありません。すみません。」

「別に謝ることじゃ・・・・あっ・・・あれっ・・・」

階段を上った先に、スイッチのある部屋が表れた。もしかして、あれが?

「やったよ、八木沢さん。私たち、やっと着いたんだ!!」

島原さんがはしゃいで私の肩を叩いた。思わず浮かれて走り出す島原さん。

「島原さん、落ち着いて。まだ罠があるかも・・・」

「平気だよ。床の色は全部同じだから。」

さっきハイグレ魔王はこのダンジョンは趣味で作ったと言っていた。何か仕掛けがあるんじゃ・・・・と思っていたら、島原さんがスイッチのすぐそばで立ち止まった。

「島原さん?」

「えへへ、八木沢さんの言うとおりだった。まだ罠があったよ・・・・」

島原さんが振り返って私ににこりと笑いかける。その彼女の胸には・・・矢が刺さっていた。

「ごめん、本当にごめん・・・・」

島原さんの目からすっと涙が流れた。矢の刺さっている胸から、服の色が紫に変わっていった。

「島原さん・・・・」

ふくよかなお胸とむっちりボディ。それを紫のハイレグ水着に身を包んで島原さんは石化していた。
* Re: ハイグレ警察8190時 ( No.31 )
日時: 2019/03/02(土) 10:58:18 メンテ
名前: ものし

「イヤアアアアアアアアアアアッ!!」

私の後ろを歩いていた福本さんがいきなり悲鳴を上げた。

「どうしたんですか、福本さん!?」

振り返ると、私の後ろに落とし穴が・・・・。まさか。

「福本さん、大丈夫ですか、福本さん!?」

「へ、平気よ、三郷さん。下がクッションになってたみたいで・・・」

福本さんが落ちた場所は2.5mくらい下だけど、怪我がなくてよかった。

「今、助けに行きますからね。」

私が手を伸ばそうとすると、透明な板が両側から出てきて蓋をしたようにしまってしまった。

「えっ?イ、イヤアアアアアアアッ!!助けてっ!!」

福本さんの足元4方向から白いガスが勢いよく出てきた。横崎さんの時と同じ!?

「イヤアアアアアアアッ!!」

苦しそうにもがく福本さんは緑色のハイレグ水着姿にされてその場で硬直してしまった。

「福本さん・・・・」

こんなときでなければいつまでも眺めていたくなる奇麗なハイレグ水着姿だった。



「えっ?福本さんがやられた?うん・・・うん・・・・そっちも気を付けてね。」

私は華ちゃんからの通信を切った。島原さんに続いて福本さんまでトラップの餌食に・・・。

「ハラマキレディースを倒してもその先が難関なわけね。」

加藤さんがため息をつく。

「ええ、気を付けて進みましょう。といっても、それでも彼女たちは犠牲になったわけですが・・・。」

そう言いつつも、私は最大限に神経を研ぎ澄ませながら前に進んでいく。私たちはいくつかのトラップをかわしながら、目的地近くまで進む。

「へえ、そういうことか・・・。」

私はうなった。前に玉座へ行くためと思われるスイッチが二つある部屋に現れた。

「村山さん、そういうことみたいね。どっちかが玉座に行くための鍵、もう片方は・・・。」

「ええ、ハイグレ人間にされるトラップなんでしょうね。」

私たちは目くばせしてなんとなくお互いに自分から近い方のスイッチに手を当てた。

「八木沢さん、三郷さん、準備はいいかしら?」

加藤さんが無線で連絡を取る。2人とも目的地に到着してスイッチを押す準備はできている。

「では・・・1・・・2の・・・・3!!」

4人で一斉にスイッチを押した。すると、がたんと音がして上に上るエレベーターのようなものが起動し始めた。

「やりましたね、加藤さん!!」

私は加藤さんの方に振り向いて言った。だが・・・・

「・・・・・・・・・・・」

「嘘、でしょ・・・」

加藤さんは何事もしゃべることはなかった。オレンジ色のハイレグ水着姿でスイッチに手を当てたまま固まっていた。

「ごめんなさい。先に進ませてもらいますね。」

私は涙をこらえてエレベーターに乗り込んだ。
* Re: ハイグレ警察8190時 ( No.32 )
日時: 2019/03/10(日) 07:06:20 メンテ
名前: ものし

