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* 東方泳装録

日時: 2020/07/16(木) 20:27:01 メンテ
名前: 奴隷苦くん

相変わらず初心者ですが宜しくお願いします。

以下、注意事項
1、再開にあたり、一部加筆・修正しております。
2、登場人物等に二次創作的な要素を含んでいます。

以上の点をご了承下さい。m(__)m
 
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* Re: 東方泳装録5-3 ( No.21 )
日時: 2020/07/16(木) 21:21:59 メンテ
名前: 奴隷苦くん

 紅魔館の中、厨房では咲夜に片付けを命じられた妖精メイド達が汚れた食器を協力し合って洗っていた。この紅魔館において、レミリアに使える使用人達の殆どは、彼女ら妖精メイドで構成されている。これまではメイド長である咲夜がほぼ全ての家事をこなし、妖精メイドの育成と指揮をとっていたが、時折異変解決などで館を留守にするようになった咲夜の代わりを務める事ができる様に、レミリアに頼まれたパチュリーが強化魔法で数体の妖精メイドを強化していた。強化された妖精メイドは、それぞれ小さく分けられたチームリーダーとなって、割り振られた役割を一般の妖精メイドを上手く使いこなしながらこなす様になってきていた。
厨房担当のチームが食器を洗って片付ける中、そのチームのリーダー妖精が食堂の清掃を担当しているリーダー妖精に声を掛ける。

「そう言えば、パチュリー様達の食事はどうするか聴いているかい?」
「うん?いや何も聞いてないけど〜?」

眼鏡を掛けたクールな雰囲気のリーダー妖精の問いに対して、飄々とした雰囲気のリーダー妖精が答える。少し考えた後、眼鏡を弄りながら提案する。

「一応、小悪魔殿に確認をとろう。悪いがキミの所に頼んでも良いかい?」
「ん〜まぁ良いよ。うちの新入りとその世話を焼いてる奴らに任せよう。お〜い!」

丁度食堂から出て来た数体の妖精メイドを、手を挙げながら呼び寄せる。呼ばれた3体の妖精が傍までやって来ると指示を出す。

「すまね〜けど図書館に行ってパチュリー様達に食事は要るか聞いて来てくれ!新入りちゃんも一緒に付いて行ってな〜」
「「はい!」」
「は、はい!」

リーダー妖精の指示に直ぐに返事をする2体と、まだ慣れていない様子の新人の妖精メイドが図書館の方へ向かって行く。それを見届けるとリーダー妖精達はそれぞれの持ち場へと戻って行く。

「新入り!アタシらの担当する仕事は食堂の清掃、食器の準備と片付けが主だがそれ以外にも仕事はある。」
「といってもそんなに難しい事じゃないんだけどね。お嬢様達は時折気まぐれで行動するからいつも決まった時間に食事をとる訳ではないの。特にパチュリー様は普段は滅多にお食事をとることは無いんだけど、時たまお嬢様と一緒にお食事をとられたり、自室までアタシらのチームが運ぶこともあるの。だから食事が必要かどうか事前にメイド長からの事前の指示があるんだけど、今日はちょっと立て込んじゃったからその辺の事が分からないの。」
「そういう時はアタシらのチームが図書館に聞きに行くって訳さ。まぁ手の空いてるチームが遣る事もあるんだが…。」
「は、はぁ…。」

2人の熟練者が代わる代わる新入りの妖精メイドに説明しながら図書館のある地下へ降りて行く。大図書館の入り口まで来ると、開いたままの扉を数回ノックしてから頭を下げ、“失礼します”と言ってから中へと入っていく。奥へと進むと普段パチュリーが使っている机が見えて来る。しかし、肝心のパチュリーの姿は見えず、取り敢えず小悪魔を探すために図書館の上階へ確認しに行く。キョロキョロしながら浮かび上がり、小悪魔の姿を探すがこちらも姿が見えない。

「2人とも居ないぞ?そっちはどうだ?」
「こっちも見当たらないよ」
「う〜む…」

一先ず下で待つ新人に合流して、熟練者2人が協議する。

「どうする?自室の方に行ってみるか?」
「小悪魔さんも居ないみたいですし、一応行ってみましょう。」
「良し!決まりだな!ちゃっちゃと済ませよう!新入り、こっちだ。」
「あ、はい!」

妖精メイドたちは図書館のさらに奥、パチュリーの自室の方へと向かう。螺旋状の短い階段を登り、パチュリーの自室があるプライベートスペースへと出る。廊下は設けられた窓から入って来る月明かりに照らされており、真っ暗という訳では無い。その廊下を少し進むと、寝室の扉の前で立ち止まる。扉をノックしようとしてその手を止める。扉の下から部屋の明かりが僅かに漏れており、さらに話し声が聞こえて来る。

「??どうしたの?」
「どうやら2人で何かやってるようだ。声が聞こえる。」

 扉をノックするのを止めたのを見て訊ねると。口元に人差し指を当てて静かにするように合図を送る。2人が頷くのを見てからそっと扉に耳を当てて聞き耳を立てる。やや分厚い扉であるためかよく聞き取れないが、声の主はパチュリーと小悪魔のものの様であった。一体何をやっているのか聞き取ろうと扉に耳を押し付ける。すると、途切れ途切れであるが聞き取ることができた。

 「…イ…レ…ハ……レ…ハ…グレ…」

 何かの呪文を唱える様に同じ言葉を2人で繰り返しているのは分かるがそれが何の魔法かは分からない。扉から耳を離して少し考えると、後ろから声が掛かる。

 「少しだけ覗いてみる?」
 「あぁ…。」

 当初の目的ではないが、好奇心に掻き立てられ覗き見てみる事にした妖精メイドたちは扉の上の格子に嵌められたガラス越しに中の様子を覗き見る。次の瞬間妖精メイド達は呆気に取られてしまう。部屋の中ではパチュリーと小悪魔が奇怪な儀式?の様なものを行っていた。それも見たこともないヘンテコな衣装を着て、同じ動作を繰り返しているようだった。
* Re: 東方泳装録5-4 ( No.22 )
日時: 2020/07/16(木) 21:24:27 メンテ
名前: 奴隷苦くん

 「「ハイグレ!ハイグレ!ハイグレ!ハイグレ!ハイグレ!ハイグレ!」」

 部屋の中、ピンク色のハイレグ水着に着替えた小悪魔と茶色のハイレグ水着に着替えたパチュリーが蕩けた表情でハイグレポーズを繰り返していた。2人ともだらしない表情でハイグレに没頭している。激しく身体を揺らしてポーズを繰り返していた小悪魔が、同じく大きな胸を揺らしながらハイグレを貪る様に繰り返すパチュリーに息も絶え絶えな様子で訊ねる。

 「ハイグレ!ハイグレ!パッパチュリー様!!実験は上手くいきましたねっ!ハイグレ!ハイグレ!ハイグレ!ハイグレ!」
 「ハイグレ!ハイグレ!ハイグレ!え…えぇ…うっ上手く行って良かったわっ!…ハイグレ!ハイグレ!ハイグレ!」

 予想以上の快楽が股間の食い込み部分と胸の突起から絶え間なく与えられ、呂律が回らなくなり始めているパチュリーが何とか答える。片付けを終えた2人は夜が明け、魔理沙と合流した後のために色々と準備をしていた。傍の机の上に小さな香水の小瓶が置かれている。今の2人はこの小瓶に入った液体が発する洗脳効果のある香りによるものであった。小悪魔が使った洗脳魔法が掛けられたボディーソープからヒントを得て、即興で作ってみたものであったが、予想以上の効果がありあれから何枚ものハイレグ水着の股布をビシャビシャにして、水着の着替え効果を発生させていた。カーペットは愛液を吸い込み切れず、水溜りを作ってしまっている。その様子を見た妖精メイド達は暫く固まっていたが、その内の1人が他の2人に声を掛ける。

 「おい!誰か呼んで来よう!」
 「う、うん!なんかマズそう!」
 「はわわ…」

 我に返ってすぐさま異常を知らせようとその場を離れようとする。しかし、その時新人の妖精メイドが誤って物音を立ててしまう。
 
 「ヤッヤバイ!」

 慌てて逃げ出そうとしたが、すごい勢いで部屋の扉が開いた。再びその場で固まった妖精メイド達が恐る恐る扉の方を見ると、ピンク色のハイレグ水着の股布から滴を滴らせ、息を整えている小悪魔が顔を紅潮させながらこちらを見ていた。

 「ひっあっ」
 「あっあのっ」

 熟練の妖精メイド2人が弁明しようとするが、声が上手く出ない。新人の妖精メイドは両手で口を覆い震えている。妖精達の様子を見ていた小悪魔がそのままの姿勢で部屋の奥のパチュリーに声を掛けた。

 「パチュリー様!どうやら食堂担当の妖精メイド達の様です。」
 「そう…部屋に入れなさい…。」
 「はい!畏まりました!さぁ…大人しく従いなさい…。」

 有無を言わさぬといった気迫に押され、観念して部屋へと足を踏み入れる。部屋の中へ入れられると、小悪魔と同じくハイレグ水着の股間部分を濡らしたパチュリーが先程までと違い、冷静な様子で立っていた。パチュリーが3人の顔を確認すると口を開いた。
 「どうやら貴女たち以外には誰も図書館に出入りしていない様ね。まぁ良いわ、魔理沙と合流する前に露見することを防げただけでも良しとしましょう。それにしても、私としたことが自分の魔法の実験のせいで醜態を晒す所だったわ…。」

 ハイレグ水着姿のパチュリーの冷静な様子を見て、妖精メイドが意を決して進言する。

 「無礼を承知で申し上げますがパチュリー様、どのような魔法の実験を行っていたのかは存じませんが、そのようなはしたない姿は少々品に欠けるのではありませんか?」
 「ハイレグ水着を侮辱するとは身の程知らずめ!!」

 妖精メイドの発言に怒りの感情を露わにした小悪魔が噛みつく様に迫るが、パチュリーがそれを制する。一瞬身構えた妖精メイドであったが、小悪魔の目の色を見て2人の異常性を感じ取り、その姿勢のまま動けなくなる。小悪魔を制したパチュリーが妖精メイド達を見ながら小悪魔に対して話す。

 「無理も無いわ。この子たちはまだこのハイレグ水着とハイグレポーズが与える快楽を体験していないのだから…」
 「…失礼しました。」
 「別に良いわ…。さて、私がこの事態を招いてしまった以上、このまま貴女達を図書館から出す訳には行かないわ。本当はもう少し準備をしてからにしようかと思っていたけど、貴女達には他の子達より一足早くハイグレ人間…いえ、ハイグレ妖精になって貰うわ。」

そう言うとパチュリーから異様なオーラが溢れ出て来る様な感覚を感じ、身構えていた妖精メイドが背後の2人に叫ぶ。

「逃げろ!!」

 その叫びを聴いていた妖精メイドが新人の手を握り逃げ出そうとする。しかし、いつの間にか小悪魔が部屋の扉を閉めてその前に仁王立ちになっていて逃げ場が無くなっていた。そしてパチュリーが翳した人差し指からピンク色のハイグレ魔法が放たれると、手前に居た妖精メイドに当たり、悲鳴が揚がる。

 「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 パチュリーの魔法が当たり、全身を赤と青の光に包まれて大の字の姿勢になる妖精メイド。思わず振り返った2人が光の点滅に目が眩み、顔を手で覆い隠す。暫くして光の点滅が消えると恐る恐る様子を窺おうとする。そして、魔法を受けた妖精メイドの姿を見て再び呆然とした。光から解放された妖精メイドは着ていた水色のメイド服のスカートの部分だけがX字に大きく切れ込みの入ったハイレグ水着に、白のエプロンを付けた姿になっており、大の字姿勢のまま固まっていた。一拍置いて妖精メイドは足を蟹股に開いて腰を落とし、広げていた腕を下して両手を股間のX字の切れ込みに合わせると、先程パチュリー達がやっていた奇怪な動作、ハイグレポーズを始める。

 「はいぐれ!はいぐれ!はいぐれ!はいぐれ!はいぐれ!はいぐれ!はいぐれ!」

 パチュリーを見ながらリズミカルにハイグレポーズをとる妖精メイドの姿を見て震える2人。その2人を他所に、ハイグレポーズを繰り返していた妖精メイドが虚ろな目のまま溢す。

 「はいぐれ!はいぐれ!はいぐれ!はいぐれ!すごい気持ちいい…最高…はいぐれ!はいぐれ!はいぐれ!はいぐれ!」

 気持ち良さげな表情でハイグレの感想を溢す妖精メイドを確認したパチュリーが、その後ろで固まっている2人にもハイグレ魔法を浴びせる。2つのピンク色の球体が現れ、赤と青に激しく点滅する。

 「「きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」」

 2人分の悲鳴が響き渡り、やがて静かになると光も消えて無くなる。程無くして、先にハイレグ水着姿になった妖精メイド同様、スカートの部分がハイレグ状に切れ上がった水色のメイド服風の水着を着せられ、ハイグレポーズをとり始める。