エレベータ―がガチャンと音を立てて止まった。

「來美ちゃん!!」

右側のエレベーターから華ちゃんがやってきた。

「よかった、二人とも。」

左側のエレベーターからは美南ちゃんがやってきた。

「多くの犠牲があったね。でも、ここまで来たんだ。」

「うん。行こう、來美ちゃん、美南ちゃん。」

「ええ。日本警察の正義、こんなところで負けないんだから!!」

私たちは人の顔をした大きな扉の前に行く。それは自動ドアだったみたいで、音を立てず開いた。



玉座の間。黄緑色の噴水、水色のガラス張り、紫色の玉座、金色の銅像2つ。そして・・・

「こんにんちは、お嬢さんたち。」

その人物、ハイグレ魔王は玉座からスッと立ち上がった。そして、仮面を右に九十度傾けて取った。

「ようこそ、私の玉座へ。あなたたちの勇気に敬意を表してお通ししたのよ。」

中性的な顔立ち。ハイレグ水着を着ているけど男性ね。なるほど、男女問わずハイグレ人間にするからそういう趣味なのかな。

「ハイグレ魔王、なぜ日本を・・・地球を侵略するの?コマネチさせるだけのハイグレ人間にして何がしたいの?」

「そうねえ。本当はこんな星、遊びだったんだけどね。でも、何回も失敗するうちにだんだん意固地になってきちゃったのよねえ。」

何回も失敗?なんのこと?

「あなたたちの宇宙は第18宇宙。私は第9宇宙の出身なのよ。そっちの地球は大層私に抵抗してくれてねえ。アクション仮面の横やりもあったし。」

第18宇宙?第9宇宙?だめ、理解が追い付かない。そこへ、華ちゃんが話に割って入った。

「つまり、あなたはパラレルワールドからやってきた。別宇宙の地球人を何度もハイグレ人間にできなくて。だから、この宇宙の地球を侵略して溜飲を下げようとした。そういうこと?」

「その通りよ。他の宇宙と比べてもこの宇宙はとても脆弱。アクション仮面を呼び出した幼稚園児も、ハイグレ戦闘機人化して抵抗した高校生たちも、部隊ごと抵抗してきた自衛隊もいない。ただただハイグレ光線に逃げまどうだけの人たち。」

今度は美南ちゃんが話に割って入る。手には拳銃を構えている。

「でも、誤算だったね。この宇宙でも私たちのようにあなたの玉座にたどり着ける者たちがいる。大人しく投降してもらえますか?」

「あんたたちなんて魔人化しなくても一瞬で倒せるんだけどねえ。まあいいわ、ついてきなさい。面白いもの見せてあげるから。」

ハイグレ魔王がパチンと指を鳴らすと、玉座の間の中央に新たなエレベーターが出現した。
* Re: ハイグレ警察8190時 ( No.33 )
日時: 2019/03/16(土) 13:09:21 メンテ
名前: ものし

私たちは暗室のような場所に案内された。何かしら、ここ。不気味な感じがする。

「ねえ、ハイグレ魔王。この部屋は何?なぜ私たちをこの部屋に連れてきたの?」

「たまには見物人がいた方が楽しいじゃない?さあ、ご覧なさい、この私に逆らった愚かな人間たちの末路を。」

ハイグレ魔王がパチンと指を鳴らすと、部屋がいきなり明るくなる。そして、私たちの周囲には・・・

「嘘・・・どうして・・・・?」

野原ひまわりちゃん、藤崎夢ちゃん、アクション仮面、その他にもハイグレポーズをしたまま動かない石像がずらりとある。

「沢村さん!?それに、他のみんなも・・・・」

美南ちゃんも驚きの声を上げる。沢村さん、山田さん、そして横崎さんもハイグレ姿でポージングしていた。

「さっき捕らえた娘たち3人ももうすぐコレクションに加わるわよ。見てなさい。」

ハイグレ魔王がまた指をパチンと鳴らすと、今度は人を入れた筒形の容器がせり出してきた。その中には・・・

「福本さん!?島原さん!?加藤さん!?」

「「「イヤアアアアアアアアアッ!!!」」」

ハイレグ姿の3人が入っている筒形の容器にそれぞれガスが注入される。3人は苦しみもだえ、ハイグレポーズの態勢をとったまま動かなくなった。

「ねえ、素敵でしょ?いい気味ね。私に逆らう者はみなこうなるのよ。」

「ひどい・・・それでも人間なの?」

私はただただその言葉しか出てこなかった。

「私は人間じゃないの。ま・お・う。人間は人間らしく、ハイグレにおなりなさいな。」

ハイグレ魔王が笑うと、動かないと思ってた石像にされたハイグレ人間たちが動き始めた。
* Re: ハイグレ警察8190時 ( No.34 )
日時: 2019/03/24(日) 21:31:35 メンテ
名前: ものし

「さあ、お前たち。この子たちをハイグレにしておあげなさい。」

「了解しました!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

ハイグレ姿で笑顔でハイグレポーズをしてハイグレ魔王の命令を聞いている沢村さん。どうして・・・

「沢村さん、目を覚まして!!」

「私たちね、石像にされている間に気づいたの。ハイグレ人間になるって素晴らしい。苦しいのは一時だけ。その後には永遠の安息が与えられるの。」

「沢村さん・・・・」

愕然とする私たち。彼女たちも既に敵方の兵士になってしまっているなんて。さっきまで一緒に戦ってきたのに。他の女性警察官たちもそれに応じてしまっている。

「ねえ、村山さん。一緒にハイグレ人間になろうよ?」

「そうだよ。ハイグレ人間になれば一生私たちは美しい姿でいられる。ほら、こんな風に。」

美南ちゃんが山田さんと加藤さんに羽交い絞めにされた。それを沢村さんがハイグレ銃で撃った。

「い、いやああああああああああっ!!」

美南ちゃんはありったけの悲鳴を上げてその場で大の字になった。

「あっ・・・・くっ・・・・ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

美南ちゃんは苦痛に顔をゆがめてその場でハイグレポーズを始めた。彼女の美貌を包み込むピンクのハイレグ水着。おっぱいを揺らしてハイグレポーズする姿はとても美しい。

「ちょっ・・・・やめっ・・・・島原さん、福本さん!!」

今度は華ちゃんが島原さんと福本さんに羽交い絞めにされ、横崎さんがハイグレ銃を構えている。私ははっと思い、横崎さんの手をねじり上げた。

「させません、これ以上ハイグレ人間の被害は出させない!!」

「手を離しなさい、八木沢さん!!」

「嫌です!!」

私と横崎さんはもつれ合ってその場に倒れこんだ。華ちゃんは華ちゃんで今度は沢村さんにハイグレ光線銃で狙われ、必死にもがいていた。

「私だって・・・私だって!!」

華ちゃんはそんなに実技は得意じゃないけど、火事場の馬鹿力っていうのかな。他の人たちを力づくで振りほどいてしまった。

「來美ちゃん、逃げよう!!」

「うん!!ここは一時撤退!!」

ハイグレと叫びまくってる美南ちゃんに後ろ髪を引かれる思いだったけど、ハイグレ魔王が案内してきた部屋の出入口から外に飛び出した。
* Re: ハイグレ警察8190時 ( No.35 )
日時: 2019/03/31(日) 13:03:30 メンテ
名前: ものし

「まさか行方不明になったひまわりちゃんたちがあんなところで石像にされてるなんて・・・・」

「アクション仮面もだね。ねぇ、來美ちゃん、この後どうする?すぐに追ってくるよ?」

そうこうするうちに私たちは魔王の玉座まで戻ってきた。仲間に連絡してヘリを出してもらう?いや、自衛隊でも近づけない防衛システムがあるから無理。でも、今から地上に戻ろうとしても無理だろう。