 「ハイグレ…ハイグレ…ハイグレ…ハイグレ…ハイグレ…ハイグレ…ハイグレ…」
 「ハッハイグレッハイィグレッハイグレッハイッグレッハァイィッグレッハイグレぇっ」

 一方は困惑した様子でゆっくりハイグレポーズを繰り返し、もう一方は涙を流しながらハイグレをぎこちなく繰り返す。その様子をうっすらと笑みを浮かべながら眺めるパチュリー。

 「ハイグレ…ハイグレ…ハイグレ…身体が勝手に動くのに…ハイグレ…ハイグレ…気持ち良い…ハイグレ…ハイグレ…」
 「ハ…イグレッハイグレぇッハイグレッ…せ、せんぱい…グスッ…これ気持ち良いですぅ…ハイグレッ…グスッ…ハイグレッ!」

 後ろの2人が早くもハイグレの虜になり始めている傍で、一足先にハイレグ姿になった妖精メイドがポーズを繰り返していたが、突然小さな身体をピクンと跳ねさせると、ハイレグの股布に出来た一本の縦線から愛液が勢い良く床のカーペットに吐き捨てられた。

 「うっ……あっ…ハイグレ最高…魔王様万歳…」
 「あらあら、妖精だからか洗脳速度が速いわね。もうイッちゃったみたいね。良いデータが取れたわ…。」

 冷静な様子で早くも絶頂を迎えた妖精メイドを見つめる。後ろの2人も限界を迎えるのも時間の問題であった。
* Re: 東方泳装録5-5 ( No.23 )
日時: 2020/07/16(木) 21:26:27 メンテ
名前: 奴隷苦くん

 厨房では食器の片付けを終えたクールなリーダー妖精メイドが自分のチームのメンバーを集めてミーティングをしようとしていた。そこへ食堂の片付けを担当していた妖精メイドがやって来た。

 「お疲れさん!すまないがね〜さっき図書館に行かせた3人って戻って来たかい?」
 「いや見ていないが、まだ戻ってないのか?」
 「あぁ…もう戻っても良い頃だろうに、一体何をやってるんだか…。」
 「もしかしたら奥の寝室まで行ってるんじゃないか?もう少し待ってみたらどうだ?」
 「ん、あぁそうするよ〜邪魔したねぇ〜。」

 手を振りながら厨房を出ていくその姿を見届けると、自分のチームのメンバーの方に向き直り、ミーティングを再開した。
 その頃、パチュリーの寝室ではメイド服風のハイレグ水着を着せられた妖精メイド達がハイグレポーズを繰り返していた。

 「ハイグレ♪ハイグレ♪ハイグレ♪ハイグレ♪ハイグレ♪ハイグレ♪ハイグレ♪ハイグレ♪」
 「ハイグレ〜ハイグレ〜ハイグレ〜ハイグレ〜ハイグレ〜ハイグレ〜ハイグレ〜ハイグレ〜」
 「ハイグレェハイグレェハイグレェハイグレェハイグレェハイグレェハイグレェハイグレェ」
 あの後残りの2人もほぼ同時に絶頂を迎えて、股間のスジから愛液を放出して洗脳が完了すると、それぞれ洗脳完了とハイグレ魔王様への忠誠を捧げると各々でハイグレを続けていた。すっかり洗脳された3人の妖精メイド達を、満足げな表情で眺めていたパチュリーと小悪魔が、妖精メイド達にハイグレを止める様に命じる。3人はハイグレポーズを止めると横一列に並んで“休め”の姿勢をとる。パチュリーが妖精メイド達に命令を出す。

 「悪いけど一旦今まで通りに過ごしてくれるかしら?準備が整い次第他の妖精メイド達にもハイグレになって貰うから…」

 その言葉を聞いたハイグレ妖精メイド達は、声を揃えて「はい!」と返事をする。その返事を聞いたパチュリーが、3人のためにスカートを魔法で作り出し与える。そのスカートを受け取って素早く履くと再び“休め”の姿勢になる。

 「それじゃあ持ち場に戻りなさい!他の子たちには私の手伝いをさせられていたって言いなさい。」
 「「「ハイグレ!!」」」

 声を揃えてスカートの上から切れ込みをなぞると、素早く部屋を後にする。3人が居なくなった後、小悪魔がパチュリーの傍に寄ってくる。

 「危うく外に漏れて騒ぎになる所でしたね…。」
 「えぇ…一先ず安心だけど準備を急ぐわよ!」

 そう言うと自分達も服を着て準備の続きを始める。
 数分後、食堂へ戻った3人はリーダー妖精メイドにパチュリーに言われた通りの言葉を伝える。リーダー妖精メイドはあっさりと納得し、自分のチームのミーティングを始めた。
* Re: 東方泳装録6-1 ( No.24 )
日時: 2020/07/16(木) 21:28:30 メンテ
名前: 奴隷苦くん

 紅魔館の2階、咲夜の能力によって外観以上に引き伸ばされた館内の一室。レミリアが“例の一件”後に新たにフランに与えた部屋の中で、フランドールが数体の妖精メイドに囲まれて慰められていた。そこへ扉がノックされ、妖精メイドの1人が扉を開ける。部屋の外にはレミリアと咲夜が立っており、それを確認した妖精メイドが2人を室内へ入れる。レミリアが部屋の真ん中で座り込んだままそっぽを向いている妹に声を掛ける。

 「フラン…。」
 「…」

 咲夜が妖精メイド達に目配せをすると、揃って部屋の外へ退室する。残された2人の間に気まずい空気が漂う。それを感じ取ったレミリアが、その場にそっと座り込み、妹の背中に語り掛けた。

 「フラン、さっきは言い過ぎたわ、御免なさい。ダメな私を許してちょうだい…。」

 そう言って頭を下げるレミリア。背中を向けていたフランがゆっくりとレミリアの方を向く。頬には涙の跡があるのがはっきりと分かった。少しだけ近寄り、頭を撫でてもう一度謝るレミリア。フランも姉のレミリアに近付くとひしとしがみ付く。そして、か細い声で話し始めた。

 「お姉さま、私こそごめんなさい。咲夜にあまえすぎてちゃ立派な吸血鬼になれないもん。」
 「フラン…。私こそまだまだ子供だったわ…日に日に色々な事に興味を持って、成長していく貴女と貴女が妖精メイド達に囲まれて遊び、学ぶ姿を見て羨ましくなって、つい意地悪してしまったわ…。本当に御免なさい…。」
「お姉さま…。」

 しがみ付いて来た妹をギュッと抱きしめるレミリア。その様子を部屋の外から感じ取っていた咲夜が他の妖精メイド達に目配せをする。妖精メイド達が本来の持ち場へと戻って行くのを確認すると、彼女も部屋の前から少し離れる。廊下の窓から雲一つない綺麗な星空を眺めながら、物思いに耽る。時折、レミリア達の話し声が部屋から漏れて来るが、館内は静寂に包まれていた…。
* Re: 東方泳装録6-2 ( No.25 )
日時: 2020/07/16(木) 21:30:43 メンテ
名前: 奴隷苦くん

 夜が明け、何時もと変わらぬ朝が幻想郷にやって来る。魔法の森の中に佇む一軒家、アリス・マーガトロイドの家では、一晩中ハイグレに興じていたにも拘らず、アリスはハイレグ水着姿である作業をしていた。普段アリスの魔法で操られている人形たちは、その内の数体は既にアリスお手製のハイレグ水着に無理矢理着替えさせられ、目をギュッと瞑り抵抗の表情を見せるもの、無表情なもの、笑顔のものと様々な表情を見せてハイグレポーズを繰り返していた。そして、更にもう一体の人形の着替えが終わり、赤いハイレグ水着を着せられたばかりの人形がノロノロとした動きで立ちあがり、ハイグレポーズを繰り返す。アリスはその人形を他のハイグレを繰り返す人形たちの所へ運んでやると、別の人形を手に作業台へ戻って行く。アリスと共に一晩中ハイグレを堪能した魔理沙は、ハイレグ水着のまま椅子に座り、朝日が差し込んでくる窓を眺めていた。魔理沙の傍ではハイグレポーズを繰り返す人形たちが浮いている。人形が腕を動かす度にキュキュっという音が聞こえる。

 「アリス〜?ホントに手伝わなくても良い?私だって人形たちにハイレグ水着を着せる事位できるぞ?」
 「大丈夫よ魔理沙、そんなに時間もかからないから休んでて、終わったら紅茶を淹れるわ。」

 随分と馴れたためか、人形への措置の速度が上がっている。また一体の人形がハイレグ水着に着替えさせられ、諦めた様な表情でハイグレポーズを刻み始める。それを見ていた魔理沙が立ち上がり、窓に近寄って外の様子を窺う。すると、少し開けた窓から何かが弾ける様な音が入って来た。その音の正体を感覚で感じ取った魔理沙がフッと笑うと、アリスに声を掛ける。

 「アリス!終わったら紅魔館の図書館へ行こう!小悪魔からの合図が来た!」

 そう言うと脱ぎ捨てていた自分のドレスを手に取りハイレグ水着の上に着る。最後の一体をハイレグ水着姿にし終えたアリスが、ハイグレポーズを始めた人形を連れて魔理沙の元へ寄ってくる。バラバラにハイグレポーズをとっていた人形達が整列させられてポーズをとらされる。ドレスを着た魔理沙がアリスも服を着る様に促す。アリスは幾ら敬愛するハイグレ魔王様のためとはいえ、神聖なハイレグ水着の上からダサくて忌々しい服を着るのには抵抗があると駄々を捏ねるが、魔理沙に諭されて仕方なく洗脳される前に着ていた服を水着の上に着る。整列しハイグレポーズを繰り返す人形達の中から一体を選んで、その人形にも元の服を着せてやる。後ろから魔理沙が声を掛ける。

 「アリス〜出掛けるよ〜」
 「今行くわ。」

 困惑する人形に強力な服従魔法をかけた上で、外へと連れ出すと既に箒に乗って待っていた魔理沙の傍へ歩いて行く。魔理沙の後ろにちょこんと腰掛ける様に座ると、箒はふわりと浮き上がっていく。

 「良し!行こう!」

 丁度良い高さまで上がると紅魔館へ向けて移動を開始する。アリスの家の中では残された人形たちが延々とハイグレポーズを繰り返していた…。
* Re: 東方泳装録6-2 ( No.26 )
日時: 2020/07/16(木) 21:33:21 メンテ
名前: 奴隷苦くん

 朝を迎え、約束通り合図の魔法を撃ち出した小悪魔は、誰にも見つからない様に身を顰めながら紅魔館へと戻って行く。門番の美鈴に見つからない様に慎重に様子を窺うが、肝心の美鈴は夜明け頃には再び爆睡していた。立ったままヨダレを垂らして眠る美鈴に呆れながらも、これ幸いと素早く塀を乗り越えて屋敷内へと戻って行く。図書館へ続く窓から中へ入るとパチュリーに声を掛ける。

 「只今戻りました…。」
 「おかえり、誰にも見られなかった?」
 「はい、門番の美鈴さんは相変わらずグースカと寝ていましたので問題は無いかと。」
 「そう…なら大丈夫そうね。こっちの準備は粗方済んでいるから、後は魔理沙と合流してから決めましょう。」
 「はい。」

 机の上に置かれた幾つかの小さな小瓶を見つめながらそう言うと、座っていた椅子の背もたれに寄り掛かる。と、自然と両手が股間に伸びていき、服の上からハイレグ水着X字のラインをなぞり始める。

 「…ハイグレ!んっ…。」

 全身に快感が走る。先程まで凛とした表情をしていたとは思えない程に蕩けた表情をする。すると、傍にいた小悪魔がモジモジしながら近寄って来る。パチュリーのハイグレポーズを見て我慢できなくなった様で、周囲をキョロキョロしながらこちらを見て来る。

 「大丈夫よ、見ててあげるから…。」
 「は、はい…。」

 パチュリーの言葉を聞き、少しだけ足を開いてやや前かがみになると、小さくハイグレポーズをし始める。

 「はいぐれ、はいぐれ、はいぐれ、はいぐれ、あん…。」

 身体を小さく跳ねさせて全身に広がる快感を味わう小悪魔を見て、フッと笑うと右手の人差し指で小悪魔の秘部をなぞる様に撫でてやる。

 「あんっ…はいぐれぇ〜はいぐれぇ〜。」

 更に身体を跳ねさせる小悪魔に優しい眼差しを向けて、同じ動作を繰り返す。と、そこへ先程小悪魔が出入りに使っていた窓から誰かが入って来る気配を感じた。

 「来たみたいね。一旦ストップよ…。」
 「は…はいぃ…。」

 顔を赤くしてぼうっとした表情の小悪魔から気配のした方へと視線を向けると、幾つも並んだ本棚の間から黒いドレスを着た魔理沙と人形を抱えたアリス・マーガトロイドが現れ、揃ってこちらに向かって歩いてくる。アリスの姿を見て一瞬ドキッとしたが、直ぐに何かを感じ取ると落ち着いた声色で魔理沙に声を掛ける。

 「いらっしゃい、“今日は”歓迎するわ…。一応確認するけどアリスもこちら側ってことで良いのかしら…?」
 「うん!昨日の夜にね。パチュリーもこっち側になってくれて良かったよ。一緒にやりたくてウズウズしてるけど今は我慢しよう…。」
 「私は一刻も早くこの邪魔な服を脱ぎたいわ。最悪な気分よ…。」
 「まぁまぁ、魔王様の為だからもう少し我慢しましょう。」
 「じゃあ、始めましょう…。」