「弾はまだ残ってるけど・・・自決する?」

「えっ・・・・」

うん、ないよね。言ってみただけ。でも、生きながら操られてあんな恥ずかしい姿とポーズをするのも嫌だ。

「そうだ、パンスト兵が乗ってるオマルがこの城の中にないかな?それで脱出できないかな?」

そっか。その手があった。警察の資料でもあったけど、魔王の仮面の口みたいなところからパンスト兵たちが出動していたはず。考えている時間はない。

「行こう、來美ちゃん。早く!!」

「うん!!」

私たちはすぐさま上司に簡単に状況を伝えてから、元来た階段を駆け降りた。



「おバカ、ねぇ・・・」

ハイグレ魔王は残された部屋で1人つぶやいた。

「あんたたちもそう思うでしょ?」

今しがた石像にしたばかりの村山美南の髪を撫でながらハイグレ魔王はそう言った。

「(ハイ・・グレ・・ハイ・・グレ・・)」

美南は他の石像にされた仲間たちと共にハイグレポーズのまま來美と華の無事を祈っていた。
* Re: ハイグレ警察8190時 ( No.36 )
日時: 2019/04/13(土) 21:32:37 メンテ
名前: ものし

オマル・・・オマル・・・赤ちゃんでもないのになんでオマルを探さないといけないんだろう。

「來美ちゃん、あれ!!」

華ちゃんが指さした先には飛行場の滑走路みたいになっている場所があった。そこにずらりとオマル飛行艇が並べられている。

「敵が追ってくる前に逃げよう、華ちゃん。」

私たちはオマルに足を突っ込んで持ち上げてみた。これで動かなければ万事休す。ハイグレ人間になるしかない。

「ねえ、來美ちゃん。動きそうだよ。」

うん・・・この飛行艇、特にボタンやレバーが付いてない。ってことは、イメージコントロールなんだろう。確かに、1人で操縦しながら大型銃を構えて攻撃するなんて普通はできない。

「追え!!逃がすな!!」

まずい・・・ハラマキレディースたちが追ってきた。

「行くよ、華ちゃん!!」

「うん!!」

私たちはオマル飛行艇についている唯一の機能、レバーを思いっきり引っ張ってフルスロットルにした。

「うっ・・・・」

いつもバイクを運転している時にも感じない凄まじい風圧。目を開けていられず細める。

「後方から敵機!!追ってくるよ!!」

大勢ではないけど、ハラマキレディース3機が追ってくるのが見えた。

「に、逃げないと・・・・!!」

私たちはフルスロットルのまま突っ走る。性能は同じだから追いつけないはず。だけど、ハラマキレディースたちは余裕の表情。どうして?

「・・・・・・・!!」

その瞬間、彼女たちのオマルのアヒルの首が二つに分かれ、あろうことか伸びてきた。大きく口を開けて迫ってくる。

「どうしよう、來美ちゃん!?」

「なんとか振り切るしかないよ!!」

私たちは急上昇、急降下、きりもみ、大回転をしてなんとか振り切ろうとした。でも、しつこくしつこく首を伸ばして追ってくる。

「オホホホホッ、いつまで逃げられるかしら?」

悔しい。私たちはなんとか逃げ出すことができたけど、これ以上振り切る力がない。どうしたら・・・・と思ってた時、オマルがいきなり爆発音を上げた。華ちゃんのも同じく。

「えっ!?嘘でしょ・・・」

オマルのいたるところから火が噴出して爆発。私たちは身一つで空の上に放り出された。

「ねえ、來美ちゃん、もしかして、この後・・・・」

「落ちるわね・・・」

オマルから上方向にはじき出されたけど、それは刹那のこと。真っ逆さまに地面に向かって私たちは落ちていった。
* Re: ハイグレ警察8190時 ( No.37 )
日時: 2019/04/29(月) 23:47:08 メンテ
名前: ものし