 アリスが自分達同様、ハイグレ人間になっていることを確認すると机の上に置かれた幾つかの小瓶の中の一つを手に取り、魔理沙達に見せながら本題へと入っていく。

 「早速だけどこれを渡しておくわ。ハイグレ洗脳の補助効果を持った香水タイプの魔法薬よ。使い方は簡単、普通の香水みたいに手の甲に付けて洗脳対象に嗅がせるか、或は押切一回分だけ対象に噴きかけるだけよ。ごく少量でも絶大な効果を発揮できるから、使用する際は使い過ぎに注意して頂戴。量を間違えると、昨夜の私達みたいに酷い事になるから…。」
 「特に魔理沙さんは気を付けて下さいね!本当に凄い効果があるので!ここで試すのも駄目ですよ!?」
 「わ、分かってるよ!」

 パチュリーの説明を受けていた魔理沙に、小悪魔が念を押す様に注意する。小悪魔の剣幕に押された魔理沙が素直に返事をする。

 「取り敢えずこれを貴女達に渡しておくわ…。」
 「オーケー。」

 小さな小瓶を魔理沙とアリスに1つずつ渡す。受け取った2人が小瓶をしまい込むのを確認すると、今度は先程より幾分か大きめの小瓶を手に取り魔理沙達に見せる。

 「お次はコレよ。これは「ハイグレシロップ」。そのままの通りこれを食べさせる事で相手を洗脳できるわ。使い方はこれも簡単、普通のシロップみたいにパンケーキやお菓子にかけて食べさせるだけよ。甘みとフルーツの香りを付けてあるからバレ難い筈よ…。」
 「へぇ〜凄いな〜。どれ位で効果が出るんだ?私が飲んだ「灰暮茸」で作った魔法薬は一晩で効果が出たみたいだけど…。」
 「あら?それって貴女の家の実験用の机に置いてあった本に書かれていた奴の事?」
 「うん!飲んだ後すぐ寝ちゃったから、どれ位の時間で効果が出るか分からないけどね。」

 少し照れくさそうな仕草を見せる魔理沙に、パチュリーが説明の続きをする。

 「そうね…こっちはまだ試していないから確証は得てないけど、効果が現れるまでそれほど掛からない筈よ。こっちは実際に使って見て、効力を確認次第貴方達にも渡すことにするわ…。取り敢えず私達が用意したのはこれだけよ。」
 「了解☆香水だけでも十分!」
「それで?今後はどうしますか?」

 小悪魔が魔理沙に訊ねる。魔理沙は目を閉じて少しの間考える。

 「取り敢えず、最終目標は幻想郷の住人達を洗脳することかな?それ位になれば魔王様の御力もかなり戻ると思うから。まだまだ先は長いから、もう暫くは周りにバレない様に気を付けよう。」
 「分かったわ…。」
 「取り敢えず私達の方は、早ければ今夜中に紅魔館全体を抑えるつもりです。」
 「そんなに急に進めて大丈夫なの?」

 小悪魔の言葉を聞いて、魔理沙とアリスが目を丸くする。その様子を見てパチュリーが口を開く。

 「逆に下手に時間は掛けれないわ。特にレミィ達の能力は厄介よ。」
 「それに、昨晩の実験の際に妖精メイド数人にハイグレの事を知られてしまいまして、その子達は無事に洗脳したんですけど、いつボロが出るか分かりませんから…。」

 妖精メイドの件を聞いた魔理沙が不安そうな表情をしてアリスと顔を見合わせている。

 「大丈夫よ、私達に任せて頂戴。」
 「本当に平気?何なら私達も手伝うわよ?」

 心配そうな表情でアリスが提案する。ただでさえ紅魔館は広く、使用人を含めた住人の数も多いのでとても一晩で片付くか不安になる。しかし、パチュリーと小悪魔は余程自信がある様子であった。

 「取り敢えず今日は一旦此処までにしましょう?こっちが済んで館内の安全が確保されれば、今度は直接連絡をよこすわ…。他に何かある?」
 「いや、特には無いよ。私達も壊れた家を直してから行動するよ…。」
 「了解です!お二人も気を付けて下さいね!」
 「えぇ、貴女達も気を付けてね。何かあったら連絡を頂戴、直ぐに駆けつけるわ。」
 「それじゃあ解散しましょう。」
 「うん。ハイグレ魔王様の為に!」
 「「「ハイグレ魔王様の為に!」」」
 「「「「ハイグレッ!」」」」

 4人は服を着たままハイグレポーズを一度だけすると、魔理沙とアリスは入って来た窓から屋外へと出ていく。2人が出たのを確認すると小悪魔が周囲を確認した上で窓をそっと閉める。屋外へと出た魔理沙とアリスは、周囲を警戒しながら塀を乗り越える。塀の角から一応正門の方を確認する。門の前には来た時同様、美鈴が立ったまま爆睡しているのが確認できた。それを確認すると、アリスと共に箒に乗って魔法の森へと飛び立って行った…。
* Re: 東方泳装録6-3 ( No.27 )
日時: 2020/07/16(木) 21:36:15 メンテ
名前: 奴隷苦くん

 図書館を出た魔理沙とアリスは、昨日、霊夢が半壊させた魔理沙の家を直すために霧雨魔法店に向かった。家の前に降り立った魔理沙は、改めて自分の家の変わり果てた姿を見る。玄関だった場所は、ぽっかりと大きな穴が開いてしまっており、バラバラのグシャグシャになった木片やレンガの残骸が散らばっていた。

 「昨日、初めて見た時も相当ショックだったけど…明るくなってから見てみると更に堪えるな…。」
 「やった本人は全然悪びれてなかったわ。」
 「おのれ、怪力鬼巫女め!この借りはキッチリ返すぞ!必ずこの手でハイグレ人間にしてやる〜!!」

 自宅を滅茶苦茶にされた怒りを露わにし、霊夢への仕返しに燃える魔理沙をアリスが宥める。早速修理に取り掛かるが、その前に抱えていた人形を抱えて家の中へと入っていく。ベッドの傍の机の上に人形を寝かせると、出かける前に着せた服を脱がせる。青色のハイレグ水着姿が露わになった人形は、自力で起き上がるとふよふよと浮き上がって蟹股になるとハイグレポーズを始める。小さな身体を一生懸命揺らしながらポーズを繰り返す人形をそのままにして、壊れた玄関から手を付け始める。

 「一旦掃除をして、木屑やら埃を取り除いてから取り掛かりましょう。」
 「あいよ〜!私の箒の出番だな!」

 愛用の箒で散らばった木屑や土を外へと掃き出していく、その横でアリスが修復魔法の調整を進めていく。その作業が終わると、魔法の調整が終わったアリスが、宙に描いた魔法陣に手を翳して詠唱を始める。詠唱が終わると魔法陣が輝きだし、小さな光の粒子が壊れた玄関の方へと流れていく。一瞬目が眩むほどの光が満ち溢れ、魔理沙は手で顔を覆った。少しして手をどけると、先程まで大きな穴が開いていた部分が新たなレンガで埋められ、簡易な物ではあるが木製の扉が取り付けられていた。

 「ひゃっほ〜☆綺麗になった〜!」

 ピョンピョンと飛び跳ねて喜び、直ったばかりの扉を開ける。詠唱を終えたアリスがその後から中に入ると、今度は散らかった部屋の掃除に取り掛かる。倒れた棚や散らかった家具等を手分けして戻していく…。

 「全く、いつも言ってるけど物が多過ぎよ。要らない物は処分しなさいって言ってるでしょうに。」
 「むぅ〜まだ使える奴なんだから勿体ないじゃん!」
 「明らかに元から壊れてる様な物もあるけど…?」
 「こっこれは捨てちゃダメなのっ!」

 アリスが手に取ったボロボロのガラクタに慌てて飛びつき、両手で大事そうに抱えると潤んだ瞳をアリスに向ける。その様子を見て、アリスが肩を落としながらため息をついた。魔理沙の家が全く片付かず、いつも散らかっているのはこういう所があるからなのだろうと察する。

 「はぁ…、取り敢えず後は地下への階段がある物置ね…。手早く済ませましょう。」

 そう言うと、家の奥の方に進んでいく。その後に付いて魔理沙も奥の物置部屋へと歩いて行く…。
* Re: 東方泳装録6-4 ( No.28 )
日時: 2020/07/16(木) 21:38:20 メンテ
名前: 奴隷苦くん

 昨日と変わらず晴れ渡る幻想郷の空。暖かな太陽の光が降り注ぐ中、上空に1つの影がその身に風を纏いながら滑空していく。白いシャツに黒のミニスカートを着て、赤い一本下駄の様なデザインのローファーを履き、頭に頭襟(ときん)を被った黒い髪の少女・射命丸文が、背中から生えた黒い翼をはためかせながらある場所へと向かっている。

 「〜♪いや〜今日も良い天気ですね〜。絶好の取材日和ってヤツですね!」

 独り言を呟きながら向かった先は、人里離れた森の中に佇む博麗神社。昨日の昼間、魔法の森から響いてきたという爆発音と地鳴りについて、何か知ってないかを聞き出して明日の新聞のネタにしようとしていた。程無くして見慣れた神社が見えて来ると、高度を落としながら取材対象を探す。鳥居周辺や石畳の辺りには見当たらなかったので、庭の方に向かって降りて行く。

 「よっと!おっはよ〜ございま〜す!!清く正しい射命丸文、今日は霊夢さんに取材しに来ましたよ〜!!」

 庭に下り立つと元気一杯に挨拶をする。

 「あ、新聞屋だ…。」

 居間の方から声が聞こえて来る。そちらの方を見ると、先日の異変以降神社に居ついている高麗野あうんが顔を覗かせていた。

 「霊夢〜。新聞屋が来たよ〜。」

 文の姿を見たあうんが振り返って神社の主、霊夢を呼んだ。霊夢の在宅が確認できたのでサッと縁側の方へと飛ぶように移動する。あうんが向いている方向を見ると、ちゃぶ台の上に見覚えのあるスイーツの載った皿が置いてあり、そのスイーツを幸せそうに頬張っている霊夢が居た。それを確認して、早速声を掛ける。

 「あやややや!おはようございます霊夢さん!!朝からスイーツとは珍しいですねぇ〜これはこれで新聞のネタになりそうです!」
 「んぐっ…はぁ〜幸せ〜。」
 「…。もしも〜し霊夢さ〜ん?」

 スイーツに夢中で全く反応を見せない霊夢に、再度声を掛ける。すると横から呆れた表情のあうんが話しかけて来る。

 「昨日の夕方からこの調子なんだ。それ(スイーツ)はどうしたんだって聞いても教えてくれないし、しつこく聞いたら怒られた…。」

 あうんが自分の頭を指さす。成程彼女の頭には大分治って来たものの小さなコブが一つできていた。こういう時の霊夢は目前の食べ物にしか気が向かない、殊に滅多にありつけない高級な甘味やご馳走の類となると尚更であった。取り敢えずあうんの頭を撫でてやりながら話しかけるタイミングを待つことにした。頭を撫でられているあうんが文に訊ねる。

 「新聞屋は霊夢に何の用があるの?」
 「昨日のお昼頃に魔法の森の方で爆音が響いた後、地鳴りがしたっていうのはご存知ですか?今日はその取材に来たんですよ。異変バスターの霊夢さんなら何か知ってるんじゃないかと思いまして…。」
 「あう〜…。」
 「???どうかしましたか?」

 文の訪問理由を聞いたあうんが、戸惑うような様子を見せる。それを見て文が訊ねる。

 「それと関係あるか分からないけど、昨日の昼前に霊夢が人形遣いとかと一緒に魔法の森の方に歩いて行くのと、夕方位に魔法の森から鼻歌を唄いながら歩いてくるのを見かけたって聞いたんだけど…。」
 「それってつまり…。あの爆音と地鳴りの正体は霊夢さんだと…?」
 「あう〜…たぶん。」

 それを聞き霊夢の方を見る。丁度食べ終えた所でお茶を一気に飲み干している所であった。お茶を飲み干した霊夢がコツンとちゃぶ台に湯呑を置く。

 「はぁ〜っ最高〜〜〜っ!!」

 上機嫌の様子の霊夢に、文が恐る恐る声を掛ける。

 「もしも〜し、霊夢さ〜ん?」
 「ん?ゲゲッ文!アンタいつ湧いたのよ?」
 「失礼な!ちゃんと挨拶してましたよ!?」
 「あ〜はいはい、で?今日は何の用?内容によっては天狗の住処まで投げ飛ばしてあげるわよ?」

 スイーツの箱と食器類を片付けながらめんどくさそうな表情で聞いてくる。その様子に文句の一つでも言ってやりたかったが、取り敢えず昨日の騒動について訊ねてみる。

 「昨日のお昼頃、爆音と地鳴りの騒動があったのってご存知ですか?何やら霊夢さんとアリスさんが関係しているようですが…?」
 「ん〜?あぁ…あれね。大したことじゃないわ、ちょっと泥棒の家の風通しを良くしてあげただけよ。」
 「泥棒の家って魔理沙さんの家の事ですか?あの爆音と地鳴りから想像するに跡形も無く消し飛んでそうですけど…。」
 「流石の私もそこまで鬼ではないわ。生意気にも魔法で入れない様にしてあったから玄関毎消してあげただけよ。」

 絶対無事じゃないだろうなと内心思いながらも、更に聞いてみる。

 「ちなみに魔理沙さんはどうしたんです?」
 「さぁ?留守だったみたいだけど〜。」

 全く悪びれていない様子で答える霊夢に、2人が軽蔑の目を向ける。隣のあうんが代わりに霊夢に聞く。

 「さっき食べてたヤツはどうしたの?」
 「ん?あぁこれ?依頼人のパチュリーから報酬として受け取ったのよ!本当は魔理沙に用があったんだけど、アイツに盗まれた本を回収できたから受け取ったのよ。…あげないわよ?」
 「悪魔か魔王ですか…?」

 スイーツの箱を庇いながら鬼の様な表情をする霊夢を見て、顔を反らしながらぼそりと言う。何ともあっけなく真相にたどり着いてしまった文は、取り敢えず被害者の家にも取材がてら様子を見に行こうと立ち上がる。それに合わせる様に、あうんも立ち上がり部屋を出ていく。

 「ちょっと何よ!元はと言えば魔理沙の日頃の行いでしょ!?家ごと消されなかっただけでも十分でしょ!?ねぇアンタ達!」

 背後で勝手に反論している霊夢を放置して、二人はその場を後にする。飛び上がった文は一先ず魔理沙の自宅の様子を見に行ってみようと思い、魔法の森方面へと向かい始める。

 「おい〜〜!まだ話は終わってな〜〜い!!」

 神社から霊夢の叫び声が空しく響き渡る。それに気に留める事無く、羽根をはためかせて加速していく…。
* Re: 東方泳装録7-1 ( No.29 )
日時: 2020/07/16(木) 21:40:35 メンテ
名前: 奴隷苦くん

 ぽっかりと口を開けていた地下書庫への階段の入り口を修復し終えたアリスと魔理沙は、椅子に腰かけて一休みしていた。カムフラージュで着ていたドレスを脱ぎ、ハイレグ水着姿になった2人の傍で、すっかりハイグレポーズに馴れた人形が相変わらずポーズを繰り返していた。それを見ていた魔理沙がアリスに言う。

 「人形もすっかりハイグレの虜だな!一休みしたら私たちもハイグレを捧げよう!あとの事はそれからだ!!」
 「ふふっ…家に置いてきた子たちも今頃じっくりとハイグレを堪能している筈だし、後で様子を見に帰りたいわ。」
 「うん。」

 紅茶の入ったカップに口を付ける魔理沙。先程から秘部に食い込んだハイレグが疼いて、ハイグレポーズへの欲求が高まりつつある。それはアリスも同じようで、先程から頬を少し紅潮させている。とそこへ外から聞きなれた声が聞こえて来る。

 「ま〜り〜さ〜さ〜ん!!清く正しい射命丸文で〜す!!」
 「ま、不味い文だ!!アリス急いで服着て!それから人形も…!」
 「わ、分かったわ!!」

 突然の来訪者に慌てて脱ぎ捨てたドレスを着て、アリスを家の奥へ行かせると直したばかりの玄関へと向かう。再び文が声を掛けて来る。

 「ま〜り〜さ〜さ〜ん!」
 「ハイハイ、居ますよ〜っと…。」

 自然を装いながら玄関の扉を開ける。魔理沙の姿を確認した文が何時もの様に早口でしゃべり始める。

 「おはようございます!昨日は災難だったようですが、ご自宅の修復は済んだのですか?先程、神社で霊夢さんがやったと聞いて来たんですが、その事はご存知ですか?その時魔理沙さんは何方におられたのでしょうか?それから…。」
 「あ〜もう!相変わらずやかましい奴だな〜。今片付けが済んだ所だからまた今度にしてくれ〜!!」
 「まぁまぁ!そう仰らずに、ちょこ〜っとお話しを聞かせて頂ければ良いのですよ!明日の記事にしたいんですぅ〜。」

 しつこくあれこれ聞いてくる文を何とか玄関先で押さえている様子を家の奥に隠れながら窺っている。ハイレグ姿のままのアリスに、同じくハイレグ姿のままの人形がハイグレをしても良いかと視線を向けて来る。玄関先の様子に聞き耳を立てながら、仕方ないといった表情で頷く。それを確認すると人形は嬉しそうな表情を作り、ハイグレポーズを再開する。

 (う〜早く帰って〜!!)

 ハイグレをする人形を見て、自分もハイグレ欲が増す。相変わらず玄関では魔理沙が文を追い返そうとしている。その様子を窺いながら、我慢のできなくなったアリスが感づかれない様に気を付けながらハイグレポーズを取り始める。声が出そうになるのを何とか我慢しながらも、自分の人形に合わせてするハイグレはとても気持ちが良かった。もう自分では止めることはできなくなったアリスは、人形と共にハイグレを繰り返す。辛うじて声が出ない様に我慢していると、玄関のやり取りに変化が見られた。

 「仕方ないですねぇ〜。それじゃあまた後でお邪魔する事にしますね。」
 「出来れば夕方位にしてくれ〜。」
 「それじゃあアリスさんに話を聞きに行ってから聞きに来ますね!」
 「…!?あっちょっと待った!アリスならパチュリーの所に行ってから人里に行くって言ってたから家には居ないよ!!」

 アリスの家に行こうとする文に慌てて、魔理沙は咄嗟に嘘をつく。アリスの家の方に飛び去ろうとしていた文が、こちらに振り向いて聞いてきた。

 「おや?そうなんですか?」
 「あー…今日はパチュリーの所で、新しい人形に使う魔法式の検証をやるって今朝聞いてさ…。だからアリスの家に行っても誰も居ないぜ。」
 「フムフム、それは興味深い…明日の新聞のネタにもなりそうですし、一つ紅魔館へ行ってみるとしましょう。それでは失礼〜!」

 バサバサと翼をはためかせて飛び去って行く文の後ろ姿を見送り、やれやれといった表情で扉を閉めて家の奥に戻って行く。

 「お〜い、アリス〜もういいよ〜。」

 身を隠しているアリスに声を掛けながら奥へと歩いて行く。

 「アリs…」

 声を掛けようとした魔理沙は一瞬その場で固まる。アリスは声を出さない様に歯を食いしばり、目をギュッと瞑りながらも自分の人形と一緒にハイグレポーズをしていた。その様子を見て魔理沙は少しムッとした表情で声を掛ける。

 「ちょっとアリス!ズルいよ自分達だけハイグレして〜!文を追っ払うの大変だったんだから!!」
 「…!!あっごっ御免なさい魔理沙。この子が余りにも気持ちよさそうにハイグレをするからつい…。」
 「むぅ〜後で一緒にハイグレしようと思ってたのにぃ〜。」

 ほっぺたを膨らませて怒る魔理沙に申し訳無さそうに謝る。また誰か来ると不味いのですぐさま脱いでいたドレスを着ると、先程の様に椅子に腰かける。

 「大丈夫かしら?パチュリーの所に行ったのよね?」
 「パチュリーなら大丈夫だ!きっと上手く誤魔化せるハズさ。」
 「それはそうかもしれないけど…一人だったんでしょう?ここでハイグレにしても良かったんじゃ…?」

 不安そうな表情のアリスに聞かれた魔理沙が、人差し指を立てて顔の前に突き出しながら答える。

 「ちっちっち、まだその時ではないのだよアリス君。文は基本的に明日の新聞のネタを昼頃までには仕入終えるらしいんだ。文を洗脳するのは夕方にもう一度来た時の方が都合が良い。」
 「???じゃあ夕方までどうするの?」
 「考えはある!一旦アリスの家に行こう…。他の人形たちの様子を確認したら一度人里へ出よう。」
 「分かったわ。」

 魔理沙に同意したアリスが立ち上がり、支度を整えて家を出る。2人はまた箒に乗ってアリスの家へと向かった…。
* Re: 東方泳装録7-2 ( No.30 )
日時: 2020/07/16(木) 21:43:37 メンテ
名前: 奴隷苦くん

 魔理沙とアリスとの秘密の会談後、大図書館内ではパチュリーと小悪魔が着々と計画の準備を進めていた。既に朝を迎えた紅魔館は、夜明け前までの慌ただしい雰囲気から一変、しんと静まり返っていた。館内には清掃担当の妖精メイド達がいつも通り各部屋を掃除し、廊下や屋敷の周辺を警備担当が巡回している。いつもなら咲夜が来て、身の回りの世話を焼きながら洗濯をする所であるが、昨日昼間に一緒に外出していたこともあってか今朝はまだ姿を見せていなかった。しかし、今のパチュリー達にとってこの状況は非常に都合が良かった。お蔭で紅魔館制圧の下準備は粗方終わっていた。大きな魔法陣を宙に描いて、魔導書を片手に呪文を唱えていたパチュリーが向かい側で作業している小悪魔に声を掛ける。

 「そっちの準備は済んだかしら?」
 「はい、こっちの調整はこれで完了です。何時でも行けますよ?」
 「そう…これが終わり次第、発動。これが上手く作動すればレミィの運命操作能力を抑制できるわ…。」

 パチュリー達が準備していたのは、レミリアの持つ運命を操る能力を弱めるためのものであった。紅魔館を制圧するにあたって最も厄介なのは制圧される運命を察知し、未然に防がれてしまう事にあると考えたためであった。魔法陣の組み立てと調整も終わりに近付き、もう一息で完了という所で図書館の入り口から声が響いて来た。

 「おっはよ〜ございま〜す!!清く正しい射命丸文で〜す!」
 「!!今一番来てほしくない奴が来たわね…。」
 「どうしますか?」
 「ここは一旦追い返しましょう…。」
 「はい。」

 作業の手を止めて、声の聞こえて来た図書館の入り口が見える場所まで移動する。入り口の所に立っている烏天狗の文の姿を確認すると、向こうもこちらに気付いたのかメモ帳とペンを手に近寄って来た。

 「改めておはようございます!魔理沙さんからアリスさんがこちらに来ていると伺いまして、昨日の魔理沙さんの家が霊夢さんに襲撃された一件について色々とお聞かせ願えればと思いまして〜。あっ!勿論、霊夢さんを雇った貴女にも是非経緯についてお聞きできればと思うのですが…。」
 「…。アリスならもうここには居ないわ…。昨日の件についてはノーコメントよ。分かったらさっさと帰って頂戴…。」

 しっしと手で合図しながら帰るように言う。しかし、それに構うことなく文が食い下がって来る。

 「まぁまぁ、そう仰らずに一言だけでも良いんです〜。」
 「しつこいわね…。作業の邪魔よ早く帰って頂戴…。」
 「少しだけ少しだけでも〜。」
 「いい加減にしないと魔法で焼き鳥にするわよ?」
 「ぐぬぬ…暴力に訴えるのは感心しませんよ?私だって明日の新聞のために命を張ってるんです!諦めませんよ…‼」

 強靭なマスコミ精神で、パチュリーの脅しを跳ねのけ取材を強行しようとする文。と、その時、文の背後から声が聞こえて来た。

 「あら?何時の間にやら侵入者が…。」
 「…!!」

 突然後ろから声が聞こえて驚いた文が振り返ると、いつの間にか咲夜が立っていた。咲夜の姿を確認したパチュリーが咲夜に告げる。

 「あら咲夜、丁度良い所に来たわ…。ブン屋をここから摘み出して頂戴…。」
 「畏まりました。」
 「わわわっちょっちょっとまっt…。」

 言い切る前に文の姿が咲夜と共に突然消えた。それを確認すると小悪魔と共に魔法陣の仕上げに取り掛かる。一方、正門の所まで文を連れ出した咲夜が、門の手前で能力を解除する。自分以外の止まっていた時間が再び動き出す。

 「…てください〜!!って…!?」
 「さて、お引き取りを…!!」
 「あやややや…しっ失礼しました〜!!」

 笑顔でナイフを構えている咲夜を見て、慌てて逃げ出す文。素早く空へ上がると人里の方に飛んでいく姿を見送ると、門の向こう側を睨む。その先にはイビキを掻いて爆睡している美鈴が門の柱に寄り掛かっていた。持っていたナイフを美鈴めがけて投げる。それは門の格子の合間を縫うようにすり抜けると、見事美鈴の側頭部に突き刺さった。途端に叫び声が上がる。

 「ぎゃあああああああす!!いっいたい〜〜〜〜っ!!」
 「おはよう、また寝てたわね。貴女…。」
 「ひぇっ…さ、咲夜さん!!」

 転げ回っていた所に咲夜から声を掛けられ跳ね起きる。怖い笑顔でこちらに歩いてくるのをガタガタと震えながら見ていると、とても嬉しそうな様子で告げられた。

 「また侵入者が潜り込んでたわよ。今日もペナルティ確定ね♪」
 「うわ〜〜ん!お慈悲を〜!」

 門越しにそう言われ、泣きながら講師にしがみついて許しを乞う。しかし、咲夜はそれを無視して振り返り、玄関の方へ歩き始めた所で足を止めた。すると、向こうを向いたまま咲夜の咲夜が小さくため息をついた。