私と華ちゃんはどんどん自由落下していく。あぁ、死ぬんだ、私たち・・・。私たちは、理由はないけど、お互いの手を取り合った。

「助けてーーーー!!」

華ちゃんがありったけの声を上げて叫ぶ。その声を神様が聞いてくれたのか、空中でピタッと止まった。えっ・・・どうして・・・

「ふんっ・・・・」

私たちの体をつかんでいたのは、ハラマキレディースたちだった。それをリーダーが不満そうに見て鼻を鳴らしていた。

「リーダー、そんなに不満そうにしなくても・・・私たちだって地球で同じように助けられたことがありますし・・・」

「そうですよ。ハイグレ魔王様にだって、できる限り生け捕りにしてこいって言われてたじゃないですか。」

私たちはそのまま新宿アイランドタワーのヘリポートに降ろされた。

「ありがとう。まさか敵のあなたたちに助けられるなんて。」

「ありがとうございました。」

私と華ちゃんは一応礼を言う。敵とはいえ助けてくれたんだから。

「ふふっ、しんちゃんって坊やに私たちもお礼を言ったっけ。歴史は繰り返すってね。」

「しんちゃんって・・・もしかしてしんのすけ君のこと?」

しんのすけ君はひまわりちゃんのお兄ちゃん。そうか、もしかして、以前にハイグレ魔王と戦ったのって・・・

「あの坊やは私たちを見逃していった。でもねぇ、私たちはそんなに甘くはないのよ。」

ハラマキレディースたちは手にハイグレ銃を持っている。やっぱりこのまま逃がしてはくれないか。

「ハイグレ魔王様に刃向かった者はみなこうなるのよ。それっ!!」

華ちゃんに向けて3本のハイグレ光線が放たれる。私は無意識のうちに華ちゃんの前に立って両手を大きく広げた。そして・・・・

「いやあああああああああああああっ!!」

他の警察の仲間たちが味わった苦しみ。警察の防護服とハイレグ水着の感覚が交互に伝わってくる。数秒のうちにハイレグ水着の締め付けられる感覚に体が支配された。

「來美ちゃん・・・私を庇って・・・・」

イヤ・・・・いぃ・・・・イヤ・・・・いぃよ・・・・いぃ・・・ハイ・・・グレ・・・

「えへへっ、私、分かっちゃった・・・・素晴らしいよ、ハイグレ人間・・・・」

私はさっき変装で着ていたのと同じ赤いハイレグ水着姿。素晴らしいお姿にしていただいた。そう、ハイグレ人間がすべきことはただ一つ・・・

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

私はハイグレ人間。ハイグレ人間・クミ!!ハイグレ魔王様の忠実なる僕!!ハイグレポーズで魔王様に忠誠を捧げなくちゃ!!
* Re: ハイグレ警察8190時 ( No.38 )
日時: 2019/04/30(火) 11:14:42 メンテ
名前: ものし

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

楽しい。生きてる。快感。ソフトボールの部活をしてた時よりも、彼氏とデートしてた時よりも、警察官試験に受かった時よりも何よりも充実してる。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

ハイグレポーズをするたびに肩ヒモと胸と股間が締め付けられる感覚。とても気持ちいい。素晴らしい、ハイグレ人間。

「く、來美ちゃん・・・・」

華ちゃんが私を憐みの目で見てる。どうして?あぁ、そっか。まだ華ちゃんはハイグレ人間になってないから。早くハイグレ人間になって一緒にハイグレしようよ。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

私は高速で腕を動かしながらハイグレ魔王様への忠誠を誓う。あっ、こうやって手をクロスさせるともっと気持ちいいな。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

ダメ・・・ハイグレのことしか考えられない。ハイグレ人間になれてよかった。ありがとうございます、ハラマキレディー様たち。

「ヤギサワ、あの小娘をハイグレ人間にしておきなさい。私たちは忙しいから。」

「はい、ハラマキレディー様。ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

私にハイグレ光線銃を渡すと、ハラマキレディー様たちは飛行艇に乗って城に戻っていった。

「ひっ・・・・來美ちゃん・・・・」

華ちゃんは顔を引きつらせて私に背を向けて屋上の出入り口に走っていく。逃がさないよ、華ちゃん。

「とりゃっ!!」

私は強化されたハイグレ人間の力を使って思い切り跳躍。華ちゃんに飛び蹴りを喰らわせた。

「きゃっ!!」

華ちゃんは毬のように跳ね飛ばされ、その場にうずくまった。

「やめて・・・來美ちゃん・・・お願い・・・」

華ちゃんは息絶え絶えに私に懇願する。ダメだよ、この快感を味わわせてあげるんだから。私は両手で構えたハイグレ光線中の引き金を引いた。

「きゃあああああああああああっ!!」

華ちゃんの華奢で美しい体をハイグレ光線銃が包む。いいよ、素晴らしい。ハイグレ魔王様、万歳!!