 「はぁ…まぁ今日は少し位慈悲を暮れてあげるわ…。」
 「あっありがとうございます〜〜〜!!」
 「“食事抜き”から“水だけOK”にしてあげる感謝なさい。」
 「ヒッヒドス!!水だけなんてそれもうただの植物じゃないですか〜!?」
 「あら?立って寝てるだけの門番なんてその辺に生えてる草木と変わらないじゃない?」

 そう言うと今度こそ玄関へと歩いて行く。玄関の扉を開けて中へと入っていく。

 「うわ〜待ってくださ〜い!!」

 美鈴の叫びも空しく、バタンという音と共に扉が閉められた。
* Re: 東方泳装録7-3 ( No.31 )
日時: 2020/07/16(木) 21:46:11 メンテ
名前: 奴隷苦くん

咲夜が図書館へ戻るとパチュリーと小悪魔が一息ついていた。パチュリーがこちらに気付いて労いの言葉を述べる。

 「御苦労様。」
 「侵入者を摘み出して参りました。」
 「いつも苦労を掛けるわね…。」
 「これもメイドの仕事でございますので…。」

そう言うと、パチュリーがテーブルの上のティーポットを指さす。

 「小悪魔に紅茶を用意させたわ。貴女も一緒にどうかしら?」
 「いえ、まだ仕事が少し残っておりますので…。」
 「あら、妖精メイド達も居るんだから少し位平気よ。それに、昨日のお礼もしないと…。」
 「は…はぁ…ではお言葉に甘えて…。」

 そう言うと椅子に腰かけると、小悪魔がティーカップに紅茶を注いで差し出してくる。ティーカップから湯気と共に紅茶の香りが立ち上ってくる。小悪魔が飲み干されたパチュリーのティーカップにも紅茶を注ぐ。

 「どうぞ、今日の紅茶は疲れが吹き飛ぶほど美味しいですよ?」
 「いただきます。」

 ティーカップを手に取り口を付ける。口の中に暖かい紅茶の味が広がり、全身に染み渡る様な感覚を覚える。パチュリーと小悪魔がニコニコとしている前で、咲夜は紅茶を飲み干していく。空いたカップをテーブルの上に置くと小さく息を吐く。

 「確かにとても美味しいですね。全身の疲れが嘘の様に無くなっていく感じがします。」
 「ふふふ…。」
 「ん?」

 突然、咲夜は身体に違和感を覚えた。疲労感が無くなったにもかかわらず、身体の動きが少しずつ鈍って来る。更に頭の中がフワフワとした感覚で満たされて、睡魔に似た感覚を覚える。とろんとしながらもパチュリー達を見ると、2人は相変わらずニコニコ顔でこちらを見ている。数分が経過した頃、パチュリーが立ち上がり近寄って来ると耳元で囁いた。

 「どうかしら?脳がフワフワして思ったように身体が動かないでしょ?」
 「ん…。」
 「どうやらパチュリー様の仰る通りの様ですね。そろそろ明確な変化が起こるはずですよ。」

 紅茶に何かを仕込んでおいたのだろう。咲夜は椅子に腰かけたままぐったりとし、自分の身体をぼんやりと見つめる。先程から心臓の鼓動が早くなり、身体は火照っているのが分かる。するとメイド服の中で更なる違和感を感じ始める。

 「ぁ…。」
 「変換が始まったみたいね…。」

 咲夜の様子を見てパチュリーが呟く様に言う。青いメイド服の中で肌と下着の間に何かが這う様な感覚を感じ始める。その感覚がはっきりしてくると今度は付けていた下着の感覚が薄れていく。完全に下着の感覚が無くなると今度は胸と秘部がきゅっと締め付けられる感覚に襲われる。

 「あう…。」
 「あ、変換が完了したみたいですよパチュリー様。」
 「その様ね…。試作品だったけど上手くいって良かったわ。さぁ咲夜、立ち上がりなさい…。」

 パチュリーの声に反応し身体が勝手に動く。頭の中がぼうっとした状態のまま椅子から立ち上がると続けてパチュリーが命じてきた。

 「メイド服を脱ぎなさい…。」
 「…。」

 咲夜が命じられるがままにメイド服を脱ぎ始める。先ずエプロンを外すと、ボタンを次々と外していく。それが終わると両手でシャツをはだけると、先程まで付けていた筈の下着が無くなっており、代わりにライトブルーが露わになった。続けてミニスカートのホックを外し、スカートがはたと床に落ちるとX字に切れ込みの入ったハイレグ水着が完全に露わになる。メイド服を脱ぎ終えた咲夜にパチュリーが命じる。

 「それじゃあ咲夜、ハイグレをしてみなさい…。」
 「はい、畏まりました…。」

 トロンとした表情のまま返事をすると、ゆっくりと両足を開いて蟹股姿勢になり、両手をX字のラインに沿えると抑揚の無いかけ声と共にハイグレポーズを始める。

 「はいぐれ…はいぐれ…はいぐれ…はいぐれ……はっ!?」

 4回ハイグレをした所で、ハッとした表情になる咲夜。その様子にパチュリーと小悪魔がニヤリと笑う。我に返った咲夜が自分の姿を見て悲鳴を上げる。

 「きゃあああああああっ!!なっ何ですかこの恰好!?」
 「あはははっ!良く似合ってるわよ咲夜。」
 「パッパチュリー様!?これはどういう事ですか!こんな姿恥ずかし過ぎます〜!!」
 「ふふふ…咲夜さんもやっぱり女の子なんですね。恥ずかしがってる咲夜さん可愛いですよ。」
 「もう!いくら私でも怒りますよ!!」

 顔を真っ赤にして内股になり、両手で胸を隠しながら怒る咲夜。パチュリーは、それを無視して咲夜が脱いだメイド服を拾って小悪魔に手渡すと、自分の着ている服を脱ぎ始める。着ていた服を無造作に捨てて紫色のハイレグ水着姿になると恥ずかしそうにモジモジしている咲夜の方を向く。

 「はわわわ…その様なはしたない姿、お嬢様達にお見せするのは宜しくないですよ!」
 「あら?私は別に平気よ?それにどの道レミィ達にもハイレグ水着姿になって貰うつもりだから…。」
 「勿論、咲夜さんにもご協力戴きますからね♪」

 パチュリー同様、服を脱いでハイレグ水着姿になった小悪魔がニコニコ顔で言う。

 「私は絶対に嫌ですよ!!早く服を返して下さい!!」
 「そうね…貴女がハイグレ魔王様の僕になった後で返してあげる。」
 「は、はいぐれまおう?(まさか異変か何か…?)」

 聞いたことの無い名前に咲夜が聞き返す。パチュリーと小悪魔の様子から何かしらの異変が起こっている事は今までの経験上から察しはついたが、この姿と先程させられた恥ずかしい動作に何の意味があるのかまでは全く見当もつかなかった。

 「どの道洗脳が進めば自然と理解できるけど…まぁ簡単に言えば、貴女は私たちと同じハイグレ魔王様の僕になって魔王様の完全復活のために身も心も捧げるのよ…。」
 「私はお嬢様達にお仕えする身!はいぐれまおうなどと言う得体の知れない者に使える気など毛頭ありません!!」

 咲夜はきっぱりとそう言うと、今までニコニコと笑っていた小悪魔がムッとした表情になる。一方のパチュリーは冷静に小悪魔を諫める様に手で制すると、冷酷な笑みを浮かべてこちらを見てくる。

 「今の貴女ならそう言うに決まっているわ…。取り敢えず、貴女への措置を済ませて…その後でレミィか魔王様のどちらに忠誠を誓うか聞かせて貰う事にしようかしら…。」
 「私の意思は変わりません!!どうやら操られている様ですね?少々荒っぽいやり方ですが取り押さえさせていただきます!!」

 左の腿に巻かれたナイフホルダーからナイフを抜き取り、背後の机の上に飛び乗って飛び上がるとパチュリー達に向かってナイフを投げる。パチュリーが右手を前に翳す様に伸ばすと障壁魔法が周辺を覆い、飛んでくるナイフを弾き落とす。床に着地した咲夜が残ったナイフを手に突進する。

 「無駄な足掻きよ…。」
 「……!」

 ナイフで直接斬りかかろうと半身になりながら更に近付いていく。十分に距離を詰めた所でナイフで鋭い一閃を放つ…。しかし、それはフェイントであり、障壁魔法をギリギリをナイフが掠めると、そのままの勢いでくるりと身体を一回転させながらパチュリーの右側面へと低い体勢になりながら床を蹴る。パチュリーが咲夜の動きを目で追いながら身体をそちらへ向ける。そして、咲夜が移動する先の床に落ちている物が目に留まり、彼女が何をしようとしているのかを理解した。

 「はっ!!」
 「それは…。」

 咲夜がそれを掴み、反対の手を床に着いて宙返りしながら着地する。その左手には彼女が愛用している銀の懐中時計が握られていた。そして、懐中時計を手に自身の能力を発動させた。パチュリー達を含む周囲の時間が凍り付いたかのように静止し、止まった時の中で咲夜はパチュリーに近寄っていく。床に刺さったナイフを抜くと物凄い速度で障壁魔法を切りつける

 「はぁーーーーーっ!!これで…!!メイド秘技『殺人ドール』!」

 止まった時の中でナイフをばらまく様に投擲する。空中でナイフが静止してパチュリーと小悪魔の周辺にナイフの壁が出来上がる。ナイフを蒔き終えた咲夜が能力を解除し、止まっていた時間が動き始める。

 「あら?不覚をとったかしら…?」

 パチュリーが呟く様に言った瞬間、張られていた障壁魔法がまるでガラスが砕ける様に崩れ去り、周囲から弾幕の層が襲い掛かった。轟音が響き着弾点周辺には煙が立ち込めている。
* Re: 東方泳装録7-4 ( No.32 )
日時: 2020/07/16(木) 21:50:45 メンテ
名前: 奴隷苦くん

 「ふぅ…。さて手早くメイド服を着て後片付けを…。」

 小悪魔が傍の椅子に掛けていたメイド服を着ようと手を伸ばす。その時、煙の中からパチュリーの声が響いた。

 「危なかったわ…ちょっと油断しちゃったかしら?」
 「なっ…!!」

 慌てて煙の方を見ると、弾幕の直撃を食らったパチュリーと小悪魔が顔色一つ変えずに立っていた。唖然としている咲夜にパチュリーが不敵な笑みを浮かべながら言う。

 「残念、ハイグレの力を得た私達には通用しないわ…。」
 「そんな馬鹿な!!確かに直撃したはず…!?」
 「してませんよ?全部避けましたから♪」

 くすくすと笑いながら小悪魔が否定する。埃を払う仕草をしていたパチュリーが改めて咲夜を見据えると冷たく命じる。

 「遊びはここまでよ、咲夜。ハイグレポーズを再開しなさい…。」
 「…!!かっ身体が勝手に…!?」

 パチュリーの声に反応した咲夜が、パチュリー達の方へ身体を向けると、両足を広げて蟹股になり両手をX字のラインに沿える。少し腰を落として前傾姿勢になるとハイグレポーズを再び始める。

 「はいぐれっ!?…はいぐれっ!?…はいぐれっ!?…はいぐれっ!?…はいぐれっ!?」

 何とか抵抗しようと試みるも、身体も口も自分の物ではないかの様に勝手に動く。その様子に困惑しながら両腕を振り上げ、身体を揺らしながらハイグレポーズを繰り返す。普段はメイド服に隠された大きめの胸やハイレグが食い込みつつある綺麗に手入れされた秘部が、ハイグレポーズを繰り返す度に強調される。
 「やっぱり紅茶に仕込むよりお菓子や料理にかけたりした方が良いかもしれませんね?」
 「そうね…ハイレグ水着への変換も下着だけだったし、しっかりとした意思を持つ人間や妖怪では中途半端に時間が掛かったからもう少し改良が必要ね…。」

 ハイグレポーズを繰り返す咲夜を見ていた小悪魔が、隠し持っていたシロップの瓶を取り出しながら言い、改良の必要性を感じるパチュリー。視線を咲夜に戻すと相変わらず困惑した表情でハイグレポーズを繰り返している。

 「はいぐれっ!?…はいぐれっ!?…はいぐれっ!?…はいぐれっ!?…はいぐれっ!?(ぜっ全然言うこと効かない…!さっきと違って身体も口も勝手に…!それに…少し動いたせいで汗が…)」

 先程まで激しい動きをしていたためか、うっすらと汗を掻き始めていた咲夜は、汗で濡れた肌に吸い付いてくるハイレグ水着から与えられる快感に戸惑う。X字に沿って手を上げ下げする度にググッという音と共に秘部に生地が食い込んでくる。筋が水着の上からでも分かるほどにくっきりとし始め、胸も最初は無理矢理押しつぶす様に押さえつけられていたのが、胸が揺れる度に胸全体を包み込むようにぴったりと張り付いていた。

 「どう咲夜、大分とハイレグ水着が馴染んで来たんじゃない?」
 「いい感じに張り付いて来てるみたいですね〜。」
 「はいぐれっ!…はいぐれっ!…はいぐれっ!…はいぐれっ!(この水着、まるで生きてるみたいに…くっ食い込んでくるっ!?…何とかして脱がないと…不味い…!!)」