「ううっ・・・・」

華ちゃんは水色のハイレグ水着に身を包んでその場に立ち上がった。

「あっ・・・・あぁっ・・・・」

ハイグレポーズをしたくないのか、足を内股にして体を震わせて抵抗している。しょうがいないな。

「えいっ。」

私は華ちゃんのおっぱいに手を当てた。華ちゃんの力が一瞬抜けて・・・・

「もう・・・・ダメ・・・・ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

さっきまでが嘘のようにハイグレポーズをし始める華ちゃん。うん、楽しいよね、ハイグレポーズ。

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

「ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!」

私たちは魔王城を前に見ながら並んでハイグレポーズをし続けた。
* Re: ハイグレ警察8190時 ( No.39 )
日時: 2019/04/30(火) 21:47:48 メンテ
名前: ものし

「んっ・・・・」

私は目を覚ました。どこだろう、ここ・・・暗い・・・。悪い夢を見ていたみたい。私がハイグレ人間にされて喜んでいて、華ちゃんをこの手で・・・

「えっ・・・どうして・・・」

私は違和感にはっとした。両手首に手錠を掛けられ、しかもカプセルの中に入れられていた。

「くっ、外せない・・・・」

夢じゃない。現実。私は赤いハイレグ水着姿でカプセルに入れられ、恐ろしい実験をされるみたい。

「來美ちゃん・・・來美ちゃん・・・」

私を呼ぶ声。その声は華ちゃん?右を振り向くと、水色のハイレグ水着姿で同じようにカプセルに入れられ、手錠をされている。

「ねぇ、私たちどうなっちゃうのかな、華ちゃん?」

「分かるよ。周りを見て。」

震える声で華ちゃんが言う。私は動ける範囲で周囲に目を凝らした。すると・・・・

「あっ、美南ちゃん、みんな・・・」

ハイグレ姿で石像にされている美南ちゃんたち、それに、アクション仮面や藤崎夢ちゃん、野原ひまわりちゃんたち・・・。

「目覚めたみたいね、あんたたち。」

ドアが開く音がして、私たちの目の前にやってきたハラマキレディースのリーダー。

「リーダー、ガスの充填は完了してますよ。」

「装置に異常なし。いつでもいけます。」

部下のハラマキレディースたちが装置をいじりながら報告している。そっか。やっぱり、私たちは・・・

「よし。ハイグレ石像作成装置作動!!」

「「ラジャ!!」」

ハラマキレディースがレバーを引くと、カプセルの下からガスが注入されてくる。

「あっ・・・あっ・・・あっ・・・」

体が動かない。でも、意識を失えない。嫌だ、嫌だ、嫌だ・・・・

「イヤアアアアアアアアアアアアアッ!!」

私と華ちゃんはは大の字になったまま固まってしまった。それを確認して、カプセルが外される。

「おバカねえ。魔王様に抵抗なんてしないでハイグレ人間になってればよかったものを。」

部下のハラマキレディースたちに腕を動かされ、ハイグレポーズの状態にされた。そして、私たちはさっきハイグレ人間にされた美南ちゃんの隣へ安置された。

「あら、ハラマキレディーたち。新しいハイグレ石像が完成したみたいね。」

「はい、魔王様。これで49体目と50体目になりますでしょうか。」

「哀れなものね。まぁ、地球侵略が終わった後に普通のハイグレ人間にしてあげようかしら。それまで自分の行いを反省なさいな。」

ハイグレ魔王はそう言って笑いながら、私と華ちゃんの体をじろじろ見る。屈辱・・・警察官の私たちが、こんな悪人に負けるなんて・・・。

「でも・・・・・」

私はさっきハイグレ人間だった記憶が蘇る。あの快感、たまらなかった。こんな無様な石像でいるくらいならハイグレ人間の方が・・・・

「あぁ・・・ハイグレ人間に・・・なりたい・・・」

そのためには、ハイグレ魔王・・・・いえ、ハイグレ魔王様、早く地球侵略を終えて・・・私たちを、ハイグレ人間に・・・

「ハイ・・・グレ・・・ハイ・・・グレ・・・」



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