 目を見開きハイグレポーズをとる度に歯を食い縛って快感に抗う咲夜。その顔に浮かんだ汗が幾筋も頬を伝い、身体を揺らす度に飛び散ったり床に落ちる。更に秘部に食い込んでいる部分が湿り始め更なる快感を与えて来る。

 「はいぐれっ!…はいぐれっ!…はいぐれっ!…はいぐれっ!…はいぐれっ!(わたしがっ!…こんなっ!…はしたないっ!…ことでっ!…あぁっ!ギモ゛ヂッ…い゛っ何でぇっ!?)」
 「ふふふ…。」

 矢継ぎ早に襲い来る快楽が思考に影響を与え始める。ポーズも徐々に激しくなって最早手遅れの状態であった。その様子をパチュリー達はニヤニヤしながら見ている。

 「ハイぐれっ!…ハイっぐれっ!…ハイぐれぇっ!…ハイぐれぇ〜っ!はいぐれぇ〜っ♪(あ、あっアタマのなか…はいぐれっ!っでいっぴゃいにっ!はいっぐれっ!あははっはいぐれぇっ!みずぎがっ!はいぐれぇ〜っ!くいこんでぇ〜っ!むりぃぃぃ
〜♪)」
 「あ〜股布から滴が垂れて来始めましたね〜もうダメなんじゃないですか〜?」
 「咲夜〜まだ我慢するの?いい加減諦めなさい…。」

 ハイグレポーズを繰り返す咲夜の両隣から、パチュリーと小悪魔が囁く様に声を掛ける。ハイグレの脳内浸食も大分と進み、全身を震わせて快感に溺れていく…。何とか抵抗しようとするも思考は“ハイグレ”で塗りつぶされ、時折浮かぶレミリアやフランの姿が、ハイレグ水着姿に置き換えられて気持ちよさそうにハイグレポーズを繰り返す姿へと塗り替えられる。それらがドロドロに溶ける様に崩れ落ちていくと、一面真っ黒になると不気味な笑い声と共に黄色と青色の道化師の様なマスクが徐々に大きくなりながら近づいてくる。

 『ホッホホホホ…ホホホホホホ…ホホホホホ…ホホホホホ……』
 「ハイグレッ!…ハイグレッ!…ハイグレッ!…ハイグレッ!あははへ…♪(ハイグレッ♪ハイグレッ♪ハイグレッ♪ハイグレッ♪ハッハイグレ魔王様〜♪)」
 『ホホホホホ…ホホホホホ…ホホホホホ…ホホホホホ…ホホホホホ…ホホホホホ…ホホホホホ…』
 「ハイグレッ♪ハイグレッ♪ハイグレッ♪ハイグレッ♪ハイグレッ♪あっああぁぁあ〜っ…!!」

 リズミカルにポーズを繰り返していた咲夜が、普段の彼女の清潔なイメージとはかけ離れた表情と情けない声を出すと同時に、ハイレグ水着が食い込んでくっきりと浮かんでいる秘部から数回愛液を射ち出して絶頂を迎えた。その様子を腕を振り上げたまま見ていたが、ゆっくりと顔を仰け反らせていく…。

 「あぁ…あぁぁ〜…ハイグレェ〜〜〜…はぁっはぁっあぁ〜…。」
 「やっと終わりましたね♪」
 「咲夜?私の声が聞こえるかしら?」
 「はぁ〜はぁ〜はぁぁ〜…」

 愛液の放出が済んで少しずつ落ち着いて来たのか、仰け反らせていた顔をゆっくりと起こす。暫くとろんとした表情で息を整え、大分落ち着きを取り戻していく。頃合いを見計らってパチュリーが再度声を掛ける。

 「咲夜?気分はどうかしら…?」
 「はい、今までに無いくらい良好です。ハイグレはこんなにも素晴らしく気持ちの良いものなのですね♪そうとは知らずお二人に手間を掛けさせてしまいました。お許しください!」

 先程まで快感によって蕩けた表情になっていた咲夜が、姿勢を正して申し訳無さそうな表情でパチュリー達に謝罪する。

 「気にすることは無いわ…。今までハイグレを知らなかったんですもの…。さぁ、先ずは魔王様へ忠誠のハイグレを捧げるのよ。」
 「はい!畏まりました!」

 笑顔で了承すると先程より更に大きく両足を広げて蟹股になる。スッと両手をX字ラインに沿えると忠誠のハイグレを捧げ始めた。

 「ハイグレ♪ハイグレ♪ハイグレ♪ハイグレ♪ハイグレメイドの十六夜咲夜です!ハイグレ洗脳を受け入れ、ハイグレ人間へと生まれ変わりました!これからはハイグレ魔王様のメイドとしてお仕え致します!ハイグレ♪ハイグレ♪ハイグレ♪」

 程よい速度で明るく忠誠を誓う咲夜の秘部から、また愛液が放出されてカーペットを濡らす。足元に出来た愛液の水溜りを見た小悪魔が、自分がハイグレに洗脳された時の事を思い出してクスリと笑う。足元の水溜りに気付いた咲夜が慌ててハイグレを止める。

 「はわわわ…もっ申し訳ありません!直ぐに後始末を致します…!」
 「ふふっあははははは!!」
 「わわっ!びっくりしました!!」

 パチュリーが突然、お腹を抱えて大笑いする。酷い喘息持ちのパチュリーがここまで大笑いしているのは今までに見たことは無く、付き合いの長い小悪魔も非常に驚いている。

 「はははっ!こんなに大笑いするのは生まれて初めてよ。はぁ〜咲夜ったらハイグレ人間になっても面白いわね。」
 「う〜酷いですパチュリー様〜っ!」

 顔を赤らめて抗議する咲夜を宥め、人差し指を咲夜が作った水溜りに翳した。カーペットのシミが一瞬で消えて無くなり、何事も無かったかのように元の状態へと戻る。

 「はい。後片付け終わったわ!咲夜も無事ハイグレ人間になった事だし、早速次の段階へ進むわよ!」
 「「ハイグレっ!」」
* Re: 東方泳装録7-5 ( No.33 )
日時: 2020/07/16(木) 21:53:01 メンテ
名前: 奴隷苦くん

 咲夜と小悪魔が声を揃えてハイグレをすると、それぞれ脱いだ服を着直す。咲夜がメイド服を着終えるのを待っていたパチュリーが口を開く。

 「さて…早速だけど、咲夜には先に洗脳しておいた妖精メイド達と一緒に他の妖精メイド達の掌握をお願いするわ。私たちはその間、他の洗脳手段を考えておくわ。」
 「畏まりました!ですがパチュリー様一つ宜しいでしょうか?」
 「構わないわ。何かしら?」
 「お嬢様達の洗脳ですが、私にお任せ下さいませんか?」
 「一人でお嬢様達をですか?」

 咲夜の発言を横で聞いていた小悪魔が訊ねる。

 「はい、ハイグレを知り是非お二人にもハイグレの素晴らしさを教えて差し上げたいのです!」
 「う〜ん…私は別に構わないけど、本当に一人で大丈夫?」
 「大丈夫です!今夜中に実行しようかと思います!」
 「余り急ぎ過ぎると、リスクも大きくなるわよ?」
 「心配いりません!必ず成功します!」

 やけに自信満々な咲夜に心配そうな表情を見せるパチュリーであったが、これまでレミリアの出す無理難題の数々と比較すれば、まだマシ容易な課題と言えるのであろうと思い了承する。

 「貴女がそこまで言うのなら…。」
 「有難うございますパチュリー様!それでは実行にあたって一つお願いがございます。」
 「…??何かしら?」
 「私に使ったそのシロップを貸して頂けませんか?」

 咲夜が、ハイグレシロップの小瓶を指さしてパチュリーに頼む。

 「別に良いけど、まだ試作品よ?これから少し改良するからそっちを使ったら?」
 「試作品でも問題ありません。紅茶ではなくケーキに忍ばせようと思いまして…。」
 「「ケーキ?」」

 パチュリーと小悪魔が声を揃えて聞き返す。

 「はい!今夜お二人に出そうと材料を用意していたのです。それに使ってみようかと思いまして。」
 「ふむ、改良するにしてももう少しデータを得られればそれに越したことは無いわね。良いわ持って行きなさい。」
 「有難うございます!お借りいたしますね!」

 礼を言い、小瓶を受け取ってメイド服のポケットに忍ばせる。そのまま図書館を後にしようとした所で呼び止められた。

 「あっちょっと待って咲夜。ついでにこれも渡しておくわ。」
 「これは…香水ですか?」
 「えぇ…役に立つかも知れないから一応ね…。それじゃあ宜しく…。」
 「はい、失礼いたします。」

 パチュリーが差し出したのは、魔理沙達に渡した香水の小瓶であった。咲夜はそれも受け取ると別のポケットにしまい、今度こそ図書館を後にする。

 「無事に咲夜さんを洗脳できましたね♪」
 「えぇ…一息ついたらシロップの改良と香水の増産に取り掛かりましょう。」
 「はい。」

 小悪魔が紅茶を淹れ直しに行くのを見届けると、背もたれにどっと体重を預けて目を閉じる。パチュリーの計画は順調に進んでいた…。
* Re: 東方泳装録 ( No.34 )
日時: 2020/07/16(木) 21:55:20 メンテ
名前: 奴隷苦くん

今回はここまでです。それでは失礼します
* Re: 東方泳装録8-1 ( No.35 )
日時: 2020/08/23(日) 13:02:42 メンテ
名前: 奴隷苦くん

 アリスの家に戻った魔理沙達は、リビングの方に入ると人形達が居る辺りに視線を向ける。出かける前は整列してハイグレポーズをとっていたアリスの人形達は、部屋のあちこちに散らばり、腰を深く落として腕を激しく交差させたり、向かい合わせになって息を合わせたりと、様々なハイグレポーズを披露していた。アリスに抱えられていた人形が、パタパタと手をバタつかせるので、腕の中から解放してやる。解放された人形は、ふよふよと浮き上がると主人の方を見つめる。人形の意を汲んだアリスは着せていた服を脱がしてハイレグ姿にしてやると、人形は近くにいた人形達の元へ飛んでいく。2体の人形が向かい合いハイグレを繰り返している所に合流すると、それに合わせる様にポーズを繰り返し始める。

 「留守番してた子達もすっかりハイグレの虜だな♪」
 「えぇ…あの子も皆と一緒にハイグレできて嬉しそう。」
 「さて、私達は準備に取り掛かろうか。」
 「そうね、文が戻ってくるまでまだ時間はたっぷりあるし…」

 2人が話していると玄関の扉が数回ノックされる。咄嗟に魔理沙は玄関から見えない位置に隠れ、アリスはハイグレポーズをしていた人形達を部屋の奥へ移動させる。人形達が隠れたのを確認すると玄関へと向かい、扉の向こうにいる人物に声を掛ける。

 「誰?」
 「こんにちは〜☆」

 扉の向こうから聞こえて来た声に聞き覚えのあったアリスが訊ねた。

 「その声は…ひょっとしてメディスン?貴女なの?」

 取り敢えず玄関を開けるアリス。玄関の前に立っていたのは、黒のフリルシャツに赤いスカートに身を包み、金色の髪に赤いリボンを付けた少女の様な見た目の人形メディスン・メランコリーであった。

 「えへへ、今日はアリスのお人形さんと遊びにきたのっ!」
 「あらそうなの、でも御免なさいね今日は皆忙しくて…また明日来てくれるかしら?」

 アリスが申し訳なさそうに謝る。それに対して、メディスンが人間の子供の様に駄々を捏ねる。

 「え〜お願い、私もお手伝いするから〜。」
 「う〜ん…困ったわね〜。」
 先般の異変以降、多くの人形を使役しているアリスに懐いたメディスンは、人形と遊ぶために時々アリスの家を訪ねる様になっていた。人間に捨てられ半ば妖怪化した彼女に人形遣いとして興味を惹かれたアリスは、人形達と遊ぶ代わりに新しい人形の研究を手伝って貰う事があった。メディスンをどうやって帰すか悩んでいると、何かを閃いたのか身を隠していた魔理沙が姿を見せて、困っているアリスにフォローを入れる。

 「まぁまぁ、折角来たんだしこのまま追い返すのは可哀想だよ。それに人手は多い方が良いし…。」
 「えっちょっ…!?」
 「わ〜いお手伝いがんばる〜☆」

 魔理沙の言葉にビックリしていると、メディスンが脇を通って家の奥へと入っていく。咄嗟に魔理沙の顔を見て、抗議の視線を向ける。すると、魔理沙が顔を近付けて囁く様に耳打ちする。

 「まだ時間もあるし、“丁度良いお留守番役”が出来そうじゃない♪私に任せて!」
 「えっ…う、うん。」

 リビングの方へ向かうメディスンの後に続いて歩いて行く2人。魔理沙がポケットに忍ばせていた八卦炉をこっそりと取り出して、含みのある笑みをメディスンに向けながら後をついていく。鼻歌を唄いながらリビングに入ったメディスンが、キョロキョロしている。

 「あれれ〜お人形さん達かくれんぼしてるの〜?」

 同じ人形の身である彼女には人形の気配を感じ取ることができる様で、気配がすれども姿の見えない人形達を探す。背後から黒い笑みを浮かべた魔理沙が、優しく声を掛ける。

 「ふふふ…人形達が簡単に見つかる魔法を教えてあげようか?」
 「ん〜??なにそれ〜おしえて〜☆」
 「うん、良いよ。じゃあ……目を瞑って〜」
 「こう?」
「そうそう…じゃあ…ハイグレになっちゃえ☆」

 素早く八卦炉を構えるとハイグレ光線を発射する。目を瞑ったままのメディスンにピンク色の光線が当たり、小さな身体をピンク色の光が包み込んだ。

 「わあぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜っ!?」

 宙に浮いて大の字になると包んでいた光がピンクと青に交互に点滅する。それを黙って観察する魔理沙とアリス。メディスンの着ていた服の中でハイレグ水着が徐々に作られていく、やがて水着が完全に実体化すると服との入れ替わりが始まる。程無くして、ハイレグ姿が定着すると光から解放されて床に着地する。メディスンが瞑っていた目を開いて、自分の姿を確認して驚く。

 「きゃあっ!?なっなにこれぇ〜っ!」
 「ハイレグへの着替えが終わったね☆さて、早速ハイグレをしてみて!」

 鈴蘭の花の様な白系のハイレグ水着を着せられたメディスンに、魔理沙がニコニコ顔でハイグレポーズを促す。メディスンが両足を開いて蟹股姿勢になり、X字ラインの前で両手をクロスさせる様に構えるとハイグレポーズを始める。

 「は…はいぐれっはいぐれっはいぐれっはいぐれっ…なにこれ変な感じがする〜!」
 「直ぐに気持ち良くなるからね♪ほらっ頑張って!…アリス、人形達を連れて来てくれる?」
 「えぇ、分かったわ。」

 アリスが両手の指先から魔法の糸を出現させ、部屋の奥に隠れさせていた人形たちを操り、隠れていたハイレグ姿の人形達が次々に集まってくる。

 「さっ人形達(おともだち)とハイグレポーズを楽しもう☆」
 「はいぐれっはいぐれっはいぐれっはいぐれっはいぐれっはいぐれっはいぐれっはいぐれっ…うわ〜みんなもわたしとおなじだ〜」

 人形達がメディスンの周りに集まり、彼女に合わせてハイグレポーズをとり始める。その間に魔理沙がドレスを脱ぎ、ハイレグ水着姿になるとメディスンと向かい合うようにハイグレポーズをとり始める。

 「ハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッ」
 「はいぐれっはいぐれっはいぐれっはいぐれっはいぐれっはいぐれっはいぐれっはいぐれっ」

 恥ずかしがるメディスンに合わせて、魔理沙が笑顔でハイグレをする。周りの人形達もそれぞれのお気に入りのスタイルのハイグレポーズをとっている。アリスも混ざろうと服を脱ごうとすると魔理沙がアリスに言う。

 「ダメダメ!アリスは見てるだけだよ〜☆」
 「えっ?何で?」
 「ハイグレッハイグレッだってさっき抜け駆けしてたから…これはそのお返し。私達はハイグレを堪能してるからアリスは指を咥えて見ててっ!…ハイグレッハイグレッハイグレッ」
 「そっそんな事言わないで!私も一緒にしたいわ!」
 「ダ〜メ☆我慢だよアリス♪…ハイグレッハイグレッハイグレッ」

 先程の仕返しだと言う魔理沙に、アリスがごねる。そのやり取りの最中にも、ハイグレを繰り返すメディスンの頭の中にハイグレが浸透していく。

 「はいぐれっはいぐれっはいぐれっ(お人形さん達、この変なポーズを嬉しそうにやってる…恥ずかしいけど…お人形さん達の言う通り気持ち良い…止まらないよ〜♪)」
 「ハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッあ〜気持ち良い〜♪」
 「むぅ〜〜魔理沙〜〜。」

 人形達の声を聞くことができるメディスンは、周囲の人形達から語り掛けられてハイグレに心酔していく。魔理沙もアリスに見せつける様にハイグレを繰り返して見せ、涙目になったアリスが懇願するように魔理沙に許しを乞う。アリスの潤んだ瞳を見て、ハイグレを続けていた魔理沙が微笑みかける。

 「う〜んしょうがないな〜。良いよ、一緒にハイグレしよ?」
 「…!!うん♪」

 パァッと表情が明るくなり、急いで服を脱ぐアリス。ハイレグ姿になると魔理沙の隣に立ち、我慢させられていた分を取り返すかの様に激しくハイグレポーズをとり始める。リビング内に、3人分のハイグレコールと複数のキュキュッと言う音が混ざり合って響き渡る。
* Re: 東方泳装録8-2 ( No.36 )
日時: 2020/08/23(日) 13:05:18 メンテ
名前: 奴隷苦くん

「「ハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッ」」
 「はいぐれっはいぐれっはいぐれっはいぐれっはいぐれっはいぐれっはいぐれっはいぐれっ」

 ハイグレを続けるメディスンの脳内ではアリスの人形達のハイグレコールが響き渡り、メディスン自身の表情は、まるで遠くを見るような虚ろな表情になっていく。既にハイレグ水着が身体にぴっちりと張り付いて隆起の少ない少女の身体のラインを浮かび上がらせている。その様子を見て、魔理沙がハイグレしながら声を掛ける。

 「ハイグレッ…どう?ハイグレ気持ち良いでしょ?」
 「はいぐれっはいぐれっ…うん、お人形さん達も気持ち良いって言ってる…はいぐれっはいぐれっ」
 「そっか…じゃあ言う事言っちゃお☆」

 魔理沙に合わせて、周りの人形達もメディスンの脳内に働きかける。その言葉に反応するように少女が叫ぶ。

 「はいぐれっはいぐれっ!!私はハイグレドールのメディスンです!お友達と一緒にハイグレ魔王様に忠誠を誓います!はいぐれっはいぐれっ!!」

 メディスンが宣言している間、アリスの人形達は腕を振り上げたままの姿勢で静止する。宣言を聞いた魔理沙はハイグレを止めると、隣でハイグレをしているアリスを見る。アリスは大勢でハイグレしたせいか今までに無い位に蕩けた表情をしていた。

 「アリス、すごく可愛い…んぷっ!?」

 突然、ハイグレをしていたアリスが魔理沙にキスをする。少ししてアリスが離れて顔を赤らめながら言った。

 「ふふっ皆でするのって気持ちが良いわね。」
 「う、うん…。」

 突然のキスに顔を真っ赤にしながら口籠る魔理沙。暫くして、洗脳が終わったメディスンが魔理沙達に声を掛ける。

 「ねーねー、そろそろい〜い?」
 「あっうっうん!ゴメン!つい…。」
 「はわわわ…私ったらつい…。」
 「じ〜…」

 アリスが家の奥へと走って行き、魔理沙はハイレグ姿のメディスンを椅子に座らせる。ハイレグ姿のまま魔理沙が今までの過程を簡単に説明する。

 「という訳で、これから幻想郷中にハイグレを広げて魔王様の力を回復させるんだ!」
 「ふ〜ん…じゃあ私はあなたたちがいない間、お人形さんたちのめんどうをみていればいいのね?」
 「うん。メディスンみたいに何時誰が訪ねて来るか分からないからね。」
 「わかったわ!それで今日はどうすればいいの?」

 メディスンが魔理沙に訊ねると、そこへアリスが戻って来た。手にはメディスンが着ていた服とスカートと同じものを持っている。それをメディスンに差し出し、ハイレグの上から着る様に言う。メディスンの顔が歪む。

 「ハイレグの上にこれを着るの〜?私、このままがいい〜」
 「まぁまぁ、そう言わずに今はまだ誰にも気付かれたくないんだ。」
 「少しの間の辛抱だからね。お願いっ!」
 「む〜仕方ないわね!」

 頭を下げて頼んでくる2人に、仕方ないといった表情で承諾する。一先ず、着替える前に魔理沙がアリスとメディスンに作戦を離し始める。

 「取り敢えず、これでこっちの方の心配は無くなったから、私とアリスの2人で文の洗脳を行う。」
 「仕掛けるタイミングはどうするの?あのブン屋も伊達に古参の妖怪をやってないわ、少しでも怪しまれれば逃げられる。」
「だから、一旦家の中に引き込む。幾ら早くても屋内なら少しは動きが制限される。文の取材が始まったら、隙を見て撃ち抜く!ってな感じで。」
「う〜ん、上手く行くかしら?」

不安そうなアリスを安心させようと、魔理沙が続ける。

「文の“じゃーなりずむ”って奴は尋常じゃない!例え相手が病人だろうが容赦なし!問答無用の質問責めをかます位だからな!隙が出来易い。そこを狙えば良いだけさ!」
「う…うん」
「ね〜ね〜“じゃーなりずむ”ってな〜に?」

目を輝かせて自信満々に語る魔理沙とまだ不安が拭えないアリスに、メディスンが無邪気に質問する。

「私にも良く判らないけど、人にしつこく付きまとったり、人の家に押し入ったりする時の常套句ってやつらしい。」
「ふ〜ん」
「それ、何か違うような気が…」

魔理沙の適当な答えに納得するメディスンと違和感を覚えるアリス。作戦会議を終えると、各々服を着て身支度を整える。再び3人が顔を合わせると魔理沙が最後に付け加える様に言う。

「ここを上手く乗り切れば、明日以降の行動がかなり楽になる。メディスンも留守番ヨロシク!!」
「はいぐれっ!まかせて!!」
「ふふっじゃあ行きましょ魔理沙♪」

服を着たまま元気よくハイグレをして返事をするメディスン。それを見てアリスは微笑むと、魔理沙と共に自宅を出る。メディスンと人形達が、玄関先から二人を見送り、2人の姿が見えなくなると家の周囲を確認しながら家の中へと戻って行った…。
* Re: 東方泳装録8-3 ( No.37 )
日時: 2020/08/23(日) 13:10:04 メンテ
名前: 奴隷苦くん

相変わらず平穏な様子の人里では、何時の様に大人や子供たちが行き交い、露天商の店主や商店の呼子の男が声を張って商売をしている。その喧噪を上空から眺めながらゆっくりと飛んでいる射命丸文の姿があった。紅魔館から摘み出され、そのまま逃げる様にやって来た人里で取材対象のアリスの姿を探していた。しかし、誰に聞いても今日は見てないと言われ、取材が全く進まず珍しく焦る文。普段は縦横無尽に飛び回ってネタを掻き集める処を、ゆっくりと浮遊しながら、眼下の人混みに目を凝らす。

「ぬぅ〜この私が取材相手を見付けれないなんて…今日は朝から調子が悪いですね〜。こんなことならワンコを連れて来るべきでした…」
ワンコもとい白狼天狗の犬走椛。天狗社会の中で位の違いや性格面で反りが合わない関係であるものの、椛本人が比較的面倒見の良い性格故か、烏天狗の中で異端者扱いされている文を気に掛けて、度々新聞造りに手を貸してくれていた。しかし、折が悪く今日は河童と趣味の将棋を指しに行っており不在にしていた。

「う〜どうしましょう。夕方に全てを掛けて見るべきか…。」

暫く頭を抱えていた文であったが、慣れない低速での飛行と目の疲れから地上へと降りて行く。大通りから外れた場所に舞い降りて、背中の羽根を不可視状態にして、何処からともなくハンチング帽を取り出して、頭襟の代わりに被る。大通りの方へ出ると行きつけの甘味処へと入って行く。

「いらっしゃいませ〜…ってブン屋か…」
「そんな残念そうな顔しないで下さい。一応お客なんですから…」

店に入ると接客に出て来た少女、赤蛮奇が溜め息をつく。店が支給する給仕服に身を包むこの少女、一見普通の少女であるが、その正体は妖怪・ろくろ首である。人間の住まう人里には彼女の様に人間に近い見た目をしているため、普段から人間に交じって商売をする者がいる。彼女自身は、余り人や他の里に紛れている妖怪達とは関係を持たない様にしているが、やる事が無い昼間の時間潰しを名目にこの甘味処で給仕を務めているらしい。自分の正体を知る文の来店は心地の良い物ではなかったが、他の客の手前追い返す訳にも行かず、適当に近場の席へ通した。

「はい。ご注文は?」
「白玉ぜんざいを一つ」

淡々とした様子で注文を訊ねて来る蛮奇に、左手を上に挙げて注文する。

「それだけかい?」
「えぇ、この後すぐ新聞造りがあるので…」
「あんたも懲りないね〜里で読んでんの寺子屋の先生とか貸本屋の小鈴ちゃん位じゃん?」
「そんな事はありません!固定の購読者はそれなりに居ますよ!」

ぷりぷりと抗議する文。試行錯誤を重ね、割かしマシになった記事内容や河童の便利グッズ関連の広告、イベント情報など工夫を凝らした事で、僅かであるが固定客を得る様になっていた。最も、霊夢だけはちらりとも目を通すことなく焚火の火種や雑巾代わりに使い、酷い時は届けた矢先、遠くを見つめながらムシャムシャと貪り食い始める始末であり、その場に居合わせた魔理沙やあうんもその光景に戦慄していた。

「あら、それは失礼。…白玉ぜんざい一つ〜!」
「はいよ〜」

踵を返して、店の奥の店主に注文を知らせる。頬杖をついてため息をついて、物思いに耽る文。このままアリスに会えなければ魔理沙の家に行くしかない。しかし、夕方にはまだ時間がある。取り敢えず、一面以外の記事は決まっている。先にそちらを済ませてしまえば非常に楽だが、そのやり方はあまり好きではなかった。なかなか踏ん切りがつかず、腕組みをして考えていると、店の奥から盆にぜんざいを載せた蛮奇がやって来た。

「はいっお待たせ!」
「う〜ん」
「はぁ〜〜なぁに悩んでんのさ?」
「ちょっと聞きますけど、今日アリスさんを見ましたか?」
「はぁ?あの人形劇やってる魔法使いの?今日は人形劇の日じゃないから見てないけど?」
「ふむ…まさか魔理沙さんとパチュリーさんに担がれたのでしょうか?ぐぬぬ…」

薄々ながら2人に騙された可能性を考え始める。畳の目を数える位丁寧に探し回っているにも拘らず、今日の目撃証言さえ得られない現状からそう考えるしか無かったが、魔理沙とパチュリーが結託して嘘をつくメリットは何なのか?出されたぜんざいを口に運びながら再度思考を巡らせる。疲労と苛々で鈍くなっていた頭の回転が、甘味のお蔭で回復し始める。食べ終わる頃には、すっかり考えが纏って勢い良く立ち上がる。

「ハイ!お勘定!」
「あ〜はいはい15文ね。毎度あり〜」

勘定を済ませ店を後にすると、先程までとは違って軽い足取りで傍の脇道へと歩を進める。人目につかない場所で羽を出し、頭襟を被って飛び上がると魔法の森へと羽ばたいていく…。
* Re: 東方泳装録8-4 ( No.38 )
日時: 2020/08/23(日) 13:13:16 メンテ
名前: 奴隷苦くん

アリスと共に自宅へ戻った魔理沙が、窓の外の景色を眺めながら夕方までの時間をどう潰そうか考えていると、突然玄関の扉がけたたましく鳴り響いた。その音にビクンと身体を跳ねさせて驚いた2人が玄関の方に視線を送る。まだ夕方までには余裕がある筈、そう思っていると再度扉が激しく叩かれる。せっかく直したばかりの扉が、このままではまた壊されてしまう。そう思った魔理沙は少しイラつきながら玄関へ向かうと、勢いよく扉を開いて訪問者に怒鳴る。

「こぉらっ!!またうちの玄関が壊れるだろ!!もっと優しく叩けy…!!!!」

魔理沙が怒鳴り終える前に、訪問者が魔理沙に詰め寄り捲し立てて来た。

「魔理沙さん!!ヒドイじゃないですか!!!良くも騙してくれましたねぇ〜っ!!!」
「いぃ〜っ!?あっ文!?来るの早すぎない…!!」
「ああああああああっ!?アリスさん!?やっぱりここに居たんですねぇっ!!」
「なっ何よっ!?」

玄関の扉をけたたましく殴りつける様に叩いていた人物、射命丸文が顔を真っ赤にして捲し立て来た所に、家の奥にいたアリスの姿を見付けて更に大きな声を出し、耳を手で塞いでいる魔理沙を押しのけてアリスに詰め寄って行く。

「あっ!?こらっ勝手に入るな〜!!」
「アリスさん!!やはり魔理沙さんのとこに居たんですね!?すっかり騙されましたよ!!新聞作成の時間がもう無いんです!!昨日の件、洗いざらい吐いてもらいますからね〜っ!!」
「ひっ…!」
「こら〜っアリスから離れろ〜っ!!」

物凄い剣幕で矢継ぎ早にしゃべる文に若干の恐怖を覚えるアリス。文の後ろから魔理沙が引っぺがそうと腕を引っ張る。と、今度は魔理沙の方に詰め寄りまた一方的にしゃべりだす。

「あやややややっ!!魔理沙さん!貴女にもたっぷりとお話しを聞かせて貰いますからね!!それとっ!今日の新聞造りに付き合ってもらいますよ!!というかそれ以前に何故魔理沙さんの家にアリスさんが居るんですか!?…はぁっ!?まさかっ真昼間からアリスさんとあ〜んな事やこぉ〜んな事をしていたんですね!?何とおいs…じゃなかった卑猥な!!これは号外として幻想郷中にばら撒くしかありませんね!!題して!!『美少女魔法使いの密会!白昼にも拘らず堂々と自宅で“愛し合う(意味深)”』です!!そうと決まれば号外用の写真撮影じゃ〜〜っ!!!」
「きゃあぁぁぁ〜〜〜っ!?何するんだ変態烏〜〜〜っ!引っ張るな〜〜〜っ!!服が破けちゃう〜〜〜っ!!!?」
「ぐへへへへへっ!私を敵に回すとどうなるか思い知らせてあげますよ!!2人揃って表に出られなくなる位えっちぃ姿を記事と共にばら撒いてくれるわ〜〜っ!!!」

魔理沙に飛び掛かり、服やスカートを引っ張りまくる文。床に倒れ込み服を脱がされまいと必死にもがく魔理沙。予想外の展開に呆気に取られていたアリスがハッと我に返って即席の魔法陣を作る。焦って手元が覚束ないためか多少まごついていると、文の動きが止まった。

「あやややややっ!?魔理沙さん!?何故服の下に水着を!?まっまさか本当にアリスさんと!?それに凄く食い込んでますよ!?何て素晴らsっあやややややややややややや〜〜〜〜〜〜〜っ!?」

魔理沙のスカートを乱暴に引っ張りまくっていた所、偶然スカートが大きく捲れて着込んでいたハイレグ水着が視界に飛び込み、一時的に固まっていた文が独自の妄想を更に展開させようとしたが、ピンク色の光に全身を包まれた。そのままピンクと青の光が交互に点滅し、その中で服とハイレグ水着が入れ替わっていく。光の点滅が終わり、大の字姿勢になっていた文は紅葉色のハイレグ水着姿になっていた。そのまま両足を開き、腰を深く落としてX字ラインに両手を添えてハイグレポーズを始める。

「ハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッ」
「ハァハァハァ…大丈夫、魔理沙!?」
「うっうん!ちょっとビックリしただけ…ありがとうアリスっ!」

スカートもフリルシャツもくしゃくしゃになり、所々裂けて下に着ているハイレグ水着が覗いている。取り敢えず魔理沙を立たせて服を脱がせる。ボロボロな上、土でドロドロになった服を近くの椅子に掛けるとハイグレポーズを繰り返す文の方を見る。

「即席の洗脳魔法、上手く行って良かったわ。」
「ハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッ」

目を固く瞑り、脂汗を浮かべて苦しそうにハイグレポーズを繰り返している文。大きな胸を激しく揺らし、股間のX字のラインの両脇からムダ毛がはみ出してしまっている。それをぼーっと見ていた魔理沙が自然と溢す。

「うわ〜文、すっごいムダ毛が…」
「〜〜〜っ///みっ見ないで…ハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッ」
「あわわわ…」

毎日幻想郷を飛び回りネタを掻き集め、自宅兼仕事場では寝る魔も惜しんで新聞造りに励むという生活を繰り返してきた文にとって、ムダ毛の除去等した事など一度も無く、そもそも日々の行水さえ2、3分程で済ませてしまっており、長時間の行水など月に1、2回程度。その為、はみ出したムダ毛は縮れたり、抜けて水着の生地にくっ付いたりしてしまっていた。その様子を見て、良くないものを見てしまった時の様な気まずい表情になるアリスと魔理沙。その悲惨な光景を見られてしまった文の目に涙が滲み、溜まっていく。

「ハイグレッぐすっハイグレッハイグレッうぅっハイグレッハイグレぇッスンッハイグレッハイグレッハイグレぇッぎ、ぎもぢいぃれずぅっ!バビグデェッ」
「あわわっごっごめんなさい!思わず見つめちゃって…!」
「あっあや!本当にゴメンねっ!気にする事ないよっ!!」

酷い状態のムダ毛を見られてしまったショックに大粒の涙を流して泣き始める。ボロボロになった精神を慰めようと、ハイグレの快楽に気を向けようとするが、涙と鼻水で上手くハイグレコールが紡げない。余りにも可哀想に思えて来たアリスと魔理沙は、お互いに困った表情で顔を合わせる。そして、号泣しながらハイグレを繰り返す文に寄り添う。

「とっ取り敢えずっ落ち着こっ?ほらっハイグレ気持ち良いでしょ?それだけ考えればいいから!」
「そっそうよ!幸いここには私たち以外居ないわ!誰にも言わないし!取り敢えず早く洗脳が終わるように手伝ってあげるから!ね!」
「バビグデッ…ズッバイグデェッ…ぐぅっ…バイグデェッ…!!」
* Re: 東方泳装録8-5 ( No.39 )
日時: 2020/08/23(日) 13:15:49 メンテ
名前: 奴隷苦くん

優しい言葉を掛ける2人は、少しでも早く洗脳が終わるように文の浮き上がった胸の突起や股布に浮き上がったスジを指で摘まんだり擦ってやる。少し落ち着いて来たのか時折、身体をピクンと跳ねさせて快楽に悶える。暫く続けているとすっかり落ち着きを取り戻したのか、快楽を堪能するような表情を見せる様になった。涙と鼻水でグショグショになっていた顔を丁寧に拭ってやると、やっと正常なハイグレコールができるようになった。

「ハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッあやや〜♪ハイグレ気持ち良いです〜♪股布が食い込んでグショグショになっちゃいましたぁ〜…ハイグレッハイグレッハイグレッ」
「ふ〜落ち着いて来たわね…」
「洗脳も終わりに近づいてるみたいだし、後は待つだけにしよ…」

股布を濡らしながらハイグレの快楽を堪能する文の表情を見て、寄り添っていた2人が離れてその時を待つ。そして数分後、漸くその時が来た。

「ハイグレッハイグレッハイグレ〜〜〜〜ッ!!??あっあややややや〜〜〜」

声を裏返させながら情けない声を漏らす。X字に浮かんだ割れ目から粘性を持った愛液が淫靡な音色を奏でながら床にまき散らされる。

「わぁ〜凄い出てる…」
「凄い量ね…」

愛液を出し切り目を瞑ったまま余韻に浸る文。少し間を空けてパッと何時もの明るい笑顔になる。

「あやっ☆ハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッ気持ち良いです〜♪」
「文、大丈夫?」

心配そうに声を掛ける魔理沙に、屈託のない笑顔で答える。

「ハイグレッハイグレッハイグレッ♪はいっ!大丈夫です!お手間を掛けてすいません!」
「良いのよ!気にしないで!」

謝る文にアリスがフォローを入れる。涙の筋跡が残った顔で笑顔を作った文が忠誠のハイグレを始める。

「ハイグレ♪ハイグレ♪ハイグレ♪ハイグレ烏天狗の文ちゃんです☆ハイグレ魔王様の忠実な僕として忠誠を捧げます♪ハイグレ魔王様、万歳!!ハイグレッハイグレッハイグレッハイグレ〜♪」
「ふぅ〜一時はどうなる事かと思った」

へなへなとその場にへたり込む魔理沙。

「先程はお見苦しい姿を見せてしまいすいませんでしたっ!」
「えっあっ大丈夫!全然気にしてないから!それにもう仲間なんだから!」
「はぅ…ありがとうございます。」
「ホラっムダ毛の処理一緒にしましょ?」

愛液でビショビショになったムダ毛を見て顔を赤くする文。アリスが剃刀を差し出して風呂場へと連れていく。

「わっ私も行く!」
「あややっ私のためにすいません。」
「もう謝らなくていいのよ!同じハイグレ魔王様の僕なんだから…」

狭い浴室に入り、持ってきた古い新聞を広げてハッとする。

「あわわっごっゴメン他に良いのが無くて…」
「大丈夫ですよ?結構前の奴ですし…」
「じゃあ始めるわよ?」

 剃刀を手に持った文が自分のはみ出たムダ毛を処理し始める。流石に初めての事でなかなか上手くできず、結果的にアリスに剃って貰うことになった。アリスは嫌な顔をする事なく、縮れて絡み合った毛や生地に張り付いた毛を丁寧に除去していく。数分後、大量のムダ毛が除去され新聞紙の上に塊となって散らばり、文のX字ラインは見違える程に美しくムダ毛など一本も無くなっていた。ムダ毛だらけの時とはまた違った感覚に、文の表情がより明るくなる。

「アリス、剃刀貸して!私もちょっと剃りたいから。」
「あっうん。」

 狭い浴室内に3人の笑い声が響く。本来なら恥ずべき痴態であるが、ハイグレの僕となった者達には関係ない。そのまま談笑しながらムダ毛処理を続けるのであった…。
* Re: 東方泳装録 ( No.40 )
日時: 2020/08/23(日) 13:20:18 メンテ
名前: 奴隷苦くん

暫くサボってましたが久々に更新。
今回も暴走気味で、見苦しい部分もありますが見てやって下さい
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